十字軍、襲来!
ーーーーーーーーー1299年夏
ーーーーーー東ローマ帝国・コンスタンティノープル
近年やった事といえば、ザワークラウトやピクルスのような保存食品を作らせたり、ノーフォーク農法を推奨していたり、種痘を開発したりした…それくらいだ。
それにしてもノーフォーク農法を教える事だけでも骨が折れる。
中世欧州の識字率は異常に低く、聖職者に頼んで口頭で伝えたくらいだ。
やっぱり義務教育は必要かな…
と、その時!
速報が届いた。
「ローマ教皇ボニファティウス8世、東ローマ帝国懲罰の為第10回十字軍を召集」
ヤバイ。ヤバイよ。
間違いなく勝てそうに無い。
その兵力推定…
1 1 万
こちらの兵力は多く見積もっても4万。
勝つには進軍中の奇襲しかない。
俺はそう確信した。
と、その前に…燧発式の銃の研究の視察に行こう。
…
ーーーーーーーーー1299年冬
俺はある陰謀の手段として、大土地所有者=プロノイアを得た貴族達を招いてパーティーを開いた。
結構会話が弾んでいる。
よし、気付かれないうちに…
「臣従か、それとも死か!」
ある召使がそう叫ぶと、護衛の兵が一斉に動き出した。
そして貴族達を取り押さえた。
貴族達のその後の運命は大きく二つに分かれた。
一つは皇帝に絶対的に臣従し、一部の権利を放棄する代わりに貴族の地位を安堵された者
もう一つは皇帝に逆らい、処刑された者
これによって東ローマ帝国は中央集権化に成功した。
しかしその代償として一時的に領土への統制が緩くなり、兵力が減った。
多く見積もっても3万になったのだ。
はたしてアンドロニコスはこの先生きのこれるのか!?




