プロローグ
色々と模索した結果、自分は百合ロリだった…え?いいじゃん百合、最高じゃん百合、考えただけで!アーイキソウ!
俺はその日、変なじいさんをオヤジ狩りから助けた。
そのじいさんはホームレスなのだろうか、服とか色々汚かったが俺はそんなの構わず助けた、助けるのに理由なんていらなかったからな、理由で助けるなんて男じゃない。
「いやー、すまんかったなあ…助かったよこんな腐れじじいを助けてくれて」
お構いなく、理由はどうであれを助けないって言うのはないので、それにお礼もいらないから生きてる人間をそういうこと出来るなんて理解に及ばないし、だから助けた感謝はいらん。
「まあまあ、そんなこと言わずにこれを受け取ってくれんかのう?」
そうするとじいさんはゲームソフトを俺にくれた、なんだこれ?タイトルは【俺は!カワイイ女の子になりたい!】という変なタイトルのゲームだ。
なんだこれ?これをくれんのか?
「すまんのこれしかないんじゃ気にせず受け取ってくれんか?」
いやいや、なんだろう俺はたしかにこういうゲームは好きだが…え?ホントにいいのか?
「構わん、ささ存分に楽しむといい、わしは用事があるからこの辺での」
そう言ってじいさんはその場からいなくなる、なんだったんだあのじいさん…。
とりあえず、まあ、家に帰ってやってみるとしよう。
そういえば、俺は【大神 刹那】普通に社会人してるもんだ年齢は30歳で特に取り柄はなくガタイがいいだけのおっさんだ、ガタイがいいせいなのかよくプロレスやってるん?ってよく言われる。
まあ、そんなこんなで生まれてからこの年まで一切彼女はいない、そして今は一人暮らしで生活を満喫している、両親は自分が二十歳の時に他界し家族という家族はもういない。
知っている、親戚などはいなく後は余生を一人で生きるしかない、ちなみに引きこもりじゃなくちゃんと仕事はしているガタイを活かした仕事だ。
だが、別に不満はなくこのまま気楽に過ごそうと思う、まあ、せめて親孝行はしたかったけど結婚出来る自信もなく子供も期待できないのが現状で、両親には申し訳ないがこんなポンコツな息子を許してくれ。
まあ、それはさておきこのじいさんからもらったゲームをやってみようと思う。
いいじゃないか、可愛い女の子になりたいとか最高じゃないか!俺も女の子だったらチャンスはあったのだろうか?いやそんなことはどうでもいい、今は癒されよう…多分このゲームは主人公が女の子になっていい人生になるのだ!いいじゃないか!最高じゃないか!せめてゲームの中の俺は幸せでいてくれ!
そして、ゲームをやり始める俺だった。
ふむ、意外と結構作り込めるのかこのゲーム幅広いぞ!ほほう、年齢から職業その他は体とか色々弄れるのか!すごい!いいゲームをもらった気がする!俺はこう言うキャラクリゲームが好きなのだ!
じゃあ最初は…ん?能力は引き継ぎますか?なんのだ?まあ、いいか!引き継げるものはどんどん取り入れよう!それと名前か…これは俺の名前でいいよな?年齢…今は30だから…若くするか!
それから、俺はどんどんキャラクターを作りこんでいく。
そして出来上がったキャラ…俺としては上出来のキャラクリだ!
名前:大神刹那
年齢:12歳
身長:146cm
体重:45kg
バスト:77cm(A)
ウエスト:55
ヒップ:77cm
性格:ゆったりまったり
ジョブ:中学生
能力:引き継ぎのため変更できません。
容姿:肌はナチュラルオークル01透き通るような白い肌
目はジト目の深紅
髪色はアイボリー肌色に近い色
髪型:前髪はハネぱっつん
横髪はハネロング
後ろ髪はロング
エクステ(アホ毛)太毛
サブエクステは髪ハネ
声:美しい澄んだ声質
家族構成:母と妹と姉、父親はいない。
母:大神 美穂子
年齢:36歳
身長:161cm
体重:53kg
バスト:90cm(F)
ウエスト:60cm
ヒップ:90cm
性格:おっとり
ジョブ:会社員(社長)
能力:パーフェクトウーマン
容姿:肌はナチュラルオークル02
目はツリ目のアプリコット
髪色はアッシュブラウン
髪型:前髪はナチュラルアンバランスミディ
横髪はスプレッドもみあげ
後ろ髪はロング
声:おっとりとした母性的な声質
姉:大神 美豊
年齢:15歳(大学1年生飛び級)
身長:159cm
体重:51kg
バスト:88cm(E)
ウエスト:58cm
ヒップ:90cm
性格:凛としてデレ
ジョブ:大学生
能力:ピープルサポーター
容姿:肌はナチュラルオークル03
目はツリ目のコードグリーン
髪色はアイボリーイエロー
髪型:前髪はナチュラルアンバランスミディ
横髪はスプレッドもみあげ
後ろ髪はワイドロング
エクステはアホ毛ロング
声:凛としたお姉ちゃんの声質
妹:大神 雪華
年齢:11歳(小学6年生)
身長:146cm
体重:45kg
バスト:77cm(A)
ウエスト:55
ヒップ:77cm
性格:大人しく家庭的な少女
ジョブ:小学生
能力:クッキングガール
容姿:肌はナチュラルオークル02
目はタレ目のコバルトブルー
髪色はアイボリー
髪型:前髪はショートカルム
横髪はハネロング
後ろ髪はブルームサイドテール
エクステはロングアホ毛
声:澄んだ大人しめの声質
出来た…最高の家族構成じゃないか!なんで父親がいないかは単純に野郎はいらん!以上!
さあ、ゲームの中の俺!頑張るぞ!
そして、後からは変えられませんの選択肢が出るがそんなの関係なくこれでいいとハイを選んで俺はそこで目の前が暗転した。
「…い」
うーん…なんだ?俺は確か…ゲームをして、そうだキャラクリで…今の声は誰だ?
「ふむ…起きないってことは襲って良いという合意の判断でいいのかな?」
「やめて、姉さん」
「おはよう、我が可愛い妹よ」
美豊姉さんだ…なんで?つか、ここ俺の部屋じゃない…マジか?ゲームの世界に来たのか?
「どうした?不思議そうな顔をして?おはようのちゅーがご所望か?」
「いらないよ姉さん…おはよう」
「うむ、おはようだ私は先に行ってるから早く来るんだぞ?」
俺が返事をするとそれに満足したのかそのまま部屋を出ていった。
ふむ、俺は本当に男から女になったんだな…部屋にある鏡を見つつ頷いている。
いかんいかん、少女の体になって舐めまわすように見るのは紳士ではないな!
さて、この年齢で行けば確か小学校を卒業して中学に上がる頃に設定していたはずだ、急いで入学式に行く準備をせねば!そして、俺はさっさと着替えて下に降りていくことにした。
「せっちゃんおはよー!今日も可愛い愛娘だー」
この言葉を言ったのは俺の母、美穂子であるすんごいおっとりだがやる時はやる母なのだ、こんな感じの母だが会社の社長をやっているすごい人、まあ、俺が考えた母だけどここまで再現するのか…凄いな!
「せっちゃん?どうしたのボーッとして」
「母よ刹那はいつもこんな感じだ」
という姉の美豊姉さん、まあ、母の言い分は間違ってはいないがな、流石は母って所か娘のことならなんでも分かるって所は親の特権か。
「いや、ごめんなさいお母さんおはよう」
「うーん!おはよー!」
そして、台所の守護神の我が妹、雪華だ小学生ながら一流シェフ並の料理の腕を持つ女神だ、ちょっと大人しい子だが家族思いの良い妹だ。
「刹那お姉ちゃんおはよう」
「あぁ、雪華おはよういつも料理ありがとう」
「ううん、唯一の取り柄が料理だからこれくらい平気」
照れくさそうにいそいそと料理に戻る、うむ、可愛い妹だ。
「何かあるなら手伝うから遠慮なく言って?」
「うん!ありがとうお姉ちゃん」
「今日、入学式だよね?」
「うん、そうだね、お母さんは仕事忙しいから来れないでしょ?」
「あぁ、大丈夫大丈夫!優秀な秘書さんがいるから、その人に今日は任せてるの」
おお…でも、社長って色々やってるイメージだが、いなくてもいいってあるのか?
「刹那、母は自分の仕事を他人に任せることはしないぞ?」
「え?どういうこと?」
「ふむ、やれやれだ…その秘書様に任せるくらい信用があるってことだ」
ほう、つまりうちの母はあんまり他人に任せたり、信用がない奴には任せないってことかな?てことはその人は母の信用に値するぐらいの人なのか。
「うん、流石はお母さんって所か尊敬します」
「もう!やだなあせっちゃんは」
と、照れる母…うん可愛い、しかしこれで36とは見えないのが凄いな…まあ、俺がやったことなんだがな?下手したら俺の姉の姉で通用する。
「さ、刹那、母よ今日は大事な日だ急ぐ訳では無いが何かあるといけない、余裕を持って行こう」
美豊姉さんはそう言ってその場の指揮をする、まあ、そうだな変に遅れたりすよりかはいいだろう、とりあえず席に座って朝ご飯を食べよう。
「今日も相変わらず雪華の料理は美味いな」
「ホントにいい娘を持って私は幸せなお母さんです!」
本当に雪華の料理は美味しすぎる…ふむ、俺も生まれ変わったんだからちゃんとせねばいけないな。
「うん、雪華の料理は本当に美味しいよ」
「ありがとうお姉ちゃんでも、早く食べよ?入学式あるんだから」
本当に良い妹だ…こんな家庭に生まれて良かった…。
そして、中学校の門の前にて。
「せっちゃんの晴れ舞台よ!頑張ってね!」
「いや、お母さん…ただの入学式だよ?それに私は別に入学生代表じゃないし…」
「それでもよ!大事な愛娘の入学式だもの!」
親バカな母親だ、でも、嬉しいものだ…ここまで祝ってもらえるのは…昔の俺は誰も祝って貰えなかった、両親にもだ…。
考え事が長かったのか誰かに撫でられた、撫でてたのは俺の姉、美豊姉さんだった。
「大丈夫だ、お前は1人じゃない」
そう言ってくれる姉さん、何故か頬がちょっと冷たかった、その原因は涙だった…いつの間にか泣いていたようだ、多分子供に戻って涙腺が緩くなったんだろう。
「大丈夫よー!せっちゃんは私達がついてるわ!」
続けて母も慰めに来た、あぁ、もう幸せ過ぎる…絶対頑張っていこう!
「お姉ちゃん!これ、入学祝い…遅くなったけど、受け取って!」
妹がくれた物は可愛らしい小さな猫のキーホルダーだ。
「手作りのキーホルダーで不格好だけど…」
照れ笑いをしてる、不格好なんてどうでもいいよ一生懸命作ってくれたんだから。
「そんなことないよ、可愛く仕上がってるよ…ありがとう雪華」
「さあ、もうすぐ時間だ門の前でみんなの写真でも撮ろうか」
そうして俺らは入学式の縦看板前で家族写真を撮り入学式会場の体育館に向かう。
体育館に着くと椅子に座っている来賓の人達や先生方達、そして緊張しているのだろうか中学生になりたての子達はザワザワと小声だが何かを話し合っていた。
分かるぞー、少年少女達…俺も若い時はそんな感じだった。
うんうんと心の中で頷いていると体育館の壇上の方で何かあった様でちょっとした騒ぎになっている。
たまたま、通りかかった女性の先生に俺は声をかけた。
「先生?何かあったんですか?」
「うん?あぁ、入学式代表挨拶する子が緊張し過ぎて倒れちゃったのよ…困ったわ」
ふむ、ていうことはこのままじゃあ式が進まなくて大変なことになるのか…。
「あの?先生質問いいですか?」
「はいはい!なんですか?」
「その入学式代表挨拶…私がやりましょうか?」
一応大丈夫という事で俺が入学式代表の挨拶を行う事になった、先生に色々と説明をされたが別に緊張とかそういうのは一切無い逆に人の役に立つんだ、普通に…そう、威風堂々と体育館の壇上の演台に向かう。
演台に向かう際に注目されてたが気にしない気にしない、行く際に挨拶の紙を渡されたがあえて受け取らずそのまま向かう時に心配されたが問題ない、挨拶の台詞はよく聞いていたから全然覚えている。
ザワついていた体育館がシンと静まり返った、俺はちょっと深呼吸をして、前を向く。
「暖かな春の訪れとともに、私達は櫻咲中学校の入学式を迎えることとなりました。
本日はこのような立派な入学式を行っていただき大変感謝しています。
中学は3年間ということできっとあっという間に過ぎていくことと思います。
1日1日悔いのないよう大切に過ごしていきたいです。勉学に励むことはもちろん、部活動も頑張りたいと思っています。
そして生涯付き合っていけるような友を作ることができたらなとそう思っています。
先生方、それから来賓の方々これから厳しいご指導のほどよろしくお願いします。
時には間違った道へ進もうとしてしまうこともあるでしょう。その時は優しく力を貸していただけると嬉しいです。
新入生代表 大神 刹那 」
挨拶を言い終わり深く頭を下げ礼をすると周りから拍手が起きる。
そして、俺は元の席に戻る、戻る際にまた注目されてたが気にしない。
そのあとは合唱など色々聞いてたが、まあ、省くとして…しかし、めっちゃ注目されてるんだがどうすればいいか…。
「あ、隣の席だね!大神さんよろしくね!」
「なんで名前を?」
「いやいや!あんな威風堂々と颯爽に現れて場を解決して、しかも挨拶の紙を見ずに堂々と挨拶をした人忘れないよ!」
「大したことはしてはいないけど…」
「それが凄いんだよ!あ、後は私の親友のピンチを救ってくれてありがとね!」
「ん?てことは今日の新入生代表は君の友達だったのか、ごめんね余計な事を」
「そんなことないよ!七海ちゃん感謝してたよ!」
「あー、そうか…ふむ」
それから、LHRが始まるまで俺を独占した少女は【中野静香】という名前だという、そして、その友達の名前は【星乃七海】という子らしい。
LHR後に中野さんと保健室に向かった。
「星乃さん、お友達が来たわよ?」
「あ、はい!態々ごめんねシズちゃん」
「何言ってるの!私は親友でしょ!」
ふふんと胸を張って言う中野さん、うん…おっきいな、俺は自分の胸を見つつ考えたがまあ、自分で設定したし仕方ないね。
「あ、大神さん?今日の入学式代表挨拶ありがとうね?」
考え事をしてたら星乃さんから声がかかった、別に気にすることは無いのに。
「いえ、余計なことしちゃったか逆に気になっちゃって、ごめんなさい」
「ううん!凄かったよ!しかも紙を見ずにやるなんて」
「本当にそれだよー!もしかして、結構慣れてる?」
まあ、慣れてるって言うか…まあ、あれだよな大人の時に経験したっていうか…。
「えっと、慣れてはないですけど…ただ、自分を変えていきたいなって考えたら自然と行動に走りました」
「おお!やっぱり凄いなあ!大神さん!」
「でも、本当に今日は助かりました!ありがとう大神さん」
なんか気恥ずかしいな…まあ、悪くは無いな感謝されるのは、よし!これが第一歩だ!どんどん頑張っていこう!
「あ、それと私のことは大神じゃなくて刹那でいいよ?」
「あ!じゃあね!私のことはシズって呼んで!」
「うん、分かった、よろしくねシズ」
「よろよろー!」
「じゃあ私のことは七海って、呼んで?私も刹那って呼ぶから」
「うん、よろしくね七海さん」
「呼び捨てでいいのよ?」
う、うーん…気恥しいがそうするか…え?シズはなんで呼び捨てかって?なんだろ?なんとなくかな?
そして、七海さんの体調もだいぶ良くなったので、そろそろ帰ることにした。
「なっちゃん!そういえばあれだよ!私達同じクラスだからね!また、よろしくね!」
「そうなの?じゃあ、またシズに宿題とか見せなきゃいけないのかー」
「うぇー!いーじゃーん!」
ジト目でシズを見る七海、シズはシズで縋り泣いてた、こんな会話ができるのって腐れ縁なんだろうな、そんな考えをしてるとシズが抱き着いてきた。
「ど、どうしたのシズ?」
いきなり、シズに抱き着かれたのでビックリして声が上ずってしまった。
「だってー!なっちゃん見せてくれないってー!」
「当たり前でしょ?自分でやらなきゃそういうことは!それに私達はもう中学生なんだから刹那ちゃんみたいに頑張らないと!」
「ブーブー!いいもーん!せっちゃんに教えてもらうから!ねー?」
うん、なんだろうか…ちょっと弄りたくなってきた…俺はシズに笑顔で振り向く。
「シズ?頑張って?」
「うわーん!せっちゃんまでー!?」
「当たり前でしょうが!」
そのまま、みんなで楽しく家に帰って行く。
そして、気付いたことは七海とシズが自分家の近くだったことが判明、こりゃあ毎朝が騒がしくなりそうだ!
そして、今日という、楽しい一日が過ぎて行く。
文才がなく短いかも知れませんが、許して下さい。何でもはしません。