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星の小

作者: 無琴凪

はじめまして。初めて書きました。はい

                   誕生


 太陽から遠い遠い星がある、生命が住む星です。人間ではありません。その星には言葉を操れる生命が両手には収まりきらないくらい住んでいます。 そしてある種族はその星の王になろうとしました。

 脳が発達したものが多く住む星ナスキ。そこにはみんな自分の意見を言い、相手の意見を聞くそうして、日々安全で平穏な毎日が約束されています。しかし、200年ぶりに新種の生命が誕生します。名は、アゴルス。 みんなさほど注目もせず、しかしその存在は認識しながらまた平和に暮らそうと、せっせと自分の役職につきます。

 誕生から15年が経った時ある日、アゴルスはナツメルという特に脳の出来が良いしかし、あまり体が丈夫でない種を襲いました。誰も襲われたということに気付くことはありません。ナツメルは個体差はあれどある一定の年になると、独りどこかへ旅立ち家族を持つようになり、住み着いた地をより良くしようとするのです。ですからアゴルスが襲ったナツメルは あぁ、そういう時期かと周囲に思われたのです。

 アゴルスは頭に、力どちらも優れた種に生まれました。それはその星に適応するために持った力ではなく、その星を一つに統べるために持った力だったのです。

 

 アゴルスは様々な種の良質な肉を取り続けしかし、それが明るみに出る事はなく数を増やし、その子供らは、さらに良い頭、とても丈夫な体を持ち大きくなり続けました。そんなある時それは青空が広がりとても穏和な日、アゴルスにとある子供が生まれました。彼はのちの王です。王はメラルという名を付けられ、やがて自我が芽生えました。最初に抱いた感情は汚い。

メラルは親に対し、そしてこの世に対し嫌悪しました。

 時はやがてメラ暦14年、つまりメラル14歳の時です。自分の種はこの世の中でとても悪な物だと知り、とても力があるものだと知り喜びました。メラルはこの時初めて喜びという感情を抱きました。メラルはまず想像しました。王までの道を、そして行動に移します。まずアゴルス内の王になりました。それほど時間はかかりませんでした。アゴルスは15歳で大人です。メラル15歳でその時の王を殺しました。つまり自分の祖父を殺しました。そして自分の思想を語ります。「この星で殺しを行なっているのはアゴルスだけだ、僕らには力がある。物を統べることができる力が、お前らも気付いているのではないか?もっと大きく殺せば、もっと簡単に美味いものが食えると」  他のアゴルスたちはモヤが晴れたかのようでした。自分達がずっと思い続けていたこと、しかし言葉にはすることが出来なかったことを王が言ったのです。メラルの父親は笑いました、自分の息子が自分の思いを言ってくれて。大勢は笑いました、自分の王が自分の思いを言ってくれて。神は微笑いましたやっとこの星を監視しなくていいんだと思い。

こうしてナスキの王は誕生しました。

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