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僕のクラスメイトが異世界に行ける装置を発明したようです。  作者: 大内 菖蒲
第1章 チュートリアル
3/21

第3話 自己紹介のターン

今回少し短めです。

「神木君、早く席に着きなさい」


「はい...」


仕方なく自分の席に座ると、すぐにクラスメイトの自己紹介が始まった。


赤坂 斗真(あかさか とうま)だ。 趣味は読書で、さらには運動全般も得意だ。 これからよろしく頼む」


どうやら、列順に自己紹介をしていくようだ。 面白みもないから、特に気にしなくてもーー。


「中村 春翔だ」


中村ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

あの野郎、気取った顔しやがって...。 僕はあの数々の酷い仕打ちを忘れないからな!!!


そんな僕の気持ち(殺意)を知らない中村は、気取った顔のまま自己紹介を続ける。


「趣味は女児の観さ...読書で、さらには女子小学生の視さ...運動全般も得意だ。これからよろしく頼む」


「「「ロリコンだぁぁ!!!」」」


すました顔して何を言ってんだコイツは!? クラスメイトに犯罪者がいるクラスなんて僕は嫌だぞ!?


そう感じているのは僕だけではないようで、周りのみんなも立ち上がりながら困惑の声をあげていた。


「この変質者が!!」


「お前みたいな奴がいるからオタクを敵視するふざけた世の中ができあがるんじゃボケェ!!!」


「・・・ロリコンはこの世から排除するべき」


「待てお前たち!! 俺はロリコンじゃない! 何故なら彼女たちを立派な大人だと認めているからだ!!!」


「「「それをロリコンと言うんじゃああああああああ!!!!!」」」


全くアイツは...。 最初に会った時から何となく思っていたけど、やっぱりヤバい奴じゃないか。 ロリコンとか本当にあり得ない...って次僕の番か。 どっかの馬鹿みたいにならないよう無難に終わらせなきゃな。


「神木 光です。 好きな食べ物はお寿司です。 これからよろしくお願いします」


「好きな女性のタイプは?」


あれ? これ質問ありだったっけ? まぁいいか。 僕は自分より背の小さい子が好きだから...。


「小さい子が好きです」


「「「コイツもロリコンだああああああ!!!!!!」」」


間違えた! このままだと中村と同じ末路を辿ってしまう!!


「ち、違う! 僕は背の小さい子が好きなだけだよ!!!」


「「「それをロリコンと言うんじゃああああああああ!!!!!」」」


この...人の揚げ足をとるのだけは上手い連中め!!


「あー、そろそろ次の人お願いします」


「待って!!せめて誤解は解かせてよ!!」


「神木君、座りなさい。 では次の人、どうぞ」


どうもこのクラスの先生は僕に冷たいような気がする。


「・・・葉加瀬 順」


そして、次は葉加瀬の番のようだ。 まぁ、僕の後ろが葉加瀬だから当然なんだけど。 ちなみに前の席は三角コーナーこと中村 春翔。 早く席替えがしたい。


と、中村をディスってるうちに葉加瀬は次の言葉を話し始めていた。


「・・・特技は発明。 何でも作れる」


へぇ、何を作ってるんだろう? ラジオとかだったら凄いなぁ。


「・・・この前は、カグツチの炎が出せる火炎放射器を作った」


カグツチの炎→神でも焼ける。


そ、そんなものが作れる訳ないよね。 いくらなんでも冗談が過ぎるよ。


「すげぇー!! 水が燃えてやがるぜ!!」


「・・・俺の科学力は世界一」


あれは油だ。 油に違いない。 油だから燃えるのは当然だと自分に言い聞かせるんだ...!!!


「あれは油だ、あれは油だ...」


おや、僕の他に現実逃避をしている馬鹿(なかむらはると)がもう一人。


「・・・油じゃない。 飲めば分かる」


「嫌だ、 飲みたくねぇ!! これで水だったら俺は認めざるを得なくなる!!」


「馬鹿だなぁ、中村。 飲みたくないなら飲まなければいい話...ってやめてよ葉加瀬! 僕に火のついた液体を近づけてこないでよ!!」


「・・・素直じゃない」


「葉加瀬君。 そろそろいいですか?」


ここでようやく先生のストップが入った。 というか今の今まで教室内で炎が上がっていたというのに何をしてたんだこの人...!?


「・・・最後に一つだけ」


どうやら葉加瀬はまだ何か言うみたいだ。 あ、もしかしてさっきのはマジックでした、とかかな? まぁ、そりゃそうだよね。 カグツチの炎とかありえn


「・・・異世界に行ける装置を開発した。 気になる奴は放課後俺のところまで」


「「「「おかしいだろ!!!!!!!!!」」」」



















それにしてもなかなか異世界に行けませんね(笑)

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