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サボテン生~サボテンマニアは転生したらサボテンでした ~  作者: アジ
第1章 サボテンライフ、サボテン集め
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いってきます。ラール王国


 1週間後、俺たちは俺たちが出掛けている間の、サリニアの給料を稼ぎ終えた(2ヶ月分で金貨6枚)。いやー、2人とはいえ、1週間で金貨8枚って結構冒険者って儲かるね。

 そんなことで俺たち2人は旅立ちの準備を行っている。

 といっても俺は特に持っていくものはないい。だから防具を磨いたり、剣を研いだりしているだけだ。

 クロスケもそれは同じだが、クロスケは海の国にいったら魚を買うためにお金を稼ぎにクエストをしに行ってる。

 あぁ、サボテンたちともしばしのお別れか、、、

 しかし、この世界では魔サボテンは世界各地に生息しているらしく、海のほうにはどのようなサボテンがあるのかとても興味深い。

 何てことを思っていると、

 「コンコン」

 「入っていいぞ」

 すると、エプロン姿のサリニアが入ってきて、窓掃除を始める。

 俺は、サリニアに「掃除は俺がいないときでいいい」と言っておいたはずなのに、彼女は、働き者なのか俺がいるときでも働いてくれる。

 「帰ったニャ~」

 おっ帰ってきたな。

 クロスケは準備万端のようだ。

 そろそろ出発するか、

 「サリニア、そろそろ行ってくるよ」

 「え、もう行くの?」

 「あぁ」

 「行ってくるニャー」

 「じゃあねクロちゃん」

 それぞれが別れを告げ、俺は家の鍵をサリニアに渡す。そして俺たちは海に面している小国『クリミス王国』へと旅立った。




 俺たちは海に面したクリミス王国に続く街道を歩いて6日目。馬車は金貨10枚もして乗れなかったのだ。

 「ニャ~草だニャ」

 ほんとだ、草が生えているな。つまり砂漠を抜けたのか。

 「おいクロスケ、あれは池じゃないか?」

 「ほんとだニャ、魚をとろうニャ。」

 せっかちだな。

 「【木創造(クリエイトプラント)】釣竿」

 この中級魔法は木製製品を作り出すかなり強力で、上級魔法にも匹敵するほどの魔法だ。

 そして俺たちは、木製の釣竿で釣りを始めた。

 1時間後、、、クロスケはおれのつった魚を3匹食べ、お腹を丸く膨らませ、いびきをかきながら寝ていた。のんきな奴だ。

 まったく調理していない生魚をうまそうに食っていたから驚きだ。寄生虫にあたったらどうすんだか、、、ネコだから大丈夫なのかな?

 俺は少ししてからクロスケをおんぶし、移動を開始し始めたが、すれ違う人から変な目でみられる。

 そりゃそうだ。超爆音のいびきをかきながら寝ているネコをおんぶしながら運んでる人だ、おれでもそんな人をみたら変な目でみるだろう。

 とにかく早く起きてくれ~ーーーーー


 結局クロスケが起きたのは1時間後になった。こいつのイビキのせいで俺の鼓膜が破れそうになったから、こいつの足を火魔法で少し炙ったらすぐに起きたよ。

 「ニャ~、ひどいニャ~」

 「ひどいもなにもな、俺は耳から血が出てきたんだぞ。」

 「ニャ~、ひ弱な耳だニャ~」

 こいつ後で丸焼きにしてやる。何て思っていたら、火魔法が俺の顔面に飛んできた。

 「【水壁(ウォーターボール)】」

 とっさの判断でガードしたがどこから飛んできた?何て思ってると、少し先に黒色の130センチほどの人形生物が20匹ほどいた。

 「あれは、ブラックゴブリンニャ、魔法や剣で攻撃してくるモンスターで、あぶニャイ!」

 おい押すなよ、俺はクロスケに押されて体制を崩すが、後でクロスケを感謝することになる。

 俺が居た場所には短剣を持ったブラックゴブリンが、短剣を前に付き出したまま走り去ったところだったからだ。

 そこにすかさず、クロスケが剣でゴブリンの首を切断する。

 「危ない!」

 クロスケの後ろにも、ゴブリンが短剣を振りかざし、殺そうとしているが、分裂体がなんとか、草魔法で撃破する。

 「【岩弾(バッレット)】」

 「グギャア」「ギャギャ」

 ゴブリンの魔法部隊に40発程ぶちこんだが、水魔法などで防いだ奴らが生き残っている。

 しかし、追撃を続ける。俺たち、5分後にはついに、相手の魔力が尽き、俺は勝利を収めた。

 「終わったニャ?」

 「あぁ」

 俺は、ゴブリンを一匹だけ吸収し、残りは鑑定して、必要そうな部位だけとっていき、後は魔物がよってこないように火魔法で燃やした。

 俺たちは今日、大切なことを学んだ。そう、ゴブリンは強い!



 ゴブリンを倒してから少したち、俺たちは国境を越え近くの町ルディラスの冒険者ギルドに来て、今までの道中で倒したモンスターの素材を換金してる。

 「え~と、風狼(街道に来る商人を中心に襲う狡猾なまものの牙と毛皮と、スライムコアと)ブラックゴブリンの牙をお願いします。」

 「えっ、ブ、ブラックゴブリン!?少々お待ちください。」

 受付のおじさんは、慌てたようにカウンターの奥に入っていき一枚の紙を持ってきて、おれに説明を始めた。

 実は俺たちの前倒したブラックゴブリンの群れは、農作物を食い荒らしたり、商人の馬や家畜を襲っていた厄介者集団だったらしく、懸賞金が金貨10枚もかかっていた。

 ラッキー、ってことで俺たちは、懸賞金含め金貨13枚を稼ぐことができた。

 俺たちは、冒険者ギルドから出るとすぐに街道に戻り歩き始めた。まぁ俺は睡眠必要ないし、クロスケはどこで寝ても変わらないようだからな。

 町から出ると、グリーンゴブリンが50匹俺たちのことを、待ち伏せしていたらしく、全員で飛びかかってきた。

 「ギャー【放電】」

死んだわ、このくらいだったらあいつら何人かの剣はおれに、、、何て思っていると、、、

 「目を開けるニャ。」

 目を開けると串刺しにになったクロスケが、、、何てことはなく、黒焦げになったゴブリンが俺の近くで息絶えていた。

 「は?もしかして、、、【鑑定】」

 【鑑定】

 グリーンゴブリン

 40匹から100匹ほどの群で暮らし、知能がとても低く、自分より強い相手にも積極的に攻撃する。

 また、強さは5~6歳の男子ほどしかない。


 うん、よっわ。5歳男子ほどの攻撃力って、どんだけだよ。

 俺たちは、またひとつ大切なことをを学んだ。ゴブリンってよっわ!

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