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~希空さん~
私はゆっくりと歩いて家に帰った。先生は迎えに来てもらうように言われた。
だけど希空さんに来てもらうわけには行かない。希空さんは父の妹。
つまり私の叔母だ。母親に捨てられた私を養子にしてくれた。
図書館の司書をやっていて、とっても素敵だ。
希空さんはいつも私に気を使っている。だからきっと足を怪我した、
ましてや美緒子にやられたなどと言ったら殴り込みもないことはないと思う。
そう思いながら家のドアを開けた。「侑ちゃん、今日遅くなります」
玄関に希空さんの置手紙があった。希空さん、今日は遅番なんだ。
10時までは帰ってこないなあなんてぼんやり考えながらベットに寝転んだ。
目をさますと部屋は暗かった。いつのまにか眠っていたらしい。
体を動かせば痛みを感じる。足の痛みが頭にも移ったようで、頭痛がする。
キッチンに行くとハンバーグがあった。「温めて食べてね。」
食欲がないけど、希空さんが作ってくれたものだから食べなきゃ。
無理やりかき込んだけど結局トイレで吐いてしまった。




