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偽りの招待  作者: Than Nen
過去
18/37

過去2

『最近クラブ内で【マリア】とかいう合成麻薬が流行しているらしい』



そんな話を切り出したのは大須だった。



『クラブだったら流行るよな…』


『俺は麻薬とか嫌いだからさ、全力でばら撒いてる奴探してるんだが…』


『だが??』


『どうも主犯格の人間が割り出せない』


『相手は頭が良いってことね…』



大須が経営しているクラブ【Joker】には多数の人間が毎日訪れる。


毎日のように来る常連から、初めて来る新規まで。


その中から主犯の人物を見つけるのは中々に難しい。


毎日時間があれば聞き込みを行っているが、売人すら見つけることができない。


…これは少し発見するまで時間がかかりそうだ。


そう思っていたんだ。



『そう言えばさ、ヤマトがお前に会いたがってたぞ』


『…僕に??』


『いきなり会社を立ち上げようって言った馬鹿な奴がいるって話をしたらさ』

『なんか興味持っちまったみたいだぜ』


『まあ、良いけどね…』



ヤマトという男は大須の知り合いで、たまに話しに出てくる。


どうやらクラブの常連らしく、大須と意気投合したらしい。


僕は一度も会ったことがないのだが、頭がものすごく良いと大須が言っていた。



『今日、【Joker】に来いよ。そこでヤマトと対面しろよ』


『まあ言われなくても【Joker】には行く予定だったしね』


『ヤマトには俺から言っておく。んじゃあ、また後でな』


『分かった。今日は奈津(なつ)も連れて行くよ』


『おお!!なっちゃんも来るのか!!今日は少し気合入れた格好ににするかな!!』


『…ロリコン野郎が』


『愛に歳の差なんて関係ないぜ。じゃあな!!』


『ああ、また後で』



奈津とは幼い頃からの知り合いで、俗に言う幼馴染という関係さ。


奈津は僕よりも2歳年上で、当時はこの学園に通っていた。


頭もよく、美人だったからよく男が奈津にアプローチをかけてたらしい。


…まあ、奈津は僕と付き合ってて、男達は皆玉砕していたんだけどね。



そして、その日の夜になり【Joker】に僕と奈津は到着した。



『伸君、久々に大須さんと会うからお土産持っていったほうが良いかな??』


『その辺の雑草でも持っていけば泣いて喜ぶさ』


『もう、そんなこと言わないの!!やっぱりなんか買ってこようかな!!』


『別にいいって!!それよりもお前の顔見せるだけでも十分だよ』


『そうかな??』


『ああ、大須はなんか気合入れた格好するとか言ってたしね』


『もったいないよね大須さん。イケメンなのに彼女居ないなんて』


『あいつは馬鹿そうに見えて、案外マジメで頭が良いからな』

『適当に付き合いたくないんだろう』


『そうだと思うよ。人を選ぶ伸君が付き合ってる人だもの』


『…僕ってそんなに人選ぶかな??』


『選ぶよ!!自覚なかったの??』


『…ん~。気に入る人間が中々居ないんだよね…』


『それが選んでるのよ!!伸君って結構お馬鹿さんだよね!!』


『奈津に言われたくないさ!!』



こんな会話をしていた時期があったんだ。


他人を疑わず、ただ思いついたことを発していた時期が…。


それも、この日を(さかい)に急変するんだけどね…。



『そろそろ入ろうか』


『ああ、そうだね』



【Joker】の中に二人で入り、大須を探す。


いつもの場所に大須は居た。


そしての横にいたの見慣れない人物。


背は高く、メガネをかけていた。


見た目はインテリ系でいかにも頭が良さそうって感じだったね。


その男が僕に気付くと声をかけてきた。



『君が神崎君かい??』


『ええ、そうですよ。あなたがヤマトさん??』



この人物が死神だとは気付かずにね…。

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