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サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~  作者: アジ
第1章 サボテンライフ、サボテン集め

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しいたけ王の告白


 

 俺達はサボテンの散策を始める前に、サボテンの情報をできる限りの集めた。

 その結果分かったこと、、、ここに風魔サボテンはない!そして無許可で採取不可能!

 地元住民によると、風魔サボテンは絶滅に近い植物で王都の王室で育てられているらしく、話を聞いた商人から、王と謁見して直接商談することで手に入れられるかもしないらしい。

 俺は思った。商談するにしてもなにも貴重なものを俺は持っていない。

 もしかしたら、ガディンを引き渡せばいけるかもしれないが、ここまで一緒に来て情があーで来てるから、いくらサボテンのためとはいえできるはずがない。

 「しかしガディンを売るしか、、、」

 「キャン!」

 「ごめんって。売らないよ」

 しかし本当に打つ手がないな、、、

 「ニャン」

 あ、猫がガディンに喧嘩売ってる。生意気な猫だなぁ。ん?生意気な、、、猫、、、?

 俺は、その時あるひとつの可能性を見いだした。



 1ヶ月後、

 俺は魔物の国の王都に来ている。

 「謁見を予約したサヴァルです」

 「はい。謁見室で国王がお待ちです。」

 俺は案内役の魔人に付いていき謁見室の前に立つ。

 案内役の魔人は部屋の中に入り、俺は多くの魔人に監視されながら部屋の外で待つ。

 「入れ」

 案内役の人とは違う人の声に言われ俺は、謁見室に入る。

 中は、赤色のカーペットがしかれており、ひとつの大きなシャンデリアが上座にある巨大な椅子を照らしていた。

 「ウッ」

 そして、その椅子に座っている人物の姿を見て俺に戦慄が走った。

 

 「魔国王、ニシダ・シイタケ3世様のお見えだ。ひれ伏せ!」

 近衛兵の団長?の言われるがままに俺は土下座のような姿勢を取る。ジャパニーズ土下座。

 ちなみに俺の顔は真っ青だ。

 おそらく、名前から気付けるだろうが、この国の王、ニシダ・シイタケ3世の見た目は、頭に大きいシイタケが生えている推定130センチほどの魔人だった。

 ただ嬉しくないことに、俺はシイタケが大嫌いだ。あのシイタケのグニグニした食感が食べ物のなかで最悪に嫌いの理由だ。

 「で、話したいことはなんだい?」

 うわ、シイタケが話しかけてきた。蕁麻疹が、、、

 しかし俺は、勇気を振り絞りシイタケ王に話し続ける。

 「この国の王室で栽培しているという風魔サボテンを手に入れたいがため、王と直接商談をしに参りました。」

 「風魔サボテン、、、なるほどね。分かった。金貨100枚でどうかな?」

 すると近衛兵の団長が焦ったように王に話しかける。

 「王!また賭博するつもりですか?先月賭博のせいで、国庫が空になりかけたんですよ!」

 え、国庫が空!どんだけギャンブル好きなんだよ!

 「王!金貨100枚より素晴らしいものとサボテンを交換したくはありませんか?」

 「金貨100枚より、、、よし俺に見せてみろ!」

 俺はマジックバックからあるものを取り出す。

 「そそそ、それはまさか、魔グロ!しかもこんなに鮮度の良い!」

 そう、俺の持ってきた物は魔グロ、海の国に行きクロスケと合流して釣りの腕を上げたクロスケと共に2週間以上釣りをする毎日を送り続け、ようやく釣り上げたもので、クロスケ特製、秘伝の保存液を使用して鮮度を限界まで保ったものだ。

 「王!これでどうでしょうか?」

 「いい!サボテンは持ってけ!」

 やった!俺の嫌いなシイタケの上に傲慢だったら大変だったな。

 「だけど!」

 え?だけど?

 「俺の意中の女の子の好きな物の情報を教えてくれない?」

 やはり、この国の王は傲慢だった。



 「よし、作戦は分かったな?ガディン。」

 「ワン!」

 俺達は厳しい表情で散歩へと繰り出した、、、


 この状況におちいるはめになったのはもちろんあのシイタケ王のせいである。「俺の意中の女性の好きなものを聞いてこい」なんて簡単に言いやがって、、、

 知らない人に、「好きなもの何ですか?」なんて聞かれたら確実に変な風に思われるだろうが!

 しかし、自分の専属の兵に行かせてもなかなか成功できなくて、人族の(俺はエルフだが一応人間の部類に入ることもある)考えでやってみたら成功するかもしれない。というのがあのシイタケ王の考えらしい。

 なんて思っていると、

 「わん!」

 「あぁ分かってる。」

 前方に歩く女性を俺は鋭い目付きで見る。

 彼女が王が思いを寄せている女性、中級貴族の跡取りに生まれたフローラだ。ちなみにまあまあキレイ。

 猿顔で低身長、おまけにシイタケの頭を持つ国王に正直勝算はほぼないだろう。

 「作戦開始だガディン、、、GO!」

 俺が合図すると同時にガディンが走り出す。

 そしてそのまま女性の近くに行き通りすぎる。

 「あら、どこから来たの?」

 そう言うと、フローラはガディンと遊び始める。

 どうやら構ってくれたよう。この作戦には、ターゲットが犬派なのが絶対条件だったから大成功だな。

 そしてしばらくガディンをターゲットと遊ばせて俺の登場!

 「どこ行ったんだ~ガディ~ン!あ、ガディン!」

 俺は、犬を見失った人をよそおいターゲットに近づく。

 「ありがとうございます。(汗)面倒かけてしまいました。今度お詫びさせてくれませんか?」

 「いえいえ全然気にしてませんよ。大丈夫です。」

 なんて謙虚な人なんだろう。シイタケにはもったいない。

 普通なら「そうですか。本当にありがとうございます。」で終わる会話だ。

 しかし、俺の狙いはフローラの好きなものを聞くこと。そういうわけにはいかない。

 「いえいえせめて、好きなものさえ教えてください。すぐに買ってきますんで、、、」

 「そうですか、では何か甘いものをお願いします。」

 「分かりました!少し待っていてください!」

 そう言うと俺は近くの屋台に行きフルーツジュースを買う。

 「お待たせしました!」

 そしてフローラに買ってきたフルーツジュースを渡し、

 「ありがとうございます。」

 といい去って影で国王の遣い人に

 「甘い食べ物です」

 と伝えて風魔サボテンを受けとった。


 


 「くっそ!帰りたいのに!」

 俺は、貴族の集まる王主催のパーティーに参加している。

 もちろん王が「君には手伝ってもらったからね!最高の料理をご馳走するよ!」と言われ強制的に参加させられている。俺は家に帰ってサボテンを眺めていたいのに、、、

 しかも、おそらくフローラの好みに合わせたのだろう。全ての料理が甘ったるくて食べれたものではない。

 客人貴族の反応も微妙だ。

 すると王が上座の方向に現れた、

 「皆の物!俺のために集まってくれてありがとう!」

 「「「パチパチパチパチパチ」」」

 いや俺はお前に強制的に参加させられているんだけどな。

 すると王が、自ら階段を降りてくる。

 「嘘だろ(コソッ)」「あの王が自ら(コソッ)」「俺幻覚見えてる?(コソッ)」

 おいおいおいおい、ひどい言われようだな。どんだけ日頃の行いが悪いんだよ。

 そして王はフローラのもとに行きこう言った。

 「フローラ!俺と結婚してくれませんか?」

 Oh.ストレートに言ったな。

 けれど結婚を頼むのに相手を呼び捨てはよくないな。

 フローラは固まりそしてゆっくり口を開き、低身長の王を見下して淡々としゃべりはじめた。

 「王、私はすでに大国『パルニ』の王子と婚約が決まっています。」

 回りの貴族は絶句して、王に関しては口をフルオープンして頭のでかいキノコがしぼんでいる。おそらく誰も知らなかったのだろう。

 さらにフローラは情けなくしぼんだシイタケ頭を見ながら告げる。

 「あとわたし、ギャンブルするためにいたずらに税を上げたりする人とは結婚なんてしたくないです!」

 え?こいつギャンブルのために税金上げたの?そりゃひどい。どうしようもないクズだな、

 そしてフローラは去り、俺や他の貴族も徐々にパーティー会場から去っていった。情けなく地面に座り込む項垂れた王をたまま、、、



 シイタケ王がふられた後の俺の行動は実に迅速だった。

 まず城からでたら宿のお金を払い、事前に予約していたロープウェイの時間になるまで待つ。

 なぜ早く行動するかというと、王がいちゃもん付けてきそうだからだ。

 どうせ誰もいなくなったパーティー会場で「あいつが嘘をついたんだ!」とか言ってわめき散らかしていること間違いない。

 最悪指名手配される可能性もある。

 「お客さん、あんたの番だよ。」

 「はい、料金の金貨12枚です。」

 かなりの痛手だが、さいわい電竜を討伐したからお金に問題はない。節約しないと、、、


 俺はロープウェイにガディンと一緒に乗り空中を移動する。

 「ワンワン!」

 ガディンは外の景色に興味津々。急いで国を出たから夜景がキレイだ。

 トムリネ(箒くん)に空の島へ送ってもらったときはスピードが速くて景色を見れなかったからな。

 そういえば俺、前世もロープウェイ乗ったことなかったな。

 しばらく景色を眺めること5分ほど、俺達は下の大陸の国『リスティラ王国』につく。

 俺の住むカラール王国とはまぁまぁ遠いが道がしっかり整備されてるから移動はわりと早いだろう。

 あと今度クロスケに会ったらお礼言っとかないとな。

 俺はガディンにまたがり道を進み出した。

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