転生、サボテン!
う、う~ん。あれ!?なんだここ?俺はトラックに突っ込まれて、、、って俺はまだ生きてるのか?あっ、、、ジョニアス!ジョニアス2世は!?やっと見つけたのに!
気がつくと回りは真っ暗、もちろんジョニアス2世は見当たらないし、トラックすら見えない。
(バチ)
痛い!誰?、あれ?叫んだつもりなのだったがなんだか声が出せていないようだ。
しかし真っ暗な場所でなにかに叩かれていることだけはわかる。俺はどうなっちゃったんだ?
(バチ、バチ)
いった、マジなんなんこれ。またもや叫んだつもりだが声が出せていない。それとも耳が聞こえていないのか?
(バチ!)
ウッザ!めっちゃいたいんだけど!、もしかしてこれは地獄の刑の一環なのだろうか?サボテンを愛しすぎて人間関係をおろそかにしたからか?それとも高いサボテンを買うために友達から多額の金を借りて期限が過ぎてもかたくなに返さなかったから?いや、やはり高校の友達に彼の彼女がいる前で「サボテンよりはかわいくないね」と言って気まずい雰囲気にさせたことか?
ダメだ、、、、思い当たることが多すぎて自分のおかした罪が特定できない!
とりあえずめちゃくちゃ痛いからこの痛みを何とかしたいし、地獄ではない可能性もある。
ということでとりあえず痛みを何とかするため、暴れまわってみた。すると、
(ベチン)
なんか当たったぞ!目を覚まして初めてものに触った感覚に嬉しくなってベチンベチン叩いている。しかしさわっている部分がどうにも手や足ではない感じがするのだが、、、
脳内に、【LVup1→2(スライムをキルした】と直接伝わってくる感覚。
へ?スライム?サボテンマニアで非常識だった俺でも流石にわかる。例のプルプルした青色で雑魚モンスター代表的キャラクターだ。
スライムがいるってことは、、、つまり俺は異世界転生していたのか、、、しかし回りが真っ暗なようだし何に転生したんだ俺は?
もし、俺の知ってるような剣と魔法の世界だったらこれでステータスが見れるはず、、、
(ステータスオープン)
しゃべれないから心のなかで唱える、、、しかしなにもおこらない。
駄目っぽいな、、、じゃあこれか?
(ステータス!)
またしてもなにも起こらない。
(スキルオープン!)
ダメだ、これじゃ何に転生したかすらわからんな、
(バチバチ)
いった!おっ、スライムか?
(ベチン)
反撃すると反応はなくなった。どうやら逃げていったか死んだようだ。
マジで鬱陶しいなこのスライムども。
俺はひたすら暴れ、スライムどもを倒していった。
体感時間で約3日襲いかかってくるスライム達を次々と倒す、怒涛の3日、、、食事と睡眠がなぜか必要ないっぽいから助かった。
3日目ありとあらゆるスライムとの死闘をくぐり抜けついに58体目のスライムを倒したときに俺は進化した。
そう、「目」がついたのだこれはかなりの進歩よ言えるだろう。
最初にみた光景は、回りに少量の枯れかけた腰の低い草とサボテンが生えてる砂漠だ。そして奥には青く光輝き、緑の木が近くに生えているオアシスが小さく見えている。
もともと回りが真っ暗だと思ってたのは、暗かったのではなく、どうやら目が見えていなかったからだろう。
そして目が着いたことにより俺はステータスが見れるようになった。
ステータスは半透明のウィンドウのようなものが視界の端に出てくるといった感じのいかにも『異世界!』といった感じだったがが俺のステータスは、
【ステータス】
名前 水原 流輝
種族 眼魔サボテンLV5
HP 120
攻撃力 180
防御力 93
魔力 40
スキル 光合成 射刺(微毒) 吸収 進化
称号 転生者【攻撃力20UP】
え?サボテンだと、、、俺はサボテンに転生したのか、サボテンマニアとしてはかなり嬉しいがステータスは、、、、 うん、強いのか弱いのかわからんな。
なにしろ比べる比較対象がいないからな。
まぁ一応進化したとはいえサボテンには変わりないしこの世界ではめちゃくちゃ弱いの種族なのだろうが、、、
あと喋れなかったのはおそらくサボテンに口がないからだな。
おや?スキル【進化】ってなに?不思議に思いサボテンの頭で【進化】とかいてあるところをタップ!
【進化】吸収したものから好きなように進化できます。また、1度退化したあとまた別の進化先に変更できます。
めちゃくちゃ便利なスキルだな。早速だがスキル発動だ!
(進化発動)
口がないので心のなかで唱えるとウィンドウに今進化できる進化先がズラリ、、、ではなくどうやらスライムサボテンしかないようだ。
絶対雑魚じゃん、、、スライムサボテンって名前から弱そうなのが滲み出てるし、使えるスキルも【分裂】しかないっぽいし。てか無意識にスライムの残骸吸収してたんだ。
よし、移動するか。ここにいても意味がないし楽しくない!。せっかく転生したんだから人生(サボテン生?)を楽しもう!
さあ踏み出そう!剣と魔法の未知の異世界へ!
俺はこの異世界で小さく、そして勇気ある第一歩目を、、、、、、踏み出せない、、、だとっ?というか踏み出す足がない。
そもそも目が付いたとはいえサボテンに足がないのは常識だ。
どうしよう、、、足がないことには移動できずにどこにもいけないじゃないか~せっかくのサボテンライフはこんな景色しか見れないのかよ~
俺は次々と襲いかかってくるスライム倒しながらこの窮地を脱するため、、、サボテンライフを楽しむために、生前も今もサボテン以外にほとんど使ったことのない脳みそを駆使して、何とか足を手に入れる方法を考え始めた。