1 異世界デビュー
いやいや困ったもんだ。
何がって?
言わせますか…
いやいやあのね…
今流行りの異世界ですよ。
異世界に飛ばされるシリーズ。
魔王倒したり、ル○プしたり、なにものかになったり。
朝起きたらね。異世界ですわ。
しかもどこやと思います?
ラストダンジョンの魔王の部屋の前ですよ。
なんでわかるかって?
書いてるんですよ!魔王の部屋て!
パーティー四人ぽいんですけど、残り三人棺ですぅどすぅ~。
いやいや普通帰りますよ。
道具袋に生き返らすアイテム?
もちろん見ましたよ。
入ってましたよ、スマホ。。。
ラッキー♪てちゃうわ!どアホ!スマホなんか役たちませんから!Wi-Fiないですから!
ついでにゆわせてもらうと背中に剣ぽいのもってるんですけど、木の枝でした。
て、どアホ!今までなにしててん!それかよほど腕に自信ありか!
なら三人なんで天に召されてんねん!
あ、すいません、愚痴ばかり…
とりあえず状況把握に、一時間。色々調べて一時間。どうするかに一時間。夢ではないかと一時間。
と時間は過ぎていくばかりで現状説明しますと、持ち物木の枝、メガネ、布の服に布の短パン、草草履に草の冠、あとスマホ(充電無駄に満タン)、4ガバチョ(紙幣ぽいがたぶん激貧(怒))
生態的特徴。
見た目は現実世界と変わらず、魔法ホ○ミと唱えるが虚しく響きわたったのみで使えないもしくわ使い方ミス。
夢疑惑。
頬をつねる、ビンタ、三点倒立、頭を壁にうちつける、痛みアリなので現実。
これから。
三人を生き返らす。魔王倒す。寝る。スマホゲームする。戻り町を探す。
こんな感じでずっと魔王の部屋の前です。
あ、町に帰るのは無理でした。
てのも一度この場所に入ると戻れない仕様みたいで…
だから選択肢は一つ。
扉を開けて魔王に挑み華麗に散りゲームオーバー。
いいんです。いいんです。
逆にいいんです。
ゲームオーバーになったらどうなるかわかりませんが、とりあえずル○プだけしなければ今よりましでしょう。
では長々話しましたが行ってきます。いや散ってきます。
はい、魔王です。やっぱ魔王です。デカイしキモいし魔王の中の魔王。手下二人のおまけ付き。
手下にも勝てませんから!棒ですから!
なんかゆうてますわ。
何語かわかりません。
てどアホ!いやいやせめて言葉理解能力ぐらいつけといてくれませんか!?
ハードすぎでしょ!
「ゴルダグダブズン」
濁音やばしで多すぎっしょ、究極魔法的なん違いますか。
はいさよなら。
次の瞬間目の前を白い光に包まれました。
目を開けたら自宅ベッドではなく残念教会でした。
なにか前の人が神父ぽい人と話してます。
て誰?とりあえず生き返ってるぽいけれど。
「やぁ、また一からだけど頑張ろう」
おでこに紋章ある人が話してきました。
安心したのは言葉。あの魔王の言葉がわからなかったみたいだけみたい。
背中に大きな剣を背負い、金の兜に分厚い鎧、明らかなる勇者。
て、俺主人公ちゃうんかーーーーい!
てなわけで果てしない異世界生活のはじまりです。