この世界の成り立ち
「くわぁぁぁぁ」
俺はいつも通り寮で目を覚ます。
青色に入って1ヶ月ほどたち、同学色のメンバーとも大分打ち解けたし、生活リズムも安定し、ちょこちょこ図書館にも通えている。
俺はぱぱっと朝食を食べ、制服に着替える。
「時間が余ってるな、、、」
訓練場に行っても30分ぐらい時間が余りそうだ。こういう微妙な余り時間が一番たちが悪い。
まぁ二度寝とかして遅刻したら嫌だし訓練場に行くことにする。
「ガチャ、キィ、、、」「おはようございま~す」
「おう!おはよう!」
なんと先着がいた。早起きしたのだろうか、、、
ちなみに彼の名前はハートロック。ふさふさの金髪マッシュがチャームポイントのイケイケ男子だ。
俺とフォーリアを覗いた青色の中では一番強い。
「朝早く何してるんだ?」
「あぁ、ちょっと朝飯食い過ぎちゃって、カロリー消費してたんだ。」
そう言うと、ハートロックは自分の手に持った木刀をプラプラさせて見せてくる。なるほど素振りしてたのか、、、
「なぁ、俺も混ぜてくれよ、」
「いいぜいいぜ、二人でカロリー消費しようや!」
別に朝飯食べ過ぎたわけではないが、俺も暇だしせっかくなので混ざることにする。
「おはよ~、あら珍しいわね。」
しばらくするとフォーリアも来た。
フォーリアとはやはり元々地球生まれなのもあって気が合う。
まぁ、まだ『塗りつぶし』の戦いで負けたことを悔やんでたまに挑んでくるのだが、正直魔法と魔物産スキル使わなければ俺なんてボッコボコにできると思う。
「フォーリア!お前も混ざるか?」
「遠慮しとく、そんなことよりサヴァル、時間あるなら『身体強化』のコツ教えてくれない?」
「OK」
フォーリアはどうやら更に身体能力をあげたいらしく、最近は魔法について俺に習いに来てたりしてる。
「すまんハートロック、教えに行くわ、」
「気にすんな、俺が好きでやってることだから。」
俺は結局授業十分前までフォーリアに魔法を教えてた。
「キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン」
「みんなおはよう!」
チャイムがなり、先生が入ってくる。
「すまないが今日は午後5時まで授業の予定だったが、月末の1期合宿のため先生たちは準備があるから月末まで授業は無しだ。各々訓練に励むよう!合宿についてはまた今度教えるからな~。」
そう言うと先生は慌ただしく去っていった。
え?合宿?どういうこと?
「ハートロック先輩?合宿ってどういうことですか?」
とりあえず近くにいたハートロックに聞いてみる。
「あぁ、お前強いけど一年だもんな。え~と一学期、、、まぁこの学校は一学期、二学期、三学期で年間の登校日が区分されて、間に連休があるわけだが、、、」
ああなるほど。そこは日本人だからまぁ分かる。
「まぁ、その学期ごとに学色別の合宿があって、、、そこで色々特訓しようってことだ。」
「ふーん、ありがと。」
へぇ、学期ごとに修学旅行みたいなイベントあるのか、、、
「ねぇサヴァル!この後暇だったら『身体強化』のつづきしてくれない?午前中だけでいいからさ、、、ねっ?」
俺が考え込んでいるとフォーリアが頼み込んでくる。図書館に行きたかったけど、、、同郷のよしみだ、、、
「わかった。ただ、午前中だけだぞ。」
「オッケイ!」
俺は午前中はフォーリアに『身体強化』を教えることになった。
「美味しいよこれ。食べる?」
「いや、俺はこれで良いや、、、」
フォーリアに魔法を教えていたら、学食をおごってくれた。
「これ食べてみたら?美味しいよ?」
ただ彼女は体をよく使うからなのか分からないがよく食べる。しかも自分の食べた物の美味しさを共有しようとするもんだから大変だ。
きっと彼氏は苦労するだろう。胃も、、、財布も、、、
「よし!それじゃぁ俺はそろそろ図書館に行かせてもらうぞ!」
「は~い、行ってら~」
俺は恐ろしい量の食べ物を食べるフォーリアを横目に図書館へと向かった。
彼女が紫色になったらこの食堂は閉店だな、、、
「見つからないなぁ」
なんてったってこの図書館、国内1番の名に恥じず広すぎる。だいたい小学校の体育館ぐらいの広さが3階もあるのだ。
だいたい『先代』がどの文献に出てくるなんて分からないし、、、
「おっ、なんだこの本、面白そう、、、」
俺が気になった本は『世界創造』と言う本で、この世界で最も信じられている世界の始まりかたが書かれた本らしい。
「どれどれ、、、」
数分後、
「ふぅ、なるほどねぇ~」
読み終わったのだが大まかにはこんな感じだ。
まず神が存在した。全部で10柱の神だ。
そして10柱の神は世界を作り、それぞれ眷属を送り込んだ。
そしてその眷属の子孫が 人族 火人族 獣人族 水人族 草魔物族 魔人族 獣魔族 水魔族 雑魔物族 龍族 となったらしい。
で、そんでもって今があるよ~って話。
司書さんに話を聞くと、この説が世界では一番ポピュラーらしい。なんでも世界にそれをしさする石碑がたくさんあるとかなんとか、、、
他にもその10柱の神の更に上に神様がいる!とか、そもそも神様なんていないって言う説もある。
どっちにせよ『先代』には関係ない話だ。
「『先代』ってなんだよ、、、」
結局その日は『先代』については分からなかった。
「こんこんこん」
誰だよ朝から、眠いから無視しよ、、、
「こんこんこん」
居留守だ居留守、
「こんこんこん」
、、、俺は気配を絶ちきって見せる。
「こんこんこん」
帰れ!帰れ!
「居るのは分かるぞ~」
げっ!
なんと聞こえたのはダリウスの声、俺は急いでドアを開く。
「おいっす!元気してる?」
もちろん目に入ったのはニヤニヤしたダリウスの顔。
しかし寛大な心を持っている俺は家(寮部屋) に入れてあげる。
「で、どうしたんですか?」
とりあえず用件を聞いてみる。ガヴァル先輩関連だったら無視はできないし、、、
「ドラゴン、、、狩りに行かない?」
「嫌です。」
俺はきっぱりと断る。なんであんな化け物みたいな奴と戦わないと行けないんだよ、、、
「そう言わずさ、、、ちょうど今日、王都の近くに電竜が現れたって目撃証言が、、、」
「嫌。絶対行かない。だいたいダリウス一人でなんとかなるだろ、、、」
これが本音。正直こいつ一人でなんとかなる。
「いや~良い提案だと思ったんだけれどな~?倒せたらレベルアップは確実だし!ワンちゃん新しいスキル取得もあり得るよ?」
いや、、、確かに。倒せないこともないし悪くない。ただこんな良い提案をしてくるダリウスが怪しい。
「お前も行くんだよな?」
念のため確認
「もちろん、お前が死なないようにはするよ。」
「わかった、行こう。」
俺はドラゴン狩りに行くことになった。
次は木曜日です。
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