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偽りの招待  作者: Than Nen
過去
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過去

『なあ、大須(おおす)


『なんだ神崎』


『今度さ、二人で会社立ち上げようぜ!!』


『ああ、良いぜ』



そんな会話がきっかけで【NG】を創設することになったんだ…。


最初は遊び半分だった。


けど、実際に二人で語り合ってるうちにどんどん具体的になっていったんだ。


資金をどうしようとか


会社を作って何をしようとか


まずは会社名から決めようとか…



とにかく二人で話しあった。



…話が前後してすまないが、この大須という人物とは近くのクラブで知り合ったんだ。


まだ14歳だった俺は、未成年だとバレないように毎回警戒しながらクラブに通っていた。


しかし、ある日未成年だってことがバレてしまう。


クラブの人間につまみ出されそうになった時…


助けてもらったのが大須さ。



『こいつ俺のダチだから、勘弁してやってよ』



クラブ側にそう説得すると、何故か僕は解放された。


それどころか、クラブを自由に入場できるパスのおまけ付きで。


聞いた所によると大須はクラブの経営者だそうで、彼の一言で解放されたのも合点がいった。


けど何故大須は僕を助けたのか??


それを大須に聞いてみたら



『俺も昔は学生時代によくクラブに入り浸っていたしな』



笑いながらそう言った。


それがなんだか可笑しかった。


クラブの経営者がまさかそんな理由で助けてくれるなんて思ってもなかったしね。



何故か大須には人を惹きつける魅力があったみたいでね。


時間があれば大須の元に行き、よく相談に乗って貰ったりした。


気付けば俺は毎日大須と行動することになっていたさ。


そして半年程過ぎたぐらいだったか…



最初の話になる。


二人で会社を立ち上げることになったんだ。


まずは会社名を決めようということになって、お互い案を出し合った。


しかし、二人とも納得できる名前がなく、大須がこんなことを言い出したんだ。



『名前を一つに拘る必要ないだろう??』



それがきっかけとなり、決まった名前が【NG】



『【NG】…悪くないだろう??意味は』

『【Next Generation】』

『【No Good】』

『【NeoloGism】』

『そう言った意味をまとめて【NG】だ!!』


『ネオロジズムってなんだ…??』


『大須そんなことも知らないのかよ…』

『良いか大須、neologismてのはな…』

『新造語。新語義って意味だ』

『つまり、僕達が作り出すんだよ!!』

『Next Generationって言うのもポイントさ!!』

『つまり、僕達は新しい世代で、新しいものを作り出す』

『けど存在は【NG】って意味さ』


『なるほどな!!影で活躍する会社ってわけか!!』

『中々面白いじゃないか!!』


『もちろん法に触れるようなマネはしないぜ!!』

『正体が分からない謎の会社…どうだ!?』


『分かってるさ。法に触れてまで儲けても意味無いからな!!』

『よし!!会社名は【NG】で決まりだ!!』



そうして決まった名前が【NG】ってわけさ…。


創設者は僕だってことが分かっただろう??


【NG】という名前をつけたのも僕。


まあ、その話をしていた当初はまさかこんな事態になるとは思ってなかったけどね…。



そして僕達が【NG】を創設した時期にこんな噂が広まったんだ…。



『一粒飲めばマリア様のような気分になれる魔法の薬があると…』

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