under 500 薔薇色 作者: 高嶋ともつぐ 掲載日:2019/02/10 鮭の断面が薔薇だった。 湯飲みの茶柱(緑の細長いヤツ)が横たわっていた。 立ち上がる米粒(白くて細長いヤツ)の上に落とした生卵が双子だった。 彼の目が一重(かなり細長いヤツ)に返り咲いていた。 彼の左側頭部に角(黒の細長いヤツ)が生えていた。 彼の手は箸(堅くて細長いヤツ)を口に運ぶとき以外はほどんど膝の上にあった。 彼(長身で細長いヤツ)の真下の床に何かが落ちてぶつかる音がした。 窓(丸くて細長いヤツ)の外のスズメの鳴き声だけが響いていた。 彼が突然ニワトリの鳴き声のようなプロポーズの言葉(か細くて長いヤツ)を発した。 私は首(肌色の細長いヤツ)を縦に振った。