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僕のクラスメイトが異世界に行ける装置を発明したようです。  作者: 大内 菖蒲
第1章 チュートリアル
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第11話 交戦間際

遅れました、出直して来ます()

「私達オカルトは、人から恐怖されればされるほど強くなる。 このことは、知っているかしら?」


「ほう、興味深いですね」


「だけど、それと人間の姿をしていることにどう関係があるんだ?」


因幡は淡々と口を開く。


「この場合、勇ちゃんが一番分かりやすいわね。 貴方達は、自分よりも幼い少女が凄まじい勢いで戦闘を繰り広げていたらどう思うかしら?」


「うーん、かわいいと思う」


「因幡、聞く相手間違えてるよ」


ロリコンにも困ったもんだよな、ほんと。


「はぁ...。 じゃあそこで無様に倒れてる...名波君だったかしら? どう思う?」


すると、(先程まで勇ちゃんに見事にフルボッコにされていた)名波君は起き上がりながら答えた。


「うーん、一緒に音ゲーをやってみたい」


「お前は今まで何を聞いていたんだ!?」


「何も聞いてなかったんだよ!! こちとら勇ちゃんに半殺しにされて意識失ってたんだからね!?」


「半殺しにされてたらそんなピンピンしてられないと思うけど...」


「ピンピンでもビンビンでも何でも良いから話を戻すわよ。 ...普通常人なら驚きと恐れを抱く。 そうでしょう? 誰だってロリがマッハ20とかで動いてたら怖いでしょ?」


「えぇ...このロリそんな速さで動けんの....?」


「さっきからロリロリとうるさいな。 殺すぞ?」


でも、確かに普通ならそうだろう。 こいつらの常識が崩壊してるだけで、戦闘力の高いロリなんて恐怖以外の何者でもない。


「つまり、一見ただのロリが破壊行為を繰り返すのを見ることで人間達はより一層の恐怖を感じる、ということ?」


「あら、意外と頭回るじゃない神木君。 そう、その通りよ」


「いやいや、ちょっと待て。 それだったら普通に怪物の見た目をした方が良いと思うんだが...?」


「まぁ、それもそうなのだけど....」


因幡はうさ耳を中村の方へと向ける。


「なんか、そっくりそのままオカルトの姿をしているのって疲れるのよね」


その言葉を受け、勇ちゃんも首を縦に振った。


「そうだ、私でも鬼の姿を維持するのは疲れる」


「人間の姿は燃費が良い。 これも私達オカルトが人間の姿をしている理由の1つかもしれないわね」


「ふむ...。 人間の姿で暴れ回っている所を見せれば人間はより一層恐怖する、と...。 確かに、俺たちと同じ人間が火を吹いてたりしたらそれは恐怖だな...」


「う、それは確かに怖いかも......ん? あ、葉加瀬から着信だ。 ちょっと失礼するね」


今更になってどうしたんだろう? 僕的にはもう少し早く連絡が欲しかった所だけど...。


「あら、貴方達携帯を持っているの? 連絡先交換する?」


「こちらの世界にも携帯があるとは、意外ですね...」


「てかそんなノリで今日会ったばっかの俺達に連絡先を聞くなよ...。 まず神木の携帯以外はここでは使えねぇし...」


向こうから聞こえてくるそんな雑談を無視して、僕は携帯を耳に当てた。


「もしもし?」


「・・・神木か?」


「うん。 どうしたの葉加瀬?」


「・・・そこに敵が攻めてきてる」


「は?」


葉加瀬は何を言っているんだろうか。


「・・・何って助言だけど」


「えぇ...。 て、敵って人間ってことだよね?」


「・・・数は約100人。 まだ周りのオカルト達には見つかっていない」


「ひゃ、100? その程度だったら...」


「・・・油断するな、神木。 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」


「へ? 見つかってない?」


「・・・インビジブル」


「マジで?」


「・・・今のは適当に言っただけ」


適当かよ。


「で、何で葉加瀬はそいつらが攻めてきてるって分かったの?」


「・・・それは「俺達が頑張ったんだよ!「ドローン操作して上から見渡してやった!「俺の操作したやつは変なロリに破壊されたけど「ごめん因幡さんの写真撮ってきてくれない?「・・・ということ」


あー、クラスのみんなも協力してたのか...。 というかドローンなんていつのまに忍び込ませてたんだ?


「・・・神木達が行った後に五機ほど...」


「抜け目ないなぁ...」


「・・・そんなことより早く伝えなくていいの?」


「あぁ、そうだった! じゃあ葉加瀬、一旦切るね!」


「・・・くれぐれも死ぬなよ」


縁起でもない言葉と共に僕達の通話は終わった。

僕は急いで因幡達にこの事を伝える。


「と、いう事らしいんだ」


「......」


「ん? どうしたのみんな?」


なんかぽかーんとしてるけど、そんなに驚いたのかな?


と、しばらくしてから勇ちゃんが口を開いた。


「信じられん、こちらへと接近してくる気を感じる...」


「私も感じるわ。 普通なら気付かないような小さな...何だか意図的に隠されたような...この気は一体?」


「おいおい、本当に攻めてきたってのか...?」


全員が驚愕の表情を顔に浮かべて辺りを見渡し始めた。


「...かなり近いぞ。 人数は先程神木が述べたように100人程度か...」


「100人でこれだけの気しか感じられないってどういう事だと思う、勇ちゃん?」


「やはり意図的に気配を消しているのか...。 ここまで人間どもの文明が発展しているとは...!!」


...文明の発展...? つまり、人間達が未だに見つかっていない理由はオカルト関連じゃなくて、科学とかによるものってことか..........ってあぁ!!


「名波君!!()()()から持って来た葉加瀬の発明品は!?」


「ん? あぁ、あるよ。 ざっと見た感じどれもよく分かんないものだったけど...」


「ちょっと貸して!!」


僕は名波君から葉加瀬の発明品が入ってる袋を受け取り、中を覗き込む。


「全然何に使うか分からないものがたくさん....。取り敢えずこの状況において役に立ちそうなものは...!?」


と、僕が行動を起こそうとしたその時だった,


「動かないでもらおうか」


「「「「!?」」」」


急いで声のした方へ顔を向けたが、案の定、そこには誰一人として立っていなかった。


何もない空間から、その声は響き続ける。


「お前達は包囲されている。 さっさと投降するんだな」


...全く姿は見えないけれど、ここに100人以上の人間がいるってのか...。


僕の背筋にぞくりとした感覚が走る。


凄まじい緊張感の中、誰もが言葉を発することは出来ない....はずだった。


「ハッ、 何だお前ら? コソコソ隠れて、一体何がしたい? それとも何だ、俺達が怖いのか? こんな子供の姿をしている俺達が?」


そう発したのは、相手を煽ることに定評のある鷲尾君、もといイグルテイルだった。


(ちょっと鷲尾君、落ち着いて...)


「...勘違いするなよ、オカルトども。 俺は貴様らに選択権など与えていないぞ」


あぁ....やっぱり怒ってるよ...。


「あるのは、貴様らが投降するという確定的な事実のみだ。 分かったらさっさと投降しやが....」


その言葉は、最後まで続かなかった。 代わりに、どさり、と何かが地面に落ちる音が聞こえた。


そして、先程まで誰かが声を発していたはずのその場所には...。


「勘違いしているのは貴様らの方だ、人間ども」


「ゆ、勇ちゃん...」


彼女は何処からか取り出した剣を勢いよく振って、おそらくそこに居る筈であろう人間達を睨みつける。


「今のは峰打ちだ。 私は貴様らを一切殺さない。 人間どもなど殺す必要すらない。 どうだ? それでもやるか? この国の守護者相手に、殺す気で、攻撃してみるか?」


「ふ、ふざけ...」


「姿が見えない? 気配が消えている? ()()()()()()()()()()()()()()()()。 貴様らは、私達オカルトを甘く見過ぎていたんじゃないのか?」




















さて、次回はついに戦闘シーンですよ!!

俺は文章を書くのが下手ですが、なるべく分かりやすく書けるように頑張るので対戦よろしくお願いします!

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