【番外話】 共鳴
町を出て3日がたった、海まで後2日ってところだな。
「ギャー助けてー」
ん?誰かが助けを求める声がする。
「あそこじゃニャい?」
クロスケが指を指す方向には荷車と豚面に襲われる20代半ばの人が、走りながら助けを求めていた。
「【水弾】」
俺が魔法を放つと同時に、ピッグマンはゆっくりと倒れしばらくピクピクしたのちに動かなくなった。
「ありがどぉぉぉおお」
うわ、だきついて来やがった、ん?こいつサボテン柄の服着てるじゃん。センスいいな、、、
「ありがとぉぉぉおお。俺の大切なサボテンが危ないところだったよぉぉおおお」
っ、こいつまさか、サボテンオタクなのか?だとしたら、あの荷車、俺は【視力強化】を使用し荷車をみる。
「うそ、、、だろ、、、、、、こいつ。」
そう、彼の荷車には大量のサボテンが乗っていた。
俺は、今近くの町の居酒屋により、彼と話している。
「まずは俺から自己紹介だな。俺はサヴァル。サボテン集めをしながら冒険者をしているものだ。よろしく」
「あぁ、僕はミルド。サボテン集めをしながら商人をしている。よろしく。」
「早速だが!荷台に乗っていたあの水色のサボテンはなんだ?」
そう、俺が荷台をみたとき、若干だが水色の模様が入ったサボテンが荷台に積んであったのだ。
「あぁ。あれはだな、、、、、、」
俺たちの会話は弾み、サボテンの話しは夜遅くまで続いた。
んん?朝か?うっ、二日酔いで頭痛がひどいな。
横をみると、ミルドとクロスケが道路で寝ている。ん?道路だと?うっ、昨日はたしか、話が弾んで騒ぎすぎて店を追い出されたんだ。
「わー、お兄ちゃん何してるんだろうね~」
「しっ、みちゃダメよ。」
、、、とりあえず移動したほうが良さそうだ。
俺は少し2人を引きずり、噴水のみずを顔にかけてやる。
「ニャ~」
「うお!」
どうやら2人とも起きたようだ。
「昨日は魚ご馳走してくれてありがとニャ~」
魚?まったく覚えてないな。覚えてるのはミルドとのサボテン談についてだけだ。
「フム、同士よ昨日の談義はなかなかによいものだったぞ。また会えたら続きを話そう。」
「あぁ、同士よまた会おう。」
俺たちは、真逆の方向に進んでいく。しかし、また会える。そう願って俺たちは歩みを進める。
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