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詩集『死辺詩編の氷の詩集』

『才能と言える程のものでもないものが、枯れちまった苦しみに』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から

『才能と言える程のものでもないものが、枯れちまった苦しみに』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から



俺は俺の才能を、才能と言える程、認めていたいが、認めていない。

それは、自分の才能に溺れることで、才能が枯れてしまうことからの、反逆だ。

しかし、枯れてしまった才能が、もう花の様に咲くことはない。

枯れちまったものは、もう、朽ちてしまったもので、戻らない才能だ。



才能は、他者が認める才能であり、自分で自分の才能を自認することは、危険な急ぎだ。

才能と言える程のものでもないものは、何処かへ捨てちまえ、苦しむだけだ。

自分で自分の才能が、枯れちまったと、認識した時、絶望は訪れる、ひっそりと。

だから、枯れちまった苦しみに、耐え得るだけの、才能の在り処を確保しておくのだ。



才能と言える程のものでもないものが、枯れちまった苦しみに、俺は水中でもがいている。

誰が言っただろう、誰も言わなかった、俺には、才能がないと、そんなことを言う才能すら、枯れちまった苦しみに。

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