表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クソほどどうでもいい日々を死ぬほどしょうもなく生きる  作者: 苺色炭酸
春。始まりの季節。
1/1

4月13日 晴れ 記録者:御樽伊 陽

初投稿です。

パっと頭に浮かんだものを書き連ねました。

誤字報告、批判等お待ちしています。

春。それは出会いと別れの季節。

中学の頃、ほどほどに仲良くしていた友人と別れて早一年。

一年の時を経てボッチ。

そして今日は。



「二年になって初の登校。まあつまりはクラス替えだよね」

さて、そういうわけで私はボッチを脱却しなくてはならない。

「私は何組かなーっと」

御樽伊 陽(みたらい ひかり) 御樽伊 陽は...

「あった」

今年はC組か...一応クラスメイトの皆々様の名前も見ておくか...

やっぱ面倒だし私の後ろとか辺りだけでいいや。全員なんて覚えられるわけないし。


御樽伊 陽

見原士 由衣

三弘 鉋


なんかすごい個性的だな?

私の苗字も珍しいほうだと(勝手に)思っているがすごいな。

なんて読むんだろうか、なんとなくで一人は見原士(みはらし)と読むんだろうことはわかったけど...

というかなんでこんな難しい漢字にしたんだ。子供が書く時の書きやすさを考慮しなかったんだろうか。

そんなどうでもいいことを考えながら時計を見る。

「7時40分...そろそろ教室入っとくか」

確か始業式が8時くらいからのはずなので教室に向かう。

私の通っているこの学校、多々良学園(たたらがくえん)はなんと一貫校である。

いやなんととかいう必要ないか。まあともかく一貫校だ。小学校から大学までの。

でかい。とにかくでかい。

でかすぎて最初来た時は迷うかと思った。実際迷うやつも出た。

やっぱ地図って便利だよね...おっと、どうでもいいか。

まあともかく...さっきもやったな?これが無限ループか...

しょうもないことは終わりにするとして本当にでかいのだ。

そもそも私の住んでいるこの多々良市自体が新しいせいもあるからだろうか。

新しい...新しいか?いや、多分新しいな。できて10年だとかなんだとか聞いた気がするけど。

つまりは新しい学校なのだ。何度も言うがとてつもなく大きい。

当たり前のように校舎は別だが市全体の子供が通うため校舎自体も大きい。

クラスは最大で10クラスはあったはずなので一般的とは呼べないんじゃないだろうか?

まあ校舎も大きいとは言え横にでかい感じなので階段はそんなに登らなくて済む。

階段は疲れるから嫌いだ。そんな階段が嫌いな私の行く2年C組は二階にある。

高校は3年しかないんだからまあわかるだろう。

「よし...ここだな」

階段は左右と中央にひとつずつあるので私のクラスは左側の階段から行ったほうが早い。

少し息を整えて

「いざ」

ガラッという音共にドアを開く

「機〇戦士ゆいちゃん!」

私はドアを閉めた

もう一度開ける

「こいつ、動くぞっ!」

ドアを閉める

「...間違えてないよな?」

クラスの表記を見る。C組だ、間違えていない。

そしてドアを開ける

「武装がないよゆいちゃん!どうするの!?」

「........」

「あっでも鞄シールドはあるね!」

「......そうだね?」

見間違いにすることにして私は席に着く。

しばらくするとチャイムが鳴った。

「じゃあゆいちゃんまた後でね!」

「.....うん」

アイツらも席に着くようで安心した.....?

後ろから椅子を引く音がする。

そっと振り向いてみると、ゆいちゃんと呼ばれていた背の高い女の子が座っている。

......おっと?これは地雷を踏んだな???







そして、放課後の今。

「へー!ここが陽ちゃん家かぁ!」

「......一般的」

なんで?

なんでこうなった?

私はどこで間違えたんだ???

「おじゃましまーす!」

「勝手にあがるな」

「え?でも遊ぼうって言ったら、いいよって言ったじゃん」

「それとこれとは話が違うでしょ?そもそも別に家で遊ばなくても...」

「はい!私陽ちゃん家で遊びたいです!ゆいちゃんはどう?」

「......ここでいい」

「ほらね?」

どうして?

もういっそのことボッチでもよかった。むしろそれが一番平和だと思っている。

「おじゃましまーす!」

「します...」

「はは...いらっしゃい...」

助けて神様。私が一体何をしたんでしょうか。

「なんで陽ちゃん死にそうな顔してるの?」

「...多分わたしたちのせいじゃないかな、(かんな)ちゃん」

「そうなのゆいちゃん。あたしたちなんかした?」

「........?」

「だよね、何もしてないよね」

「ま、まあ、いい...百歩譲って何もしていないこととしよう」

「でも、でもだ!」

「なんであの流れからこうなった???」

そう、それは始業式が終わってからのことだ。



面倒な始業式が終わった。

授業は明日からなので帰ろうと準備...準備といっても鞄を持つだけなんだけど。

まあともかく私は帰ることにした。

そのときだった。

「ねぇねぇ、えっと...陽ちゃんだよね?」

「あなたは...三弘(みひろ)さん?」

「そうそう!あたし三弘 鉋(みひろ かんな)!覚えてくれてありがとう!」

飛びつく三弘さん。重いのでやめてほしい。

「ちょっと...いきなりはやめてほしいんだけど」

「ごめんね!それでね!この子はゆいちゃん!」

「.....どうも」

「うん。見原士 由衣(みはらし ゆい)さんだよね」

「.....あたり」

「で、用は?」

「放課後一緒に遊ぼう!」

「すごいいきなりだな?...まあ、いいけど」

「やったねゆいちゃん!遊んでくれるって!」

「.....やったね」

「で、どこで遊ぶの?」

「まだ決めてない!これから決める!」

「.....決める」

「決まってなかったのか...まあいいや。じゃあ連絡先登録しとくから決まったら教えて」

「わかった!決まったら教えるね!」

「.....教える」

「じゃ、私は帰るから。また後でね」

「うん!またね!」

「.....あとで」

私はそう言って手を振ってくる二人を背に教室を出て昇降口に向かった。

昇降口で靴を履き替えて帰路につく。

うーん、やっぱり小学生の頃から通っていると見慣れたなぁ。

やはり最近できた市ということもあるので並ぶ家は新しいものが多い。

見慣れたコンビニ、本屋、交番を通りすぎ、いつもの公園に入る。

この公園は私の家からとても近く、抜けてすぐが私の家だ。

「へー!ここが陽ちゃん家かぁ!」

後ろから声が聞こえた。ホラーだろうか???



これが現状に至るまでの回想である。

そして私は仕方なく、仕方なく!二人を私の部屋に入れた。

「おぉ、かわいいお部屋!」

「.....女の子らしい」

「当たり前だ!私は女の子だぞ、全く...」

私の部屋は水色のものが多い。昔から何故か水色に惹かれるのだ。

一般的な勉強机と箪笥とクローゼット。

ベットと母が「まあいいわよね。こういうのも」とか言って押しつけてきたテレビとゲーム機。

あとはぬいぐるみが置かれている部屋だ。

「あっ、PF6あるじゃん!」

「.....すごい」

「要らないって言ったのにお母さんが押しつけてくるから...」

「ね、遊んでいい?」

「いいよ。ソフトは母と父による独断と偏見で固められたラインナップだけど」

まあ私が買ったものもあるのだが、基本的には独断と偏見である。

その結果生まれたのがアクションから謎解きまで幅広く揃えられた「お前ゲーマー?」って聞かれそうなラインナップだ。

「ねぇゆいちゃん、これどう?」

「.....これは?」

楽しそうにゲームを選ぶ二人を眺めて私は思う。

「これにきーめたっ!」

「.....起動」

「私のなんだから私もやるから。忘れないでよね」

「忘れてないよ?」

「.....遊ぶ約束」

「まあ、そうか」

コントローラーを手に取りゲームが始まる。

楽しい時間が流れていく。

そう、私は思うのだ。

「まあ、くだらない毎日を過ごすよりはましかな」

そんなこんなで、初日から奇怪な行動を起こす少女と、寡黙な少女が友達になった日だった。

・御樽伊 陽

一般女子高生。16歳。

好きなM〇

〇Sとか知らないので主人公機を見せられ選んだバ〇バトス


・見原士 由衣

寡黙な女子高生。16歳。

好きなM〇はクロ〇ボーンX1改


・三弘 鉋

元気な女子高生。16歳。

好きなM〇はガ〇ダム

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ