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サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~  作者: アジ
第3章 学校での探し物 後編

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【番外話】異世界新年(後編)


 「新年の祭りの出店の予約ってできますか?」

 俺は商人ギルドのカウンターで、受付のおっさんに話しかける。

 町行く人に聞いてみたのだがどうやら商人ギルドで受付はしているとの事だったからな。

 「ん?別にかまわないが、、、何の店だ?」

 「スライムゼリー屋です。」

 「あぁ、あの最近流行りのか。」

 「はは、おかげさまで、」

 「ちょっと待ってろ、」

 おっさんはのれんを上げて奥の方に入っていき、紙を持ってくる。

 「お前の持ち場はここだな。」

 「はい、わかりました。ありがとうございます。」

 そんなこんなで出店の場所が決まり俺は材料入手のため、ギルドの前で待たせていたガディンと砂漠にくり出した。



 バシュ!

 スライムコアを上手く避けて俺はスライムを真っ二つに切る。

 「ふぅ、新年は売上が伸びるしこんなかんじでいいか?」

 俺とガディンは結局昼までスライムを駆逐し、総勢400匹ほどのスライムをゲットすることに成功した。

 昨日、冒険者ギルドで問題になっていたスライムの増加減少のお陰でこの数を手に入れることができたのだ。

 「さて、スライムも手に入ったことだし、ガトにフルーツは大量に買うよう頼んであるから一回家に帰るか」

 「わん!」

 俺は切ったスライムを丁寧に容器に入れた後ガディンを人力車の中に入れて町の方へと走る。

 しばらくして走ると町が見えてくる。

 ん?人の声

 「「わっせ!わっせ!」」

 関所を抜けると声の正体が分かる。

 「もう準備してるのか、、、」

 そう、声の正体は新年の祭りの準備(見た感じ主に屋台)をしている人達の掛け声だった。

 「おい!兄ちゃんも出るんだってな!どこでやるんだ?」

 屋台の準備をしている人達を見ながら家に帰る道を歩いている、とそう近所の子供が聞いてくる。

 「確か川沿いのところで橋の近くだよ。」

 「そうか!じゃぁ買いに行くからフルーツゼリー取っておけよ!」

 「はは、わかったよ。」

 まったく俺が参加するなんてどこで知ったんだか、、、、本当に子供の情報網は恐ろしい、、、。

 

 「はぁ、やっと仕込み終わった、、、」

 俺は捕獲したスライム達にフルーツを食わせた後切って殺すの作業を繰り返しなんとか夕方までに400匹分の作業を終わらせることができた。

 「サーお兄ちゃん終わった?」

 「ん?あぁ。そういえばガトはどこにいるか分かるか?」

 「えっと、お姉ちゃんと料理を作ってるよ。」

 「料理のできないあいつが料理?」

 「うん?」

 にわかに信じられない事を言うサリビアの言葉が真実かどうかを確認するために俺は台所に向かう。

 「うわ、マジじゃん、、、」

 「でしょ?」

 台所を見ると確かに料理をしているガトとサリニアの姿が。

 まぁガトは葉野菜を洗ったりとかだけなのだが俺からしたら野菜を料理するのはかなりレベルが高い料理だ。

 もちろんガトにとってもそうだろう。

 「お姉ちゃんとガーお兄ちゃん仲良しだね。」

 「まぁ後ちょっとで結婚するしな。」

 まぁまだ資金が集まってないから大分後になりそうだから年内にはなんとかなるだろう。今回の祭りでも働いてもらう予定だしもちろん給料に色はつけるつもりだ。

 俺は夕飯が豪華なことを期待して部屋に戻った。



 「うわ、豪華だ。」

 「僕も手伝ったからね!」

 「わかってるよ。」

 「わーい!」

 「わん!」

 ガディンがいつもより豪華な肉をもらっても喜んでいる。

 「よし!冷めない内に食べちゃって。」

 そう言って俺に目線を寄越すサリニア

 ん?乾杯の挨拶?

 えっと、

 「よし、じゃあ一年間ありがとうございました!乾杯!」

 「「「乾杯!」」」「わん!」

 



 「あんた!はやく起きて!もう後ちょっとで3時よ!」

 「むにゃむにゃ」

 誰だ?寝かせてくれ、眠いんだ。

 「もう!」

 「うわ!」

 俺は布団をひっぺがされ飛び起きる。

 「何時?」

 「だから3時(午前)よ!」

 よかった祭りは4時からだから全然間に合う。

 「そっか。明けましておめでとう」

 「なんでそれを知ってるの?」

 「へ?」

 どういうことだ?

 「それは私のおじいちゃんの新年の挨拶よ。」

 「そう言えばサリニアのおじいちゃんは転生者だったんだっけ?」

 「うん。まぁあなたもだし不思議じゃないわね。」

 「お姉ちゃんなんて?明けまして、、、?」

 サリビアがサリニアにそう聞く。

 てかサリビアもいたのか、、、

 「おめでとうよ。」

 「明けましておめでとう!」

 サリニアに続きを教えてもらいぎこちない発音で元気に言う。


 まぁ、この「明けましておめでとう」をサリビアがえらく気に入り、俺の家の中での新年でこの言葉が響くのは当たり前になったのは別の話。



          (終)

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