3.契約完了
「言っておくが、俺は契約の仕方なんて知らないぞ」
これは事実だ。神生に関する講義はたくさんうけたものの、
この事に関しては教えてもらっていなかった。
「心配するな、もう、してある」
「なっ、お前、契約は両者の意思が固まって初めてできるん
だぞ」
俺はむしろもっと心配になった。
「あえて理由を言うならば我輩が神帝だからだ」
説明になってねえよ、と突っ込みたかったが、それは止めに
して、外に向かって歩き出す。
「お前も来てくれ、力を見せてもらいたい」
「いいだろう」とアンドロメダは応えて降りてくる。
「ってかお前今まで浮いてたんだな」
「何?今気づいたのか...まあ神ということを知らしめる
ためにな。上下関係をはっきりさせる為でもあった」
そう言われて俺は今まで神にタメ口で口を訊いていたことに
気づく。
「今更だが...ですが、敬語を使った方が―――よろしいで
しょうか?」
「もうよいわ。それよりやっと我輩が神帝であるということが
わかったか」
「あぁ、宙を浮けるなんて竜か魔王か神くらいしかいないと
聞いているからな」
ということは魔王の可能性だってあるということだ。竜人の
可能性もある。だが、俺はアンドロメダを神だと信じること
にした。
「じゃあ早速頼む」
外に出た俺は今からアンドロメダの力を確かめる。
「ではいくぞ」
アンドロメダがそういった瞬間、空気が変わった。
空が曇り出す。アンドロメダは手を上に上げる。
「_________これはやばいな...」
アンドロメダが手を上げた瞬間、曇った空が一瞬で晴れた。
雲の向こうから覗くのは巨大な穴だ。
「見ておれ、シリウス」
アンドロメダが手をぐっと下ろすと、巨大な穴の中から、
炎をまとった塊が出てきた。とてつもない大きさだ。
「って、おいっ、待て!」
身の危険を感じて俺は叫ぶが、もう届かない。
「ミーティアライト!!!」
その1声が聞こえたと思った瞬間、塊は落ちた。
そして山が3つ壊れた。
お願いします。どうか・・星を・・・