家と受付娘
ここらで俺がお金を貯めている理由を説明しよう。
俺は、サボテン熱の灯る熱い頭で考えた。何をこの第2の人生でしてみたいのか、、、、、、、結論、サボテン集め。
そうと決まれば俺は人生を後悔しないために、人生計画をたてた。
【サヴァルの人生計画】
1、豪邸を買う(今目星をつけているのは、金貨90枚ほどの豪邸。)
2、分裂体2体を豪邸に置き警護をさせ、サボテン集めの旅に出る。
3、定期的に帰ってきて愛でる。
今は1の途中、今たまってるお金は、金貨80枚、ん?何でそんなにたまってるかって?
クロスケと会った場所が、ダンジョンだったんだ。
で、国は冒険者の増加や持ち出される品物のおかげで財政が潤う、つまりかなり大きい情報だったそうだ。なのであと金貨10枚、一週間もあれば貯め終わるだろう。
と言うことで俺は2・枚・のクエストを受付に持っていく。「ん?1日で2枚も終わるの?」みたいな顔して受付の娘がみてるけど大丈夫。俺にはクロスケがいる。1日で2枚のタスクをクリアすることは出きる。
俺は外に出て、クロスケと合流する。ちなみにクロスケと俺は節約のために野宿だ。
「クロスケ、今日はこのタスクを頼む。」
「ニャ、任せニャ」
「じゃあ昼頃にここで落ち合おう。」
俺たちは、その場を後にした。
俺は今オアシスの近くの小屋に来ている。
「あれだよ坊や。」
近隣住民のおじいさんが指を指す方向には野生のオークが三体オアシスをうろついている。
クロスケのクエストをは、いつも通りのスライムコアのタスクだが俺のタスクは『オアシス周辺を根城にしているオークの討伐』だ。
おじいさんの前で、魔物特有のスキルを使うことができないから。
「【草弾】」
オークの頭をそれぞれ命中、クエストは終わり、クロスケのもとへ急いだ。
なんだかんだ言って1週間後、俺のお金は金貨93枚になっていた。
家を買うため、商人ギルドのもとへ向かった。
「本当によろしいんですか?」
「一括払いでお願いします。」
俺は商人ギルドで商談をしている。商談というか、買うことは決定しているから契約だな。
「では金貨87枚になります金貨3枚はサービスしときますよ、、、」
えっ、いいのか?金貨1枚で1万円くらいの価値があるからこのおじさん3万円もまけてくれたぞ。いいおじさんだ。
俺たちは、鍵を受けとり豪邸へ移動する。
移動途中に余談だが、クロスケは俺がテイムしたことになっていた。だからこうやって道を堂々と歩ける。
「わー、ネコちゃんかわいいね。」
5~6歳の女の子が話しかけてくる
「さわってもいいぞ」
「いいの?もふもふだ~」
「ニャ~」
クロスケのやつ、かなり少女が気に入ったようだ。
「あー、またどっか行って~」
ん?保護者か?
「「あ」」
その保護者は、毎日俺が会う数少ない人物だった。そう、受付の娘だ、いつもはツインテールだが、今日はポニーテールのようだな。
「いつも会うサヴァルさん、、、です、、、よね?」
えっ、名前覚えててくれたのか、少し嬉しい。
「はいそうです。妹さんですか?」
「うん、私たちの親いなくてさ、仕事帰りで託児所から妹を引き取りに来たってわけ。知ってた?冒険者ギルドの受付って結構ブラックなんだよ、、、」
「知ってますよ、君はいつも夜遅くまで仕事してますもんね。」
そう、俺が冒険者ギルドに行くときは必ず彼女が受付だ。
「そうなんですよ。そろそろ転職しようと思ってて、」
思ってたより、話が弾むな、、、ん?転職?、、、そうだ!
「ねぇ、掃除って得意?」
「えっ?掃除?そりゃ得意だけど、、、」
よしキタ!
「俺の家の管理人に転職しない?給料は1ヶ月金貨三枚でどう?家は支給するよ?」
「どこの家?」
「そこ」
俺が、近くの豪邸を指差しながら言うと、彼女は、ブンブン頭をたてに振った。
「スゲーニャ~」
「広~い」
「すごいわねこの家。」
みんな各々感想を口のだしていく。
なんたって16LDK二階建て、素晴らしい建物だ。
「好きな部屋選んでいいぞ」
「やった~」
喜んでくれて何よりだ。
「やったニャ~」
いや、おまえは海の国に行くからダメだろ。
「ちょっといいか。」
「ん?なに?サヴァルさん」
「いやまだ名前をだな、、、」
「あー、そっか。遅くなったけどわたしの名前はサリニア、こっちが妹のサリビアよ。」
「OK、早速だけど仕事の説明と、少し俺の素性について話すよ」
おれはサリニアに今までのこと全てを話した。
「ウ~ム」
俺は今絶賛サボテン並べ中だ。実は言うと、クエストをこなしているときの移動中、魔サボテンを4つ見つけたのだ。
名前は左から順に、サルド、ピクチュ、ミリア、ルミだ。
何で名前をつけたかと言うと。ジョニアスだけ名前がついていたらかわいそうだからだ。
うん、やはり順番は、ピクチュ、ルミ、ジョニアス、サルド、ミリアの順番が良さそうだ。
昨日の話だが、サリニアは転生者ときき、特に驚いていなかった。何でも彼のひいおじいさんが転生者だったそう。
ちなみに仕事内容は、一週間に一回のサボテンに霧吹きと、おれがいないときの、部屋の掃除を頼んでおいた。
そういえば、最近ステータスチェクしてねえな。
【ステータス】
名前 サヴァル
職業 魔法剣士 テイマー(クロスケ、ジョニアス3世、サルド、ピクチュ、ミリア、
ルミ)
種族 エルフ(刺)LV108
HP 3045
攻撃力 4290
防御力 4052
スピード 4804
魔力 5022
固有スキル 超再生 視力強化 剛力 堅力 水中スピード30%UP 反撃刺
吸収魔法(固有魔法) 毒魔法【解毒可】
スキル 草魔法詠唱破棄 草魔法強化 火魔法強化 鑑定 突進 光合成 吸収 放角 牙剣 剣技LV14 上級魔法(草魔法) 中級魔法(火、水、風、地、雷、回復魔法) 分裂(2体までHP5分の1) スキル獲得(【吸収】した敵の劣化スキルを稀に獲得) スキル統合(持っているスキルを統合し、強化可能。なおこれは自動的に行われる。)
称号 転生者 (攻撃力20UP 言語理解 解放) スライムハンター
捨て身のアタッカー(HP10%の場合攻撃力2倍)
なんか、【偽装者】消えて普通にエルフになってるわ。意味がわからん。【剣技】もレベル14だしだいぶ上がってる。
ん?クロスケって書いてあるところが、光ってる。ポチっとな。
【鑑定】
名前 クロスケ
種族 魔猫LV58
HP 1534
攻撃力 2943
防御力 1244
スピード 7032
固有スキル 超嗅覚
スキル 隠密 剣技LV18
スゲー、テイムした魔物のステータスは、みれるんだ。
隠密ってどんなスキルなんだろうか、、、とりあえず使えるスキルっぽいけど。
さて、ステータスチェックも終わったし冒険者ギルドに行くか。
俺たちは、出掛けている間に払うサリニアの給料を稼ぎにいった。ひとを雇うって大変だ。
評価とイイネよろしくお願いします。