最終文字 俺の通知欄の赤文字さんが他の人のと同じだった件
あれから赤文字さんは普通に戻った。
お知らせを告げるその赤い文字はただただ、そこにあるだけだった。
疑問形でもなく、メリーさん風でもなく、英語でもなく、動かない普通の通知だった。
赤文字は嬉しいけど、ちょっと物足りないかもと思ってしまう。
これが普通なのに、どこか変わっていてほしいと期待してしまう自分がいた。
最近はあの一連の出来事は夢だったかのように記憶があいまいになりつつある。
しかし、楽しかったことだけははっきりとわかる。作品を批判され執筆意欲をなくしてエタリそうだった俺だったが、なんとなくもう少し頑張ってみようと思うようになった。
「また、あんな赤文字さんが現れるかもしれないし、通知を貰うために頑張って執筆しますか!」
第二第三の赤文字さんを召喚するためにも書くぞー!
ーお わ り !ー
■ ■ おまけ とあるSNS上の会話 ■ ■
ねぇ知ってる? とある小説投稿サイトの通知システムの噂。
なにそれ?
とっても自由な文字が通知欄に現れるんだって。魔法とか使うらしいよ。
何それ怖い。
その通知さんは執筆意欲がなくなって、エタリそうな作者のところに現れて励ますんだってさ。
へー。




