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サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~  作者: アジ
第3章 学校での探し物 後編

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どうしよう、、、こいつ、、、


 ジョニアスがエルフに進化して30分ほどたったあと、急にジョニアスがムクリとベットから起き上がる。

 「「あ!」」

 急の出来事に驚く俺とガト。

 しかし、ジョニアスはそのままゆっくりと体を動かし手をグーパーしたり、腕を振り回してみたりしている。

 「あ、あの~」

 俺はジョニアスにとりあえず話しかけてみる。

 するとビクッ!と体を震わせ俺の方を凝視する。

 「えっと、、、何か、、、」

 おれがおそるおそる話しかけると間髪いれずジョニアスが口を開いた。

 「命令は!?」

 「「え?」」

 俺は昨日の夕飯でサリニアに『どうせ帰ってきたなら草むしりしといて』と言われたのを思い出す。

 「えっと、、、草むしり?」

 「はい!承りました!」

 するとニッコニコの笑顔でうなずき、窓に手をかける。

 「「ちょいちょいちょーい!ストップ!」」

 「?」

 窓に足をかけたところで俺たちが声をかけ、制止する。

 「どうかしましたか?」

 きょとんとした無垢な表情で首をかしげるジョニアス。

 お前さんは死ぬのが怖くないのかって話だい。

 「あのな、この家二階建てとはいえ天井高いからその分家も高いし、、、死ぬぞ?」

 俺は正論を言った。言ったはずなんだが、、、さらにジョニアスは首をかしげる。

 「スキル【再生】もありますし、頭から落ちなければ大丈夫です。」

 そしてそう、当たり前かのように言ってのけたのだ。

 「「、、、、、、」」

 唖然とする俺とガト。

 俺達はこいつに基本的な教育が必要ということを理解した。



 時は過ぎ2日後、俺はまだ我が家にいる。

 もちろん目的はジョニアスの教育。

 「だーかーらー!扉はドアノブを捻って開けるの!」

 「ですがサヴァル様!ドアごと破壊して通った方が簡単なのではないでしょうか?」

 「、、、」

 2日間この調子。レベルは普通に高くて強く賢い、何ならかなり礼儀正しいのだが、どうしても文明の力の使い方が理解できない、、、力で何でもかんでも解決しようとするのだ。

 「こういうときは実際のことを考えて教えるのよ」

 横から見ていたサリニアが歩いて前に出る。

 どうやら俺の出る幕はなさそうだ。

 「じゃあジョニーちゃん(ジョニアスの愛称)例えばジョニーちゃんがドアを壊して道を通ったとしましょう。」

 「はい!」

 「壊した場所はどうなる?」

 少し考えたあとジョニアスが答える。

 「残骸が残る?」

 「そう!そうすると次そこを通るときは?」

 「邪魔になる!」

 「そう!だからドアをしっかり使って通りましょうね!」

 「はい!」

 ここまでの時間1分弱、おれが三時間かけても理解させれなかったのに、、、何で?なんて思っていると

 「あなたは教えるのが下手くそね。子供に物を教えるときは例え話が一番よ。」

 と、サリニア。

 さすが、小さい妹がいる奴はスゲェな、、、

 そして他にも色々文明の力の使い方を覚えさせていった。


 「ご飯ができたよ~!」

 「よっし!今日はここまで!夕飯食いに行くぞ!」

 「はい!」

 しばらく時間がたち、夕飯ができたというので2人でリビングに向かう。

 「速く席ついて」

 「ウィ」「はい!」

 サリニアに催促され席に付く俺とジョニアス(ジョニアスはマナーを覚えるため食事に参加)。

 そして、床においてある皿に盛り付けられた飯を見ながらお座りするガディン。

 「「「「「いただきま~す!」」」」」

 全員揃ったところで飯を食い始める。

 今日のご飯はフランスパンみたいな奴とシチュー。二品しかないと思うかもしれないが、シチューにはいろんな具がゴロゴロ入っていて、栄養の観点から見たら最高だ。

 シチューを飲んでいるとサリニアが赤ちゃんをあやしながら話しかけてくる。

 「明日はもう王都に帰るの?」

 「う~ん、、、」

 実はもう月末はあと一週間しか残されておらず一刻も速く王都に行かないとならない。

 しかし、、、

 「モグモグモグモグ、、、」

 俺はご飯を行儀良く食べるジョニアスを見る。

 そう、、、帰れない原因はこいつ、この家においとくにしてもサリニアの負担が大きくなってしまう。

 「う~ん、」

 なんとか打開策がないか考えているとガトが話しかけてくる。

 「そういえばなんだけどガディンは結局どういう原理で進化したんだろうね。」

 「ム、確かに、、、」

 俺は飯を食うのに夢中なガディンに目を向ける。

 今思えばあのときは生き延びれたことで余り気にしていなかったが、、、

 「サボテンを食ったことが原因だとは思うんだけどなぁ、、、」

 そう!あの時ガディンは土魔サボテンを体内に取り込んだ。

 なぜガディンが自ら取り込んだのかとかは翻訳機がないと俺にはわからない話なのだが、、、、

 「モグモグモグモグ」

 ふと横のジョニアスに目を向ける。そして思い付くひとつの可能性。

 (こいつにサボテン食わせたらどうなるのかな、、、)

 一見ヤバい思想なのだが、こっちには成功例のガディンがいるから正当化できる、、、できてる、、、よな?

 まぁとりあえず思いいったたことは実験だ。

 「なぁジョニアス」

 「はい!サヴァル様!」

 俺はアイテムボックスからヒーリング魔サボテンをだす。

 「食ってみてくれ。」

 「ちょっと!あんたジョニーちゃんになにしてんの!」

 俺の発言に制止をかけるサリニア。だがもう時すでに遅し、ジョニアスはしっかり御行儀良くよく噛んだあと飲み込んでいた。

 「あんたこれでジョニーちゃんに何かあったらどうするつもりなのよ~」

 そんなことを言いながら俺の服の襟首をつかみ揺さぶるサリニア。

 まぁヒーリング魔サボテンは回復効果のあるサボテンだし棘もないから大丈夫だとは思うのだが、、、

 なんて良い訳を考えているとサルビアが叫ぶ。

 「うわぁ!光ってる。」

 「「「え!?」」」

 サリビアが指を指して叫ぶもんだから全員指の方向を向く。

 するとピンク色の淡い光りに包まれて驚いているジョニアスがいた。

 「おい!大丈夫か?」

 焦って俺が聞くとジョニアスはまんざらでもないかのように微笑む。

 「いえ、大丈夫だと、、、」

 すると急にジョニアスを取り巻いていた光が散る。

 「あ、髪、、、」

 ガトが指差した場所を見るとそこの一房だけピンク色の髪に変わっている。

 「う~んこれは成功?」

 「【鑑定】してみれば良いんじゃない?」

 「あ、確かに【鑑定】」

 俺はガトに促されるままジョニアスを鑑定する。

 

 【鑑定】

 名前 ジョニアス

 種族 エルフ(草)(棘)(回復) レベル103

 HP   3012

 攻撃力 4021

 防御力  3891

 スピード 3321

 魔力  5122

 スキル 再生 光合成 吸収 回復、草魔法(上級)

 称号 主人に近く(進化した際ドライアドではなくエルフに進化する。)

 

 進化はしていないが上手くいったようだ。

 そして変な称号ついてる。

 しかし回復魔法も使えるしなかなか戦闘でも使え、、、はっ!

 これなら、、、これなら、、、!

 「俺!明日王都に行くよ!」

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