ラール王国
ラール王国はダンジョンから3日ほど行った場所で。道中はスライムばっかりであまり驚異ではなかった。
2人によると、ここは魔素が低いらしく弱いモンスターしかいないらしい。
「あれだ。やっと着いた。」
ダリウスが指を指したところには巨大な塀があり入り口には商人や冒険者が並んでる。
あっ、俺たちの番だ。
「入場料銀貨1枚ちょうだいします。」
「おまえ金持ってないよな?(こそっ)」
「そうでもないよ」
そう俺にはサボ人間になるときに殺した盗賊の金があるはず、、、
えーとこの汚い灰色のコインが銀貨かな?
「先輩これっすか?」
間違ってたら恥ずかしいから先輩に聞いてみる。ダリウスは嘘つきそうだし。
「うん、あってるよ。」
「じゃあどうぞ。」
俺は、受付のお姉さんに銀貨を渡す。
「確かにちょうだいしました。観光をお楽しみください」
しばらく歩き、国境付近の都市「ラリコ」に着く。
先輩たちはこのまま王都に行くので(彼らは騎士団だ!)ここでお別れとなる。
「じゃあなサボテン。」
「また会おうね水原くん。」
「先輩、ローブありがとうございます。」
そうそう、俺は進化したときすっぽんぽんだったから先輩のローブをもらったんだ。(ダリウスの服でもよかったが彼の服は臭かった。)
俺は、共にダンジョンを攻略したガヴァル先輩と別れを告げた。
あぁ、ガヴァル先輩と離れるのは悲しいな、、、ん?ダリウスは悲しくないのか?ダリウスって誰?
俺は、別れを告げたあとすぐに冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドは、すぐに見つかった。なぜなら街で一番大きい建物ででかでかと看板に『来たれ新人!冒険者ギルド!』とかいてあったからだ。おそらく文字が読める奴でわからない人は、相当天然の人か馬鹿だけだな。
「ガチャ」
そこを開けると、奥の方に受付があり、小さいバーのようなものから、ビリヤード(異世界だから正確には違うかもしれない)等が配置された建物になっていた。
もちろん俺は酒場に興味がないゆえ、まっすぐカウンターへ行く。
「すみませーん。冒険者登録したいんですけれども。」
今さらだが、俺が冒険者に登録したい理由は、金がないからだ。もちろん商人でもよいのだが、この世界の物価については詳しくないから、とりあえずは冒険者になり、魔物を狩り金にする。
「は~い、ただいま~」
声がしてからしばらくするとツインテールの15歳ほどの少女が出てきた。
「冒険者登録ですね。少々待っていてください。」
すると、小さい長方形のカードをもってきて、
「お名前、種族、戦闘スタイル(戦闘職)をお書きください。」
といわれたので、種族はエルフ(称号【偽装者】でエルフと出るようになってるから。)
剣技もわりとできるし、戦闘職は魔法剣士にしておこう。
名前は「流輝」じゃ浮くからな、、、ここはガヴァル先輩とサボテンを掛け合わせて「サヴァル」と名乗ることにしよう。
「エルフですか、珍しいですね。」
ほう、エルフは珍しいのか、、、
「え~と、お名前は【サヴァル】さんですね」
俺、水原 流輝が、サボテンではなく、異世界人となった瞬間だった。
俺は、その後この国に来る途中集めたホーンラビットの角を売りさばき。(結構あったが銀貨1枚と銅貨3枚にしかならなかった。)
フムどのクエストにしよう、、、俺は今、クエスト掲示板の前にたち、クエストを選んでいる。といっても俺は一番下のGランクだからGとFのランクしか決まりでできないんだけどな。
「これお願いします」
俺は手頃の以来を受けることにした。
俺は今砂漠で絶賛戦闘中だ。え?何を倒してるかって?スライムだよ!
俺が受けた依頼はスライムのコア集めだ。
どうやらスライムにはコアがあるらしく、それを百個集めると銀貨1枚という子供でもできそうなタスクだ。
ちなみに俺はスライムを剣で倒している、スキル【剣技】のレベルも上がるし、コアも傷つきにくい。
といってもコアを傷つけないって難しい。
奴らは会敵すると考えもせず飛び付いて攻撃してくる。だから狙いを定めにくいのだ。
う~む、そうだ!「突き」をすればいいじゃん!そしたら触れる面積が少なくて簡単にコアを傷つけず倒せるんじゃない?
しばらくして俺は合計300のコアを集め冒険者ギルドに戻った。
冒険者ギルドに戻るとまだ受付の女の子が真夜中なのに働いていた。どうやら冒険者ギルドは24時間営業っぽい。
「これお願いします」
俺は袋にいれたスライムコアを受付にわたしお金を受けとる。
俺はまたクエストを受けお金を貯め始めた。
「グギャア」
俺の剣に切られて飛んでいた、コウモリが地面に落ちる。
ここ一週間ずっとお金を貯めているが、今日選んだクエストは、新発見された洞窟の探索だ。ちなみに持ち帰った情報の多さと重要さ分だけの報酬がもらえるというサービスクエストだ。
あっ、めっちゃでかいカエルがおるな。
「【鑑定】」
種族 フットガマ
厚い脂肪で打撃攻撃が効きにくく、からだの表面に麻痺性分が含まれた粘液が付着している。
うん、遠距離攻撃だな。
「【火炎玉】」
「ゲコォォォオオ」
どうやら毒成分に油分が混じっていたらしく、炎に包まれて息絶えた。かわいそうなことをしてしまったな、、、
カエルはこの後もたくさん出てきて、全て【ファイアーボール】で蹴散らしていった。酸素不足が心配だが俺は魔物だからだから大丈夫。
しばらく進むと光が見えてくる。あれ?このクエスト受けたのは俺だけって聞いたんだけど、、、
ん?ここの通路だけ焚き火してあっるんだけれど、、、あれ?なんか猫がいない?
焚き火の影に猫の姿が、、、
「んーやっぱりこのオークの肉は美味しいのニャ。ん?おまえは誰ニャ?」
うそ、しゃべる魔物?いやあり得なくはないか、、、俺も実際にしゃべれるし。とりあえずこいつは話が通じる。
「え~と、俺はサヴァルだ。魔サボテンから進化したドライアドだ。」
「ふーん、おいらは魔猫族のクロスケだ。」
あれ?魔猫族って群れるってダリウスから聞いた(ダリウス武勇伝を寝る前聞かされていた)んだが、、、。そしたらクロスケは俺の考えをさっしたたそうで。
「実はおいら、族長の誕生日の魚を食っちまったら、村から追い出されたんニャ」
おいおいここは砂漠の国だぞ、、、魚は超高額で取引されてるのに食べただと、、、とんでもない奴だ。ん?魚が好き?
「おい俺は今から海の方へ行くがついてこないか?」
そう、実は俺には海の方へ行く予定があるのだ。仲間が多いに越したことはないだろう。
「行くニャ!」
俺たちは仲間になり、2人の冒険が始まった。
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