3 神父
ここは…
教会のようだな。
あの勇者達はいなくなってる。
あのくそ勇者絶対許さねぇ!
「きみきみ」
ん?誰だ?
「きみきみ」
白い髭の長いお爺ちゃんが話してきた。
「わたしは神父である、お仲間さんはどこかに行ったようだから生き返らしてあげたんじゃ」
そうかこの爺さんが生き返らしてくれたのか。
ましな人間もいるようだな。
「ガバチョ足りないんだがの」
生き返るの金いるのかよ。まあ仕方ないか。
「どれくらい足りません?」
「4ガバチョもらったからあと99996ガバチョたらん」
生き返るのに10万ガバチョいるのか。
「すいません。もうお金ないんですけどどうすればいいですか?」
「借金という形になるのぅ。まあコツコツ返してくれたらいいぞ。一応借用書にサインだけしといてくれるかの」
そんなシステムあるのか。異世界で借金てのも嫌だが仕方ないな。
サインしておこう。
「きみきみ、見たところ蛇使いの職だが転職できるぞ」
何だって?転職できるのか!
俺は今この世界で目的ができている。
魔王討伐?違う違う。
あの大勇者を探しだしぶち殺すことだ!
その為には転職は必須。それにお金も稼がなければいけない。
よし転職しよう。今よりかはましな戦える職がいいな。
「転職したいです!」
「ただ転職には50万ガバチョいるんじゃが、一応借金という形もいけるがの?」
50万ガバチョか。また借金になるけどまあコツコツモンスター倒したりアイテム売ったりですぐだろう。
「はいお願いします」
「今お主は3つ転職が可能じゃ。選ぶがいい」
紙が手渡された。
そこには3つの職業が書いてある。
まずは犬使い…
いや蛇も犬も変わらんやろ!
で、次はパンティ泥棒…
いやいやないやろ、パンティ盗むスキルいらねぇ。
最後は…見習い勇者。
おお!ましなのあるじゃない!
「見習い勇者でお願いします」
「ほうほう、では見習い勇者になぁれ。ポイノポイポポ」
え、やり方軽くね?
「よし完了じゃ、そうじゃ一式装備100万ガバチョで譲ってもいいが特別に今回は40万ガバチョでよいぞ。もちろん借金でよいぞ」
ちょっと待てよ。全部で100万ガバチョか。相場がわからないが、モンスター一匹倒したら1万ガバチョぐらい落とすんだろう。
「はいお願いします」
「よき旅になるよう祈ってるぞ、返済は月末にのぅ」
よし、とりあえず転職&装備を手にいれたからまずはレベル上げだな。
とりあえず今のレベルはと…
99…
99て…
MAXじゃね?
俺強いんじゃね?
いやいや、そんなわけないよな。
あ、あそこに戦士ぽい人がいる。
「すいません、つかぬことをお聞きしますがレベルって今いくつぐらいですか?」
「わしか?今15だが」
ヤッホー!やっぱ強いぜ俺!
少しだけ未来が開けてきた。
「あ、さっき上がったの忘れてたわ。15億と1だったわ」
億!億!億!億!
だよねー。なんかあるよね。
とりあえずわかるのはこの世界は狂ってるてことだな。
ウダウダしてても仕方ない。
とりあえずレベル上げと資金稼ぎにいこう。
とりあえず町を出た俺は敵を探した。
いきなり敵がいる。ゼリーみたいなやつ。
なんだか弱そうだわ。
背後から切り刻むぜ。初戦闘だ。
おりゃー!!
…
…
あ、倒せた。流れ的に反撃受けて教会行きと思ってたのに。
メダル落としたぞ。
2ガバス。
ガバスてなんだ?
「兄ちゃんどうした?」
さっきの億の戦士が横を通りかかった時に話してきた。
「あ、ガバスてなんですか?」
「お金だぞ」
「ガバチョじゃないんですか?」
「10ガバスで1ガバチョだ」
なんか胸騒ぎがする。
「すいません、予想でいいんですが僕の装備てどれくらいしますかね?」
「ん~、ざっと50ガバチョぐらいかな、安物装備だしな」
…
「教会…で仲間生き返らすのっていくら…ぐらいです…?」
「仲間?10ガバチョだったかな」
殺す!殺す!
kill!kill!
神父殺す!ぶち殺す!
ぼったくられた!神父のやろうがぼったくりやがった!
なんかサインしてしまったし、あいつを殺す!
こうして殺すリストに神父が加わった。