【番外話】フォーリア ~招待状~
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「ふんふっふふーん♪」
今、私は超ご機嫌。
森に行く途中で八百屋のおばさんにお菓子を貰っちゃったからだ。
この世界では甘いものがあまり多くなくて、高くはないのだが、王都近くの都市に行かないと手に入らないのだ。
「休憩時間に食べよ~」
気が付くといつも特訓を行っている森についていた。甘いものに気が行きすぎたようだ。
「ん?」
私がいつも休憩場所にしているところに人影が見えた。影の大きさからして人間だ。
しかし、もう少し前に出てみないと影の正体がわからないな、、、少し進んでみるか。
「パキン!」
おっと。私としたことが二次元でもないのに枝を踏んでしまうという痛恨のミス。
人影がこちらを向く。
「あっ、ユクサ!」
人影の正体はユクサだった。
ユクサは中級兵士でも上位の強さを誇るため、泊まり込みで王都で働いているのだ。
「フォーリアちゃん!久しぶり!」
そう言うとユクサは私にハグをするため飛びかかる。
「せい!」
私は少し強めにユクサの顔面向かってけりを放つ。
「グフゥ!」
結果はクリーンヒット。唇から血を滴らせユクサは木の幹にぶつかった。
このように転生者ということをユクサは知っておきながら変わらず重度のシスコンだ。
以前聞いてみたのだが、「妹には代わりないから」と言っていた。普通は嬉しい台詞なのだが、こいつの場合は微塵も嬉しさを感じなかった。
まぁそしてここまで立派なシスコンを貫き、今も「フフフ、愛の鞭だぁ」とか言って笑っている。
「ハッ!いけない!喜びに浸って元々の用事を忘れてた!」
急にユクサは復活し、立ち上がる。
「で?用事と言うと?」
「フォーリアちゃんに僕の師匠から渡しとくよう言われていたものだよ。それを渡しに来た」
どうやらユクサの師匠から手紙らしい。
私と会ったことすらないのにどうしたのだろうか。
「はいどうぞ、」
「ん、」
私は茶色い封筒っぽいものに入った手紙を受けとり、切り株に腰を掛ける。
「どれどれ、、、」
フォーリア殿、
初めまして。私はカラール王都兵指南役代表のフラワリ・プラビと言うものです。
先日貴方の兄のユクサ殿から、貴方の噂を耳にしました。
そこでなのですが、貴方が興味があれば私の下で剣術を学んでみるというのはどうでしょうか?
よいお返事を期待しております。
フラワリ・プラビ
ん?お誘い?剣術の?
願ってもない話だ。
実はユクサから剣術のことについて学ぼうと思ったのだが、教えるのが下手すぎて分からず、結局は基礎のみになっているのだ。
私は返事を手紙の裏側に書き、(ペンはユクサが持ってた)封筒のなかに再び手紙を戻した
次の更新は水曜日です。
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