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男爵令嬢に浮気をし婚約解消をした皇太子。償い。それがこれからの生き方。

作者: ユミヨシ

レリウス皇太子。帝国の太陽と呼ばれた彼は、今…薄汚れた格好をし、髪はボサボサ、痩せこけた姿で、帝都の路地で座り込んでいた。


もう、何日まともな物を食べていないだろう。解らない。

どうしてこうなった…ああ、全てあの女を好きになった自分がいけないのだ。

あの男爵令嬢のせいで全て失ったのだ。


レリウスはぼんやりと過去の事を思い返していた。



エレンシア・アレントフ公爵令嬢。歳は17歳。

幼い頃からレリウス皇太子には決められた婚約者がいた。

エレンシアはそれはもう美しい金の髪の令嬢で、皇立学園での成績は上位であり、その上品な振る舞い、下位の生徒達にも奢らず優しい態度で接する姿、全ての女子生徒の憧れでもあった。


レリウス皇太子も、負けじと優秀な生徒で、歳は同じく17歳。

剣技も優れており、帝国の太陽と言われる位のオーラがあった。


美しくて高貴なエレンシアとお茶をし、帝国の未来を語る時間は充実していて、希望に満ちた幸せな時間だった。


エレンシアは優雅に紅茶の入ったカップを手にして、口につけてから、にこやかに、


「早く、貴方様と共に公務に当たりたいですわ。」


「私もだ。学園を卒業するのが待ち遠しい。卒業したら君と結婚して帝国の為に役に立てるのに。私が皇帝になったらエレンシアは私を支えてくれる優秀な皇妃になるのだろうな。」


「そうなるように、努力し続けますわ。」



思い出すと涙が溢れる。



なんて幸せな…なんて…幸せな…


ああ…エレンシア。エレンシア…


自分と未来を語ったエレンシアを裏切ってしまったのだ。

栗色の髪をしたソフィア・マルテス男爵令嬢が現れたのは、卒業一月前だった。

ソフィアは廊下を歩くレリウスの前で転んだのだ。


思わず助け起こしてしまうレリウス。


「有難うございます。あ、あの…レリウス皇太子殿下ですね。私、ソフィア・マルテスと申しますっ。」


頬を染めて上目遣いで見つめるソフィア。


不思議と胸が高鳴る。今までに出会った事のないタイプだ。興味が湧いた。

この令嬢の事をもっと知りたい。

そう思ったのだ。


「ソフィア・マルテス。時間はあるかね?」


「この後ですか。も、勿論ですっ。」


二人で中庭のベンチで話をした。


ソフィアはニコニコとしながら、


「ずっと憧れていたんですよ。皇太子殿下は有名人ですから。」


「そうか?私はそんなに有名人なのか?」


「はいっ。皆、皇太子殿下の事を慕っております。勿論、私もっ。」


真っ赤になって顔を両手で隠すソフィア。


なんて可愛らしいんだろう。なんて…

エレンシアはこんな可愛らしい反応なんてしない。

勿論、国の未来を話す事は楽しくて充実した時間だが…でも…

少しは可愛らしい態度を見せてくれても良いのではないのか?


もっとソフィアの事を知りたい。

可愛らしいソフィアの事を知りたい。


ソフィアは赤くなって俯きながら、


「また、お会いしたいです。私…皇太子殿下。」


「勿論、私も会いたい。」


「わぁ、楽しみにしていますね。」




レリウス皇太子は頻繁にソフィアと会うようになった。

会えば会う程、会いたい気持ちが強くなる。

高位貴族のエレンシアにはない素直な反応…可愛くて仕方がない。


エレンシアと毎日のようにお昼を共に食べていたのだが、ソフィアと食べるようになった。

ソフィアに高級な学園の昼ご飯を奢ってあげれば、ソフィアはとても喜んでくれて。


「美味しいですっ。この最高級セットは高くて。食べた事がなくて。さすがレリウス皇太子殿下。お金持ちですね。」


「いや、それ程でもない。」


「私、綺麗なドレスも持っていなくて…いつか、皇宮の夜会に出て、華やかなドレスを着て踊りたい。皇太子殿下と…」


「それが夢なのか?」


「ええ。」


「それならば、ドレスをプレゼントしよう。今度、エスコートしてあげるから共に夜会に出よう。」


「わぁ…嬉しいですっ。有難うございます。」



夜会に出てみたいだなんてなんて可愛らしい願いなんだろう。

レリウスはソフィアにドレスをプレゼントする事にした。


とある日、エレンシアが廊下で待っていて、


「レリウス様。婚約者はわたくしです。他の令嬢と仲良くするのはよくないのでは?」


レリウスは嫌な気持ちがした。


自分は皇太子である。公爵令嬢であるエレンシアに指図されたくはない。


「不敬ではないのか?私に指図するな。」


「レリウス様っ。」


呼び止めるエレンシアに背を向けた。


あああ…エレンシア。何故、あの時、君の忠告を聞いておかなかったのだろう。

婚約者はエレンシアなのに…

何故、あの時…



ソフィアに高級なグリーンのドレスと、ダイヤの首飾りをプレゼントした。

ソフィアはとても喜んでくれて。


「有難うございますっ。こんな素敵なドレスと首飾り。これで夜会に行けるなんて夢みたい。」


ドレスは皇太子として与えられている経費でなんとかなったが、首飾りはとても高かったので支払いは財務大臣に国の特別経費で落としておけと、命じておいた。


財務大臣は青い顔をしていたが、皇太子の命に背くほど馬鹿ではないだろう。

その時はそう思ったのだ。


ソフィアを連れて夜会に出た。


周りの連中はひそひそと何か話している。

大方、エレンシアを連れていなかったので、不思議がっているのだろう。


ソフィアと共に出る夜会は楽しかった。

ソフィアはダンスも踊れなかったが、出て来る食べ物や、奏でられる音楽、華やかな皇宮の広間の飾り、色々な物を珍しがり喜んでくれた。


エレンシアと夜会に出ても、得られない新鮮な反応。

何だかとても満足したのだ。



そして、決意した。

エレンシアと婚約を解消し、ソフィアと婚約すると…


だってそうだろう?癒される相手が傍にいる。

それって人生においてとても大事な事だとその時は思ったのだ。


ソフィアの笑顔を見ていたい。

ソフィアを未来の皇妃にするのだ。



だから、父であるイドル皇帝に断りも無く、アレントフ公爵家に行き、公爵とエレンシアに向かって、


「私はソフィア・マルテス男爵令嬢と婚約したい。だから、エレンシアと婚約を解消する。これは皇太子としての命令だ。」


エレンシアは真っ青な顔をして、


「わたくしは、貴方様と共にある為に、今まで生きてきたと…それなのに…」


アレントフ公爵も、


「どうしてもとイドル皇帝陛下に言われたからこそ、娘との婚約を承知したのです。それなのに、他の女と?それならば、エレンシアを皇妃に、その女を側妃にすればよいのでは?男爵令嬢。皇妃にするにはあまりにも無理があります。」


「無理があるとは?愛するソフィアを側妃になんてしたくはない。私はソフィアを皇妃にしたいのだ。」


エレンシアは涙を流して頷いて、


「お父様。わたくしの至らなさがこのような事を招いたのです。受け入れますわ。婚約解消。」


「有難う。エレンシア。」


アレントフ公爵が確認してきた。


「イドル皇帝陛下はご存知なのでしょうな。」


「父上には私から後で許可を取る。」


「知りませんぞ。男爵令嬢を皇妃に…無理に決まっている。」




急ぎ皇宮に戻り、父であるイドル皇帝に面会を求めた。


イドル皇帝がマリーナ皇妃と共に部屋で会ってくれるとの事なので、部屋に向かいソファに座って話をする。


「エレンシア・アレントフ公爵令嬢と婚約を解消し、ソフィア・マルテス男爵令嬢と新たに婚約を結びたいと存じます。もう、アレントフ公爵と、エレンシアには話をしました。そして承諾して貰いました。」


イドル皇帝は立ち上がり、青筋を立てて、


「なんてことをしてくれたんだっ。アレントフ公爵家と結ぶことは、大事な事だったのだぞ。我が国の三分の一がアレントフ公爵領だと言うのに。万が一、アレントフ公爵が反乱を起こしたらどうなるのだ?自領に沢山の兵も持っておる。それをお前と言う奴は。」


母であるマリーナ皇妃も涙を流しながら、


「エレンシアはとても優秀で、皇妃教育も既に終わっておりますわ。それを男爵令嬢を皇妃にですって?なんの後ろ盾もない男爵令嬢を?皇宮の社交界は後ろ盾がないと馬鹿にされるのよ。わたくしの実家はラッテル公爵家だから、大きな顔をしていられるけれども、高位貴族の夫人達はそれはもう口が悪い。意地が悪い…男爵令嬢が社交界でやっていけると思って?エレンシアだからこそ、あのアレントフ公爵令嬢だからこそ、やっていけると言うのに…それなのにお前は…」


イドル皇帝は怒りまくって、


「お前は平民へ落とす。ソフィアと共にどこへなりとも行くがいい。ソフィア・マルテスだったな。男爵家も根絶してやるわ。」


レリウスは青くなる。


「そ、そんな…」


マリーナ皇妃も頷いて、


「ハレス第二皇子を皇太子に致します。仕方がないわね。あの子をエレンシアの新たなる婚約者にして…」


「弟を???」


「そうです。お前はどことなりと消えなさい。」



皇宮を叩き出される。

仕方ないので、ソフィアのいるマルテス男爵家へ行き、ソフィアに会った。

男爵家の客間でソフィアに向かって、


「私は皇宮を追い出された。君と婚約したいと…エレンシアと別れて君と…そう言ったら叩き出されたのだ。どうか、男爵家に置いてほしい。行くところがない。」


「あら…」


ソフィアは怒りまくって、


「皇太子だから、誘惑したのに。叩き出されたですってぇ?冗談じゃないわ。出て行って。皇太子でない貴方なんて興味もない。出て行って頂戴。」


「ソフィアっ。」


あの可愛いソフィアは演技だったのか?


ああ、行くところもない…これからどうすれば…


さまよいさまよって、今、帝都の街の路地にいる。

ゴミをあさってかろうじて、生きている状態で。


ああ…寒い。

春だと言うのに、とても寒い…


私は死ぬのだろう。


エレンシア。

ソフィアのような女に騙されてすまない。

私が馬鹿だった。エレンシア。愛している。もっと早く気づけばよかった。


気が遠くなる。


こうして野垂れ死ぬのは天罰だ…


ただ、最後にエレンシアに会ってもう一度、謝りたかった…


エレンシア…











「気が付きました?」



どこだろう?ここは…天井と…そしてこの声と姿は…


エレンシアが覗き込んでいる。


「レリウス様。よかった。目が覚めて…さぁ、温かいスープを用意してありますわ。ゆっくり飲んで下さいませ。」


身を起こして手渡されたカップに入ったスープを飲む。


腹に染みわたって美味い。


エレンシアはにこやかに、


「美味しいでしょう。ああ、パンもありますわ。まずは柔らかいパンから…いきなり重い物を食べたら胃が驚いてしまいますから。」


渡された二つの柔らかいパン。チーズが挟んであって、貪るようにして食べた。


食べながら涙が出た。


「エレンシア。助けてくれたのか?」


「大変でしたのよ。イドル皇帝陛下は貴方を殺そうと、影に見張らせていたのですから。」


「父上が?」


「ええ。貴方が路地で飢えて死ぬのを影に見張らせていたのですわ。」


ぞっとした。ああも簡単に息子である自分を切り捨てるなんて…なんて恐ろしい。


疑問が残る。何故、エレンシアは自分を助けた?裏切った自分を…


エレンシアはレリウスの手を握り締めて、


「愛しているからですわ。貴方の事を愛しているから…」


「私の事を?私は君を裏切ったのだぞ。裏切ってソフィアとの婚約を望んだ。それなのに?」


「貴方が死んだらわたくし、生きてはいけませんもの。」


そして耳元で囁く。


「だからわたくしと結婚して下さいますわね?」


「君は私を許してくれると言うのか?」


「勿論ですわ。」


そこへ、アレントフ公爵が部屋に入って来た。


不機嫌そうに。


「娘が君と結婚したいと望んでいるから仕方あるまい。たかが平民の男と。」


無礼なと言いたかったが、もう、皇族ではないのだ。


エレンシアは嬉しそうに、


「わたくし、イドル皇帝陛下に頼んだのですわ。貴方を下さいと。条件は貴方をわたくしにくれたら、帝国に我がアレントフ公爵家は逆らいませんと。うふふふふふ。イドル皇帝陛下は了承して下さいましたわ。貴方が死ぬ前でよかった。」


「それでは私は皇太子に戻れるのか?」


「いえ。」


キラリとエレンシアの青い瞳が光り、ぞっとするような冷たい口調で。


「貴方はわたくしと一緒に公爵領で暮らすの。わたくしがいずれ女公爵となって貴方を養ってあげるわ。貴方はわたくしだけを愛して、わたくしに子種を授けて下されば…許して差し上げますわ。貴方が下賤な女の事を愛して、わたくしを捨てた事を。許して差し上げますから。」


背筋が寒くなった。

恐らくアレントフ公爵領の屋敷で監禁生活を送る事になるだろう。


一生、帝都に戻って来ることもできない。


エレンシアだけを見つめて、エレンシアだけを愛して…


それだけ自分はエレンシアを傷つけてしまったのだ。



あああああ…すまない。エレンシア。こんなに傷つけてしまって。

レリウスはエレンシアの望むがままに生きようと…それが自分のやらかしたことへの償いだと。覚悟するのであった。




それから2年経った。

アレントフ公爵家で、監禁生活を送るレリウス。

外には出られないけれども、アレントフ公爵やエレンシアの領地経営の手伝いをしたり、好きな読書をしたり、幸せな生活を送っていた。


とある日、エレンシアが機嫌よさそうに、


「ねぇ、帝都のお友達がパーティを開くというの。たまには外出して、わたくしと一緒にパーティを楽しみましょう。」


「いいのかい?外出して。」


「ええ。貴方だって気晴らしがしたいでしょう。」



嬉しかった。久しぶりの帝都。

飢えて死にかけた辛い記憶もあるけれども、生まれ育った都だ。


エレンシアと共に公爵家の馬車に乗ってご機嫌よく帝都へ行き、エレンシアの友達と言うマーク・カルディウス公爵とメリア・カルディウス公爵夫人に会った。


「久しぶりだな。エレンシア。」


「マーク。それから、メリア。久しぶりですわ。」


公爵夫人のメリアはエレンシアを抱き締めて、


「お会いしたかったわ。エレンシア。」


二人は親友らしい。とても仲よさそうだった。



パーティには大勢の人たちが集まって、立食形式の食事を楽しんでいた。


レリウスもエレンシアと共に美味い酒と馳走を楽しむ。


しばらくして、メリアが近づいて来て、


「お二人ともいらして。約束の物をお見せしますわ。」


レリウスは首を傾げる。


「約束の物?」


エレンシアは嬉しそうに、


「そうよ。貴方が喜ぶものよ。」




メリアの案内で廊下を出ると、何故か階段を降りて地下室へ向かう。


鍵がかかった扉をメリアが開ければ、中から声がして。


「誰?誰なのっ…ここはどこ?」


檻の中に入っているのは女性で。

げっそりとやつれて、目ばかりぎょろぎょろして、こちらを見ると驚いたように。


「レリウス様っ?それにエレンシアっ。」


エレンシアは両腕を組んで、見下ろして。


「お久しぶりね。ソフィア。」


ソフィアっ…昔、愛し合って、最後に自分を見捨てたあのソフィアっ…


それにしてもなんてやつれようだ。ソフィアに何があったんだ?


エレンシアはにっこり笑って、


「レリウス様。わたくし、あの時、もう一つお願い致しましたの。ソフィアをわたくしに下さいと。イドル皇帝陛下に。マリーナ皇妃様は聞いてきたわ。

ソフィアをどうするのかって。勿論、徹底的に罰を与えますって。だって、魅了を使ってレリウス様を誘惑したんですもの。そうよね?ソフィア。」


「違うわ。わたし、魅了なんて使っていない。私達は愛し合っていたの。本当よ。」


メリアが口を挟んできた。


「下賤な娼館から連れて来たのですわ。でも、まだ反省が足りていないようね。もっと下賤な所で働かせましょう。休みなしで。客を増やしましょう。」


ソフィアが涙を流して、


「お許しをっ。これ以上、客を取ったら死んでしまいますっ。今でも辛くて辛くて。」


レリウスは驚いた。

ソフィアは娼館で働かされているのか。


エレンシアはぞっとするような冷たい声で。


「だったら白状しなさい。貴方、魅了を使ったわよね。でなければ、レリウス様がわたくしを裏切る訳ないわ。」


「使いました使いましたっ、使いましたから許してください。お願いですから。」


檻の中で涙を流し頭を床に擦り付けて謝るソフィア。


振り向いて、レリウスの頬をエレンシアは両手で優しく撫でながら、


「だそうよ。可哀想なレリウス様。この女のせいで皇帝になれなかったのだわ。罰を与えないとね。」


ソフィアが悲鳴を上げる。


「魅了を使ったって言ったじゃないっ?何でっ?何でよっ。」


「だって…マリーナ皇妃様が、おっしゃっていたのですもの。徹底的にいたぶって最後には殺してしまいなさい。って。」


「皇妃様が???」


レリウスは思った。


母も怒っているのだろう。息子である皇太子の自分を切り捨てざる得なかった、その元凶の女ソフィア。

エレンシアを悲しませて、そして母であるマリーナ皇妃も悲しませてしまった。


なんて自分は愚かな事をしてしまったのだろう。

エレンシアを裏切ってソフィアを愛して…


魅了なんて使われていない。

あれは間違いなく自分の過ちだ。


でも、魅了を使われたと言う事にしないと、エレンシアのプライドが、心の傷が許さないのだろう。


メリアがエレンシアに、


「それでは、更に下賤な娼館へこの女を売り払っておきますね。お金は後程…取り分はこちらは一割でよろしいかしら。」


「勿論。よろしくてよ。お手数をかけるわね。」


ソフィアは泣きながら叫ぶ。


「お許しをっーーー。お願いだからお許しをっーーーーーー。」


エレンシアに促されてレリウスは部屋を出た。


これから自分は一生、傷ついたエレンシアの心を癒していこう。

一生、エレンシアの為に生きよう。


償い…それが自分のこれからの生き方なのだから。



レリウスはエレンシアを大切にし、二人の間には子供が沢山生まれて、アレントフ公爵領地で幸せに暮らしたと言う。


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[良い点] 女性怖し! 苦しいほど愛してたんでしょうね~。 前漢の呂后みたいな怖さ。 (´□`;)
[一言] 最新の作品から続けて読み面白かったです( ´∀` )b とてもいいざまぁでスカッとしましたヽ(・ω・´)ノ
[一言] 償いだ~とか御大層な事を言っているが、結局のところ 何の心配のない優雅な生活を送っているじゃないですか。 過酷な労働を課せられるわけでもなく 飢えることもなく、暴力を受ける訳でもなく。 ど…
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