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神帝との契約  作者: レビウス
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2.神の王、アンドロメダ

「ならば,この我輩が力を貸してやろう!」


その声は玉座の真上から聞こえた。俺は思わず振り向く。


「お前は....?」


そこにいたのは白銀の髪と水色の目をした少年だった。年は俺と同じくらいだろうか。特にその目からは計り知れないようなオーラが発せられていた。


「我輩はアンドロメダ、神帝アンドロメダ神だ」


少年、アンドロメダはそう名乗った。自分は神だと。


神、それは全ての神生の頂点。その力は神生の中でも

最も恐れられる竜や魔王をも凌ぐという。


しかし神を見たというものはほとんどいない。


竜も魔王も圧倒的な力を持つゆえに滅多に見れない。

しかしその2つは確かに存在している。だが神は

また違う。最も稀少な神生。存在を決定付けられない。


故に神というものはUMAのようなものだというのが

今の一般常識だ。



そのため、いきなり神などと言われても信じられる

わけがない。


しかし圧倒的な力を持っていることは俺にもわかる。

自称神でもなんでもいいから俺は契約したかった。


「アンドロメダ、それは俺と契約してくれるということか?」

「ほぉ、我輩を呼び捨てで呼ぶとは。久しぶりな感覚だ。

悪くない」


なんて偉そうな言葉遣いだ...自称神ってのはみんなこう

なのか?と俺はふと疑問に思った。


「で、どうなんだ?アンドロメダ?質問に答えていないぞ」


俺はアンドロメダを一睨みする。


「あぁ、そう言っているのだ、シリウス・ラングレー」


アンドロメダは俺を見下ろして「ただし」と付け加えた。


「条件がある」

「条件とは...?」


一瞬で返した俺の質問にアンドロメダは、ふっと笑う。

さぞかし重い条件だろう。俺は条件の内容を予想して

身震いした。


「お前の心臓をこの我輩がしばらく借受ける」

「俺死ぬじゃないかっ!」


いきなり現れて契約してやるから心臓よこせだと...

どこの悪徳商法だ。


「そこは心配せずとも良い。我輩が仮の心臓を作ってやろう」

「仮の心臓って....一流魔法使いでもできる奴は数人しか

いないんだぞ」


するとアンドロメダは「馬鹿者」と言った。


「我輩は神の王だぞ。たかが人間の魔法使いといっしょに

するでない」

「いや、おまえこそ馬鹿だ。いきなり人の前に出てきて『俺は

神の王だ』なんて言って信じてもらえるわけないだろ。」


俺が反撃するとアンドロメダは「ほう?」と俺の方をにらんで

手を上に上げた。


「ならば我輩の力、今ここで示してやろう」


やばそうな雰囲気がしたので、俺は急いで止める。


「ちょっと待て、ここでやるな。外でやれ」

「そうか...ならば外に出たらでよい」


俺はほっと胸をなで下ろした...のもつかの間、今度は


「ならば先に心臓だ」


なんてことを言い出した。


「だから何度も言うが、心臓なんて渡すわけないだろう。

そもそもおまえが仮の心臓を作れるとしても、それによって

俺が生き続けられるかという保証はない。それになぜおまえは心臓

を欲しがる?」


その時アンドロメダの目が初めて邪悪に光った。俺はぞっとする。


「勘違いするな、ラングレー。我輩が言っていることに対して

お前に回答権は全く無い。我輩が突きつけた物は2つ。

契約か死か、だ」


俺は考える。もしここで逃げようとしても殺されることは確実だ。

かといって戦っても勝てるわけがない。ならば一つしかない。


「分かった。契約しよう」

「ふっ、物わかりがよくて助かるぞ」










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