先生公式喧嘩
「んん、、、」
起き上がるとベッドの中にいた。
「うっ!」
猛烈に頭が痛い。考えるまでもなく昨日の飲み会が原因だ。
「『酔い解消』」
とりあえず先輩に教えてもらった酔い解消の呪文を唱える。
「コンコン」
「うぅぅぅ」
俺は起き上がり、朝飯を取りに行く。
「ありがとうございます。」
俺は飯を受け取り、部屋の中へと戻る。
今日はどうやらサンドイッチのようだ。具がハム、キャベツ(のようなもの)の物だ。
「よし!」
俺は気持ちを切り替え、制服を着て、朝飯の皿をかごへと入れ、教室へと向かう。
ちなみに今日は5分前行動で7時55分に教室に着いた。みんな教室にいたけど遅れてないしいいよね。
なんて思っているとフレムスが話しかけてくる。
「サヴァルくん、、、二日酔いがひどくてさ、なんかそういうのに効く魔法ってない?」
「あるにはあるけど、、、かけとく?」
「うん、、、」
「すまん、サヴァル。俺にも頼む、うっぷ、、、」
「うっ、、、俺にも、、、」
「ごめん、私にも、、、」
「俺にも頼む、、、」
俺が二日酔いを止める魔法が使えると知るとクラスの奴のほとんどが「俺にも頼む」と集まってくる。まぁ昨日みんなで浴びるように飲んだからな。女子も剣道科だからなのか分からないが体育会系が多くめちゃくちゃ飲んでいた。
それほど激しい飲み会だったのだ。実は言うと俺も後半は記憶がない。
「わかった。一列に並んでくれ。」
「うん、、、」
俺は一列に並んだ二日酔いゾンビどもを普通の人へと戻していく。
「助かった、」
「ありがとう、授業中吐くところだった。」
「感謝する」
「ありがと~」
「ナイス!」
「キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン」
「ヤベ!席に着け!」
フレムスが呼び掛けるとみんな焦って座り始める。
まぁ一番最初に怒られるのが自分だなんて嫌だもんな。
みんな席に座ってしばらくすると副校長が教室に入ってくる。ギリギリセーフ。
「んん。えー、おはよう諸君。まぁ早速だが学色分けを行う。」
あ、そう言えばそんなことするって言ってたな。
「では、どんどん呼んでくぞ、、、」
心の準備をするまでもなく生徒達は色を言われていく。ちなみにフレムスとハナキは黄色、赤髪の女の子は白。他は黒だった。厳しい世界。
「サヴァルくん、、、赤!」
最後に呼ばれたのは俺だった。
赤か、まぁまぁだな。
「おい!あの変態仮面に一発入れたのに赤って低すぎないか!」
「せめて青にいれろよ!普通あいつに一発でも入れれたら紫レベルだろ!」
「ブーブー」
「学校の陰謀だ!」
え?そんな言う?別に副校長が一人で色決めたわけでもないのに。
「うむ、諸君の言う通り、彼は紫レベルの強者だ。だがこの学校では一年生は最初の試験で、赤までしか学色はなれない決まりなんだよ。本当にすまないと思っている。」
え!?俺紫!まぁあいつに一発いれたわけだから妥当っちゃ妥当か、、、国屈指の剣士だし、力量さ10倍だし、、、
「まぁ、そう言うことで彼は赤なのだが、、、とりあえず今から色別に週の予定表を配る。色別に取りに来て下さい。まず黒!、、、」
俺は最後に赤色の紙をもらい、内容を読んでみる。
え~と、担当はフラージュ先生、今日の授業は午前中3時間、午後1時間。主に実践稽古と技磨き。
技ってあれだよな、、、○○流ってやつ。
俺何も流派知らないんだけど、、、まぁその辺は担当の先生に聞いてみるか。
え~、9時だから時間あるな、図書館で調べ物するにしては短い気もするし、、、一回寮戻るか。
俺は8時15分から授業があると言うみんなを見送り、寮へと帰っていった。
1時間後
俺は第3訓練場に来ている。
もちろん授業のためだ。
回りはもちろん上級生だけで喋れる相手なんて一人もいない。まぁすぐに青に上がるからいいんだけど。
キョロキョロ回りを見ていると、坊主頭の4年生(制服につけてある名札で分かる)
「おい!1年坊主の癖に赤になったらしいな」
Oh、早速絡まれた。こういう人って必ずいるんだね。てかお前が坊主だよ!
「あはは、そうなんです。まぐれですかね、、、」
とりあえず穏便にすませたい。
「むかつくな、、、お前。」
え?わりと下手に出たつもりだけど?
「赤色の恐ろしさを教えてやる。」
え!?なんでそうなる?大丈夫かこいつ?
「いざ尋常に勝負!」
そう言うと坊主は突進してくる。
もちろん手には剣(双剣)を持ってね。
「ちょ!先輩!」
「落ち着けってお前!」
回りの先輩も流石にヤバいと思ったのか止めようとしてる。
だが、坊主先輩がよっぽど強いのか割り込んでまで止めようとしてくる奴はいない。
まぁ剣持ってるし最悪自分の命も狙われかねないもんね。
俺はアイテムボックスから杖を取りだし魔法を使う。
「『土壁』!」
「ゴフッ!」
俺は自分に当たる寸前で壁を出現させる。
もちろんスピードに乗ってる坊主先輩は止まれずぶつかる。
「てめぇ!ふざけんな!」
しかし、それに怒ったのか坊主先輩はもう一回壁に突進してくる。
「雲蛇流『雲切』」
すると、俺の作った壁が破壊される。
魔力を節約して作ったとはいえすごいことだ。やはり流派の体の使い方のおかげなのだろうか、、、
「おりゃあ!」
「『巨木拳』」
俺は突撃する坊主先輩を魔法でできた木の拳でなぐる。
これは上級魔法で本来(杖あり、【スキル強化】あり)俺が放つと3メートル級の拳でなぐる魔法なのだが、威力を押さえて50センチほどにしてある。
「ゴハッ!」
よしHIT!
しかし先輩はふらつきながらも、まだ立ってくる。意外と根性あるな
「ふ、ふざけんな!剣で来やがれ剣で!」
剣でか、、、まぁここ剣術科だし一理あるかも、、、
「わかった。『治癒』!」
俺は坊主先輩を治癒し、剣をアイテムボックスから取り出す。先輩はまさか治癒までされるとは思わなかったのか驚いている様子。
「では先輩、仕切り直しで。」
「え?あ?おう!」
「いい試合になりそうだな。赤色最強の男VS一年の飛び入り」
「「え?」」
誰?と思い横を見ると30くらいの黒髪おじさんが立っている。
「フ、フラージュ先生!(坊主先輩)」
え?先生!?
「どうした?やらないのか?」
フラージュ先生は、残念そうに言う。なんと片手にはポップコーン?とジュースまで。
生徒の喧嘩を面白がって見る先生ってどうなのよ、、、
「や、やります!」
坊主先輩は意を決したかのようにいい放つ。
「よーし。じゃぁ始める!」
先生がそう言うと坊主先輩は素早く俺の懐に入ってくる。
「残念だったな!急所は割けてやるぜ!」
「バキ、バキ、」
俺は片手剣で、坊主先輩の双剣の刀身を粉砕する。
「え?」
ショックを受け、固まる先輩の腹に回し蹴り、もちろん死なない程度にね。
「がっ」
坊主先輩は吹き飛び、5m先ほどくらいで落下し、泡を吹いている。
「勝負あり~!勝者サヴァル!」
泡を吹く先輩にはめもくれず先生はそう告げた。




