プロローグ前編
この物語は作品の都合上、刃物や鈍器が登場します。と言う事は流血表現や死ネタもあるので苦手な方はご注意を!!
プロローグ 2999年12月31日午後11時30分
『明日は、新年…3000年の始まりだ。僕はいつものとおりに生活するだけだけど、新年は素晴らしい出会いがあるといいなぁ…』
僕は西野 拓。小さい頃に両親が殺されて、“重要監視人物”として不自由な生活を送っているんだ。この屋敷にやってきて11年…新年の2月22日に17歳の誕生日を迎えるのだけれど…
(僕の誕生日を祝ってくれる人なんか…いない、いるわけがない…!!)
大晦日とあって、屋敷の中はまだまだざわついている。まるで僕の気持ちに気づいてくれないほどのざわめきだ。
ラジオをつけると、どこのチャンネルも大晦日の寺院の状況が放送されている。面白くないな…そう思ってラジオを消そうとすると―
「……!?」
部屋に置いてあるドレッサーの鏡に目がいった。鏡に映るのは僕でなきゃいけないのに…僕ではない人が鏡に映っていた。
「……!!」
僕が鏡に近づくと、その人もこちらに近づいて
くる…
―さぁ…鏡に手を触れて…
右目につけていた眼帯を外し、それをベッドに放り投げる。
ゆっくりと目を開けて、再び鏡に向かい合う。
―さぁ、鏡に手を触れて、こっちにおいで…
鏡の中にいる人が手を差し出してきた―僕はほとんど無意識のうちに、鏡の中の人が差し出した手に触れてしまった―
鏡に触れた手に伝わってきた温もりを感じながら―次に起こる不思議な事態を考えながら―僕は意識を失った…
coming soon…
後編に続きます!!
今晩は、朱雷光と申します!!
翼の折れた天使たち、プロローグ前編を
お届けしましたです!!
自分の趣味が「自作の小説を書くこと」なので、皆さんに読んでいただけることを考えると、すごく嬉しいです!!
鏡の中に映った謎の人物の正体は次回明らかに!!
それは果たして誰なのか…
お楽しみに!!
20130423
朱雷光