1 水神様
「水神様!どうか!どうか!川に水を!」
「私(水神)は、いいですよ!」
「ですが、水神様がなんて言うか・・・」
「うむ、わらわの話をしておるな?」
「なんで、知って・・・」
「この子の体に入っておるからじゃ、それよりも」
「何ごとじゃ?もうしてみよ」
「川に水がなくなり、水神様に
水源を出して欲しいんです!」
「それは、今必要な事なのか?」
「それは・・・」
「必要じゃないのに、わらわの時間を割くな!」
「川の話は、せん!」
水ちゃん!何で、ダメって言ったの?
・・・
昔は、水神様私とお話ししてくれたのに・・・
数千年前から、ここに居た私は
水神様だけが喋り相手だったのに・・・
「寂しいよ・・・水ちゃん」
「水神様!ご飯、持って来ました!」
「ありがとう!セリス!」
「寂しいといってましたが、」
「一緒に、何が喋りませんか?」
この子は、セリス
10年前から、かな?
この子は、子供 しかも4歳の時から
私のご飯を運ぶ担当だった
今までの人とは、ちがい優しく感情表現が豊かな子
何か、喋ったら返してくれて一緒に
お話しまでしてくれる
この女の子のことが、
私(水神様)は好きになっていた
「水神様って、名前ないんですか?」
「名前かー、昔すぎて覚えて 無いや!」
「じゃあ!セリスが、つけてあげます!」
「ありがとう!セリス!」
「えっと・・・」
「フェイ、なんてどうですか!」
「フェイ?」
「はい!フェイと言う意味は、
自然との深い関わりを持ち周囲を魅了するんです」
「魅了?」
「はい、私はフェイちゃんに魅了されたのですよ」
普通に、嬉しい・・・
魅了されたのは、私の方なのに・・・
「もう、こんな時間ですねでは、おやすみなさい」
「フェイちゃん!」
「おやすみなさい!セリス!」
こんな人生だけど、幸せだと感じてる
「水神様!家が、火事に!水で消して下さい!」
「いいですよ!私は、ですが
水神様にも聞いて下さい!」
「わらわに、何ようじゃ?キサマ」
「いえが、火事に・・・」
「それは、仕方がないからな」
「どこじゃ!案内せよ!」
「はい、水神様」
今回は、すぐには変わらない・・・
水ちゃんは、許可したんだな・・・
!!!!
体が、燃えるように熱い!
水ちゃん、水ちゃん!助けて・・・
「キサマら!わらわに、こんな侮辱を!」
「この火は!浄化の火」
火が、ドアが塞がって開けられん!
「フェイちゃん!」
「あの子と、話していた子か」
「大きくなったの、」
「水神様!フェイちゃん!」
「セリス!あの神様を、殺せるチャンスだったのに
何してくれてるんだ!」
「何で、神様なのに殺そうと・・・」
「だって、人間の体なのに15の見た目」
「気色悪いじゃないか?」
「気色悪いですって!フェイちゃんと水神様の事」
「何も、知らないくせに!しっかり向き合った事」
「もないくせに、そんな
言葉二度と口に出さないで!」
「何だと!セリス!お前は、
その化け物の肩を持つのか!」
「はい、彼女たちの味方です私は」
「チッ、村長どうしますか?」
「どうするって、見せしめに・・・」
「殺せ」
「セリス!危ない!」
「水神様おきたんですね!」
「え、」
血が、出てる
いやだ、セリス、セリス!
「水神様の近くに、居ると
みんな死んじゃうんですだから」
「あっ!私が、私が!」
「この火の中に、入れば楽に慣れますよ?」
「楽に・・・」
「フェイちゃん!水神様!にげて!早く!」
「そんなので、楽になんかなれないよ!」
「セリスまだ!生きてたの?」
「コイツ、まだしゃべるか」
「セリス!
「やめて、セリスを、セリスを助けて」
「水ちゃん!」
「お願いを、聞いたからの〜」
「これは、感情的では」
はっ!
「逃げて、早く水神様!」口パク
セリス、の願いを聞く事にするか
「そう、それでいい・・・」
「ありがとう、水神様願い聞いてくれて」
「また、来世で会えたらその時は友達になってね」
「おい、水神が逃げるぞ」
「もう、遅い」
「見失った」
「ここまで、くればいいか・・・」
「水ちゃん!どうして、逃げたの?」
「セリスがセリスが・・・」
外は、雪じゃ出てはならん
「私のせいで、みんな死んじゃう」
「昔、私を助けてくれたお母様お爺様おばあ様」
「みんなみーんな」
「どうすればいいの?水神様・・・」
「私は、本当に化け物なの?」
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