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ーユメモノガタリー  作者: 久川 りつき
39/50

ーその架空の者はー



アカズサは、イオリの言葉に

ポカンとした顔をしている。



「・・・何その顔。


バカが豆鉄砲くらったような顔してさ。」




「・・・それを言うなら(はと)だろイオリ。」




「分かってて言ってるに決まってんじゃん。」




イオリは、アカズサの言葉に肩をすくめて言い返す。




「・・・だってフェアリーって。


アレは空想上の生き物だろう?



おとぎ話とかで出てくる・・・」


・・・・・・





「・・・・もしかして、



アカズサのクセに、この僕をバカにしてんの?」




イオリは、怪訝そうな顔で腕を組むと、

アカズサを睨む。




「・・・お前こそ失礼なヤツだな・・



バカになんかしてないだろ、


この光の塊が妖精(フェアリー)だなんて急に言われても、


納得出来るわけないじゃないか。」




ーコチラ側ーには、


確かに、魔力と言う概念が存在し、


人間の身体能力を遥かに超越した存在も多いが、


それでも、その上位互換の存在は


架空の物とされているものもいる。


ドラゴンやフェアリーなどがよい例である。


アカズサは、そんなおとぎ話を急にし始めた(友)イオリの事が一瞬、



心配になってしまったのだ。




・・・もしかして、まだ

カンヌイの毒が効いているんじゃ・・



「・・・イオリ、


お前やっぱりまだ寝ていた方がいい、具合・・悪いんだろ?

俺ベッドに連れていくかッ・・」



「それ以上、

この僕をイカレたヤツ扱いしたら

お前のシッポをバッサリ切ってやるからな。」




「・・ッ!?!?」




イオリの、凄みのある声で指を

チョキンとする仕草は、


アカズサを黙らせるには十分だった。



「・・・はあ、


今は無駄な魔力を使いたくなかったのに。


バカには口で説明するより、

見せた方が早そうだな・・。」




イオリはそう言って、


光の塊に手をかざす。



すると・・・



何も無かった空間に、

何やら、


白いモヤが出てきて、



それは段々と形を成してくる。




「!?」



「・・・・。





久しぶり、



夜王(ヨノオウ)~。」


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