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神帝との契約  作者: レビウス
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9.ラングレー家

今から約65年前、ピカリア王国は間違えなく歴代最強であろう、

軍事力を誇っていた。


ピカリア王国とその隣のアステカ帝国から合わせて12人排出さ

れる最強の位、円卓はピカリア王国の者が8席を占めていた。


そして、その中で最も輝いた1人の男がいた。

名はアルナイル・ラングレー。


彼はピカリア王国と敵対していた最も大きな勢力、闇騎士団との

戦いで大きな戦果を残し、王からは絶大な信頼を寄せられていた。


しかし、ある時、事件は起きた。


今から約63年前。アルナイルが突然、王国に反旗を翻したのだ。

それにより、ピカリアの円卓は王側に5人、アルナイル側に3人に

割れた。


アステカ帝国は王側につき、ピカリア王国に援軍を送った。


王側には円卓5人に、さらにアステカからの援軍。

一方、アルナイル側には彼を含む円卓3人と僅かな兵だけ。


戦力の差は圧倒的だった。すべての人がアルナイル側はすぐに、

鎮圧されるだろうと思っていた。


だが、すぐに王側はアルナイルの、円卓最強の力を知るようになる。



今から62年前、王側はアルナイル側を一気に畳みかけるために

円卓3人と騎士団1万、さらに援軍5千を送った。


残りの円卓2人は闇騎士団にそなえて、王の下に残った。


だが、向こうと同じ円卓3人に加え、1万5千の兵力。

王も王側の円卓も勝ったも同然だと思い込んでいた。



やがて、2つの勢力は真正面からぶつかり合った。

序盤は王側がその兵力の数で圧倒的に押していた。


そして王側の兵はアルナイル側の兵を突破して、アルナイルを

殺そうとした。


その時、アルナイルの目の前には王側の兵、3千と王側の円卓が

1人いた。



だが、アルナイルはその圧倒的な力を持って、目の前の円卓を

含む敵をすべて殺した。


どのような魔法を使ったのかは不明だ。




結局、それによりアルナイル側は息を吹き返し、王側は敗走した。


大戦力を送っておいて敗北した、王側はそこからまた戦力を

集めるのにかなりの時間がかかった。


そのため王側はアルナイル側に一時休戦の申し込みをした。


だが、アルナイルはそれに一つ、条件を付けた。

王位を譲れと。


当然、王側は承諾できなかった。そんな王側にアルナイルは一つ、

脅しを掛けた。


「この国を永遠の冬にする」


闇騎士団と戦っていた時代、アルナイルは冬将軍と呼ばれていた。


だが、いくら何でもそんなことは不可能だと王側は、たかを

くくっていた。


やがて12月になり、冬が来た。それから1月、2月、3月、4月

と時はたっていったが、雪は止まなかった。


終わらぬ悪天候は民からも不安を呼ぶ。これはまずいと思った

王側は急遽、アルナイル討伐部隊を集めた。


そして、その中には自ら名乗りを上げた、アルナイルの息子、

リゲル・ラングレーもいた。








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