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サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~  作者: アジ
第1章 サボテンライフ、サボテン集め

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赤竜討伐 ~サヴァル~


 「はっ!」

 気付くと目の前は真っ白、、、いや進化の途中の光か、、、

 「おい、、、おい、、、」

 どこからか分からないが誰か呼んでいる。

 「おい、、、おい!」

 ふと横を見ると知らない緑髪のエルフが立っていた。俺とそっくりで目も緑だ。ただ、俺とは違い若干大人びている、、、少年というより青年って感じだ。

 「は?誰?」

 俺は不思議に思い問いかける。

 、、、初対面に「は?誰?」は良くないな、、、

 「生意気だな。別に誰でもいいだろ!そんなことより時間がない!そんな弱かったらな!、、、」

 「シュアァ」

 俺のそっくりさんは下半身が白い煙になって消えていく。

 「くそ!時間がねぇ!あぁ!もういい!とりあえず10年だ!10年の間にレベルアップを計れ!10年たてばわかる!ただでさえ俺達は弱い草魔族なのによりによってサボテンなんんかになるから、、、まぁいい!くそ!時間がねぇ!レベルアップだぞ!」

 そう言うと完全に彼は白い霧になって消えた。なんだったのだろう、、、



 進化が終わったのか周りの状態が見えてくる。

 「ガディン!」

 まず目見えたのは放熱で動けなくなった竜の死体。おそらくガディンが止めをさしたのだろう。

 そして血まみれのガディンとそれを相手する赤竜。

 もちろん赤竜の方が強く、ガディンが劣勢だ。

 「ガディン!休んでろ!」

 俺は起き上がりガディンの方へ向かう。

 幸い進化のおかげか傷もすべて癒えている。

 ガディンは俺の言うことを聞いて遠くへと逃げる。

 「よし!『ダスト』!」

 俺は相手の動きを抑える。

 これで少しはしびれて動きにくくなっただろう。

 「食らえ!『角放』!え?ちょ!は?!」

 いつも通りに『角放』を放ったらいつものより3倍近い『角放』が放たれた。

 「キュイン」

 「ギャウ!」

 そしてなんと鱗が剥がれた!でかさだけではなく攻撃力も上がっていたのだ。

 「いける、、、かも?」

 そう思ったのもつかの間、赤竜は3メートルほどの火球を3つもよこしてきやがった。

 「水球(アクアボール)!」

 俺も3メートルほどの水球を3つ作り出し火球にぶち当てる。

 「シュアァァァァァァ」

 水球は蒸発したが、それと同時に火球も相殺された。

 「ギャウ!」

 竜は火球が相殺されたことに驚いている様子。よっぽど自信があったのだろう。

 「同じ竜だったらどうなるかな?『牙剣(電竜)』!」

 俺は牙剣を作り出すがちょっと大きい気がする。

 「身体強化(パワード)!」

 俺は回復魔法の一種であり、バフ魔法の『身体強化』を自分にかける。

 「スキル『突進』+風魔法『追い風』」

 俺は、直線上にできる限りの速さで間合いをつめる。そして腹部に近づくことに成功した。

 「おりゃぁあ!」「ギャシャン」

 変な手応えがありつつもヒット!

 「ふん!」「バリン!」

 からの放電。相手は痺れと毒で更に動きが鈍る。

 「『アシッドボ、、、』」 

 「ギャウン!」

 流石に危険を感じ取ったのか尻尾でなぎ払ってくる。

 「クッ!『(ウィンド)機構(バースト)』」「バコ!」

 俺は剣で相手の攻撃を受け止め、風魔法で吹き飛ぶ自分を抑える。

 「ギャウ!」

 抑えたと思ったら目の前に竜がいた。おそらくゼロ距離での火炎放射だ。

 だがそれを許すほど甘くない。

 「圧縮!『水大砲(アクアキャノン)』」

 俺は魔法を顔面に向けてぶっ放つ。

 「怯んだな!ここで終わらせてやる!『雷』!」

 「ドコオォォン」

 「ギャァァァン」

 水でビチョビチョの状態での雷、我ながら陰湿。だが本気でいかないと負ける!魔力もいつ切れるか分からない。

 「『三重草(トリプルプラント)解放(バースト)』!」

 竜の前方に3メートルを越える葉が三枚、、、そして三重になったものが円状に出現する。

 「ギャ!」

 「ガキン!」

 赤竜は爪で葉を切り裂こうとするが、鋼のような葉に攻撃は入らない。

 「せい!」

 俺の合図と共に3重の葉っぱ(三枚)は弧を描くように回転する。そして葉先だけが俺の方向へとむき、

 「ドコン」

 しっぺ返しのように竜の頭へ炸裂した。

 「ギュゥ」

 竜は頭を後ろへとのけぞらせる。

 「『毒刃』!」

 俺はのけぞる頭の開いた口へと毒の刃を放つ。

 「グ、ガウ」

 HIT!これでしばらく耐えたら勝てる!

 「ドッッサン!」

 「へ?」

 竜が倒れた。どうやらさっきの草魔法でダウンしていたらしい。

 「は、はは、、、」

 どうやら俺は一人で竜を討伐、、、そう、先輩たちの粋になってしまったようだ。




 「その、、、だから持ってきたんですよ、赤竜(レッドドラゴン)

 「はぁ、じゃぁ見せてもらいますよ。ドコにあるんですかぁ」

 今、火山の近くの町の冒険者ギルドで赤竜の素材(2匹)を売ろうとしている。

 ただまぁ、受付が信用してなくてイライラしてるんだけどね、、、

 「ちょっと外の荷車にあって、、、」

 そう!風魔法で火山の麓まで運び、その後は邪魔な木を魔法で切りながら魔法で作った荷車にのせてきたんだ。ちなみに水魔法の応用で氷を定期的に作り出したり、周りは草魔法で囲ったりしているから腐敗はしていないはず。

 「はぁ、で、この荷車ですね?確認させってって、わ!」

 受付が葉っぱをめくると氷漬けにされた赤竜の頭部。

 本来あるはずの2本の角の1本が欠けてるのは俺が『吸収』したせいだ。

 「わっと、その、えっと、ギ、ギルドマスター!」

 受付がギルドのなかに入ってからしばらくして、ギルドマスターと思わしき人が出てくる。

 見た目は初老のおじさんだが、顔に残る大きな傷跡から、なかなかの強者だということがわかる。

 そして出てくるやいなやドラゴンをペタペタさわり、メモを描いたりしている。

 「君たちがこれを狩ったのかね?」

 「あ、はい!」「はい!」「ワン!」

 そう言うとギルドマスターはしばらく黙り込み

 「冒険者カードを見せてくれ」

 と言うもんだからギルドマスターに冒険者カードを渡す。

 「Bランク?」

 ギルドマスターはさぞかし驚いた顔で俺達を見つめる。

 「あぁ、えと、僕と従魔が戦いの途中で進化したんですよ。ははは、」

 と言うとギルドマスターは

 「ハイエルフになった程度で勝てるわけ無いだろ!」

 と言われる。

 まぁ確かに魔物のスキル駆使して戦ったけど、、、

 「従魔が頑張ってくれて、、、」

 とりあえずこれで乗り切る!

 するとギルドマスターは「なるほど!」みたいな顔してる。

 「あの、買い取りって?」

 このまま話していても埒が明かない。ここは俺から切り出す。

 「とりあえず預かるから、明日お金を受け取りに来てほしい。」

 「分かりました。」

 そうして俺達はギルドマスターと約束をし、事前にとっておいた宿へと戻った。

 ちょっとステータスまでは書けなかったですね。

 この話の前半に出てきたそっくりさんは次の章でわかると思います。

 まぁこの章もあと2話くらいですかね。

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