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ある結末。

作者: きのこ部屋

昨日、アイツと喧嘩した。

「返事がほしい」って

「私なんかどうでもいいの?」って言われた。

「ごめん」

「お前は悪くない」って言った。

でも

「いつも『お前は悪くない』って言うね…。なんで返事しないの?なんで無視するの?」

「俺も出来る限り返事はするようにはしているよ?」

「じゃあさ、なんで、一日中返事が来ないの?」

「ごめん」

「そういうのじゃなくてさ、なんでかを聞いてるんだよ??私、そんなにめんどくさい?」

(理由?分からないよ。俺も。何をそんなに怒っているんだ…)

「めんどくさくない!!俺が悪いんだよ…」

「違うの…そうじゃ…ないんだよ…?わからないの??私……つらいよ…」

声が震えている。

そこから先は聞こえなかった。

何を言ったのかも覚えていない。

ただ、仲直りはしてないことは覚えている。


今日は、俺から遊びに誘った日だ。

おそらく、アイツは来ていないだろう。

「会うのが辛い」って言ってたっけ。

一応、待ち合わせ場所に行ってみる。


いた。

来てたんだ…。

アイツは泣いていた。

傍に、俺の見知った奴がいた。アイツもよく知り合っている。

アイツは…泣きながら、そいつに向かって…


…え?

抱きついた。


ごめん。

お前は悪くない。

俺が悪いんだ。

だから、やめてくれ。

行かないでくれ。



…………

あ、

ははは…

俺ってバカだな………


俺はその場で崩れ落ちた。




「いつも『お前が悪くない』って言うね…」

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