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神帝との契約  作者: レビウス
7/15

7.シリウスVSバウス

「では2人は模擬戦の前に少し武器でも振って準備体操でも

していてください」


シーファ先生はそう言うと、一旦、どこかへ行ってしまった。

俺とバウスの緊張感は一気に溶け、俺たちは真逆の方向に

行って準備体操を始める。


「がんばれよ、シリウス」

「がんばってください」


俺の周りに集まってきた、俺の親友のフェルドとルーナが

激励の言葉を掛けてくれる。


ちなみに2人は昔から幼なじみだったようで、そこに俺が入れ

て貰って親友になったいう感じだ。


「あぁ、絶対勝ってみせるよ」


やばい、負ける気しかしない...


言葉とは裏腹に緊張していると、


「バウスはかなり槍を使い慣れているみたいよ」


と、1人の女の子が話しかけてきた。

レイラ・レイピア


学園での人気は恐らくトップだろう。透き通った金髪と

明るい目。成績は学年トップで魔法から運動まで

何でもできるすごい奴だ。


まるで何かの物語に出てくる天才役のような人物である。

ちなみに、誰にでも優しくて、俺がロバート達に絡まれて

いるところを見つけたら必ず助けてくれる。


もちろん、俺に限らずだ。だが、レイラがロバート達を

叱るため、ロバート達がもっといらついて、その矛先が

俺に向くのは事実だ。


助けて貰ったといて生意気だけど.....


ちなみに彼女は覚えていないだろうが小さい頃、貴族の縁で

何度か一緒に遊んだことがある。


まぁとりあえず、あの時から、天才ぶりは変わっていない。

才色兼備が行き過ぎた女の子だ。



「....ス.....リウス....シリウス!」

「は、はい!」

「あなた、私の話聞いてる?」


レイラの声でいきなり現実に引き戻される。

というか俺の名前知ってたのか。


「バウスの槍は短槍よ。普通の槍より、射程は短い代わりに、

素早く動けるわ」

「あぁ」

「弱点としては、槍を突いた瞬間よ。その瞬間にカウンター

を狙えば確実に勝つことができるわ」


何で俺にアドバイスしてくれるんだ? いや、ありがたいけど。


「あなた、剣を選んでたけど、使ったことあるの?」

「無いな」

「やっぱり....」


レイラは俺の前で堂々と落胆する。もうちょっと隠そうよ。


「取りあえず、私がさっき言ったことを心がけなさい」

「あぁ、レイラ...その、ありがとう」


色々とアドバイスしてくれたレイラに俺は素直にお礼を言う。


「い、いや、別に良いわよ。これくらい」


レイラはいきなり顔を背ける。どうした?

こいつ、もしかしてツンデレなのか?


俺の中に新たなる、疑問が生まれた。

そして、このやりとりを微笑ましく見ている2人組がいた。



「では始めます。両者、武器を持って構えてください」


シーファ先生の1声で一気に俺たちの周りに緊張感が生まれる。


「初めっ!」


その1声と同時にバウスと俺は互いの距離を一瞬で詰める。

砂埃が舞い、視界が少し攪乱される。


そして、その砂埃の中、俺の顔に向かって一つの点が向かって

くる。槍の先だ。


「死ねぇぇ!!」


叫びと共に俺の顔をめがけて飛んできた1突きを、俺はぎりぎり

かわす。槍は俺の顔から数センチ離れたところを風と共に

通り抜ける。


その直後、俺はレイラに言われたことを思い出した。

カウンター。だが、タイミングが遅れてしまい、俺はカウンター

の動作に移れなかった。


「おおー!」

「すげーぞ」

「あれをかわせんのか」


だが、どうやらさっきの回避でギャラリーは沸いてるようだ。

俺が無能と呼ばれなくなるチャンスかもしれない。


「貴様っ、ちょこまかと動きやがって」


バウスは沸騰寸前だ。平常心を失っている。チャンスだ!


「さぁ、かかってこい。その槍で俺を仕留めてみろ!」

















次回でシリウス対バウスは決着がつきます。

作者からのお願いです。ブックマークか

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更新スピード上がります。(多分)

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