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男子に生まれましたが女々しく生きて行きたくおもいます

今年初の投稿です(^_^;)

 また、男かと生まれたときに母親に言われたらしい。

 男なんて生まれても、たいして価値がないのが、この世界の常識と聞いたとき、あれ? おかしいな普通のファンタジーな世界観だと逆が多いよねと思った、四男な私は女らしくいきることとした。


 女尊男卑がはびこる、この世界で男が四人いると家が滅びると昔のヒホンとかシルシドみたいに言われてる。


 とりゃーと元気一杯に斧を振り上げながら薪を叩き切りきれず切り株にトントンとはまり込んだ斧を叩きつける。


 なんで滅びるかと言うと婿に行くにも膨大な持参金が必要だかららしい。


 うーん、非力だわ、と思いながら、向こうで剣で藁の人型を一撃にちぎったたくましくも美丈夫な金の長い髪を武人らしくまとめた妹をうらやましくため息をついた。


 持参金がなければ、どこぞの娼館に売られることもある男子と違って、女子ならお金がなくてもいくらでも身が立てられる世の中だ。


 せめて、下男くらいの能力がないといつかこの家が没落した時売られると私は頑張ってるのに、そこのテラスで優雅なドレスを着てお茶を飲んでる、次男、三男が出荷される前の家畜状態に見えるのは私だけですか?


 我が家は武門の貴族で、たぶん、持参金は行けると思うけど……どうせなら、素敵な強い女性に婿入りしたいです。


 お母様は、生んだ時は四男、ハズレと思ったらしいけど、頑張ってる私の事、頭なでで褒めてくれます、さすが、男子といえど己を鍛えるのは偉いと……うん、婿入りだめなら冒険者になるんだもん。


 お母様みたいなかっこいい女性なんてそうそういないもんね。


 それにしては非力だけど……私より2つ下なのに私より頭2つ以上身長の高い妹レイモンドちゃんを見てたら転がった。


 「ちい兄上、大丈夫ですか!? 」

 あわててレイモンドちゃんが駆けつけてくれて抱き起こしてくれた。

 「レイモンドちゃん大丈夫よ」

 ごめんなさいねと手を振ったら、ちい兄上はか弱いのですから無理しないでくださいと青い綺麗な目で傷がないか確かめられた。


 あら、大袈裟ねと出荷前のへにゅ……いえお兄様たちが扇の影で嘲笑ったのが見えた。


 へにゅらるど(大角豚)は脂がのるほど美味しいけど、お兄様たちは美味しくありません。


 婿入りした長男をはじめ、ライバル意識が強いのか、妙に冷たいのよね、やっぱり、私だけ娼夫(ショウフ)の息子だからかな? うち、お父様が二人いるのよね、妹のレイモンドちゃんと3つ下の妹のオーランドちゃんは妙に過保護だし……


 オーランドちゃん、騎士団のお仕事長引いてるのかしらね。

 レイモンドちゃんもオーランドちゃんも騎士団に入っててかっこいいのよね。


 今日はレイモンドちゃんは夜勤明けらしいのよ、だから、午後から鍛錬するなんて偉いわー未来の将軍様。


 「ちい兄上、ご無理はいけません」

 レイモンドちゃんがひょいと私を子供抱きにした。


 キャーちょっとエリゼ図々しいわよー

 私もしてほしいわー


 出荷前のへにゅ……お兄様たちがなんかさわいでレイモンドちゃんににらまれだまった。


 「……あん……が兄弟な……て……」

 「レイモンドちゃん、鍛錬邪魔してごめんなさい」

 ブツブツなんか言ってるレイモンドちゃんにすりっと身体をよせたらぎゃーとかむぎーとか後ろで聞こえた。


 えーとお兄様たち、本当にへにゅらるど(大角豚)になっちゃったら婿入りした大兄様に冷たい視線(冷凍ビーム)をまた浴びせられちゃうわよ。


 大兄様とも別に仲が良かったわけじゃないけど、貴族の挟持とか品格とか厳しい方ですもの、里帰り怖いわー。


 レイモンドちゃんに抱っこされて館の回廊を歩いてたらドカドカと何かが走る音がしたわ。


 銀の長い髪を一本にまとめた騎士団の紺の制服の美丈夫が勢いよくかけてきた。


 「エリゼ兄様、ご無事かー」

 「オーランド、うるさいぞ、ちい兄上が怯えられたらどうする」

 オーランドちゃんが息切れもせず私を覗きこみレイモンドちゃんにたしなめられた。


 誰が転んだこと教えたのよと小首をかしげた。


 「ごめんなさいね、ちょっと転んだだけなの」

 「エリゼ兄様、痛いところは? 」

 「オーランド、これから医師にみせる」

 レイモンドちゃんが私の腕を持ったオーランドちゃんを押しのけてあるき出した。


 あ、あのね本当に大丈夫だから、大げさにしないでちょうだいね……今日も優しくて過保護な妹たちの暴走は止まりそうにない。


 

 愛らしくも麗しいちい兄上……エリゼが今日も華奢な身体でちっちゃな斧を持ち上げてるのが見えた。


 プラチナブロンドのゆる巻の身長より長い髪は首を守るために伸ばしている武人と違い貴公子らしいぎりぎりの長さをキープしながら高く結い上げられている。


 小さな顔に紫がかった青い目につやつやしたチェリーピンクの唇が可愛い小柄なエリゼに斧は似合わない、怪我をしないといいがと思いながら鍛錬を続ける。


 兄弟のふれあいと称してテラスでのんきにお茶を飲んでるドレスをきた次男、三男(大角豚)どもと違い、相変わらず健気で可愛いエリゼに頬が緩みそうになって引き締めた。


 エリゼの父親は母上様が男子ばかり続いたので、高級娼夫をと言うことでつくった子で、生まれた時、男で大変がっかりされたらしい。


 母上様は珍しく、姉妹がいない(男兄弟はいる)のでたくさん姉妹をもたせてやりたかったらしい。


 まあ、普通男兄弟なんて政略結婚につかうか、貢物にするか、売るくらいしか使いどころがないしね。


 持参金も金食い虫だ……エリゼならいくらでも払ってもかまわないんだが……間違いなく()()()()になるからな。


 その後母上様は第二夫を迎え入れて二人の娘をもうけて落ち着いてからは健気で頑張り屋で綺麗な四番目の息子に気がついて可愛がってて、いいところに婿入りさせてやる、宰相王女殿下の第二夫なんかどうだってこの間頭をなでてたけど……閣下、けっこう年上だよな……


 相変わらず、がさつよねと次男のジュリエッタが扇の影で三男のシェリーメイに囁いた。


 本当に、娼夫の子が汚らわしいとシェリーメイが唇を歪ませた。


 本当に根性のひん曲がった連中だ。


 お前ら、知らないだろう、一番上のメアリーココが四十代の上位貴族の当主を落としての第三夫に婿入りできなければ、今頃、その当主に政敵として没落されてたかもしれないんだぞ。


 そうしたら、娼館にたたき売ってやったんだけどな。

 まあ、今は、宰相王女殿下が、後ろ盾についてくれたから大丈夫だと思うが……クソっそのための政略結婚かよ。


 藁の人型に思いっきり練習用の刃のない剣を叩きつけるとちぎれ飛んだ。


 うにと可愛い声がして、横を見るとエリゼが上向きに転がっていた、あわてて駆けつけて抱き起こした。


 

 「ちい兄上、大丈夫ですか!? 」

 「レイモンドちゃん大丈夫よ」

 可愛い顔が涙目になっている、ごめんなさいねと手を振るエリゼにちい兄上はか弱いのですから無理しないでくださいと可愛い身体をここぞとばかりさわって傷がないか確かめる。


 あら、大袈裟ねと次男、三男(大角豚)が歪んだ笑みを浮かべるのに眉をひそめた。

 

 打撲がありそうだし不快だ、エリゼを連れて中に入ろう。


 「ちい兄上、ご無理はいけません」

 エリゼをを子供抱きに抱き上げた。


 華奢な身体が緊張したのか縮こまった。


 キャーちょっとエリゼ図々しいわよー

 私もしてほしいわー


 次男、三男(大角豚)たちが騒いでるのがうるさくてにらみつけると一応だまった。


 誰が、お前らなんぞ抱えるか、顔だけは綺麗らしいし貴公子らしく紅茶色と金茶色の引きずる髪もツヤツヤだが……根性の悪さが出てて可愛くないわ。


 「……あんなのが兄弟だなんて……」

 小声でぼやくとあったかいものがすり寄った。

 「レイモンドちゃん、鍛錬邪魔してごめんなさい」

 可愛いエリゼが紫がかった青い目ですり寄りながら見上げてる。


 なんて可愛いんだ、兄なんて反則だー。


 ぎゃーとがむぎーとか鳴いてる後ろの次男、三男(大角豚)どもはもうほっておこうと回廊に上がった。



 エリゼを抱いて館の回廊を歩いているとがさつに走る我が妹が見えた。


 エリゼの独り占め終了かと内心がっかりした。

 私の妹なのに私よりガタイがよいのが気に触る。


 「エリゼ兄様、ご無事かー」

 「オーランド、うるさいぞ、ちい兄上が怯えられたらどうする」

 オーランドが可愛く小首をかしげたエリゼを覗き込んだ。


 「ごめんなさいね、ちょっと転んだだけなの」

 「エリゼ兄様、痛いところは? 」

 「オーランド、これから医師にみせる」

 調子に乗ってエリゼの腕を持ったオーランドをおしのけてあるきだした。


 可愛いちい兄上を独り占めできない


 転がられるなんてとオーランドがうるさい。

 本当にオーランドもエリゼが好きだな。


 まあ、怪我大丈夫と手当てされたり、手づくりおやつをもらったりちっこいのに妹を一生懸命背負ったり、はまることなんか目に見えてるが……


 

 レイモンドちゃんに抱えられて私室でお医者さんに見てもらって、打撲で安静にってベッドに押し込まれてしまったわ。


 困ったわ、今日は厨房に薪を届けてそのままお夕食の準備をシェフにおしえてもらいながらするつもりだったのに……


 この辺ってお米が主食なのよ、まあ、粉に挽いて平焼きパンとか揚げパンとかにしたりリゾットみたいだったりパエリアみたいだったり味付きなのよね。

 庶民は海の幸を揚げたり、焼いたりして平焼きパンに挟んだりしたものを売ってる屋台とかスープ屋台とか果汁屋台とか色々な屋台があって家で料理はほとんどしないんですって。


 この領地、海あるし本当に()()()には恵まれてるわよね。


 あら、いい忘れてたわ、私、転生者なの、しかも異世界の日本(ヒホン)って言うとこが前世で、かなり覚えてるの。


 どうやって亡くなったかははっきりしないんだけど、日本(ヒホン)の社会人の()()だったのは覚えてるのよね。


 だから、男に生まれたってわかったとき、ちょっと前世のライトノベルみたいに冒険者とか騎士とかなれるのかしらとわくわくしたの。


 でも、前世よりよっぽどスペックが高いのに、まあ、ほんの少しだけど、求められるのは婿入り(売られる)までおしとやかってなに? って思ったわ。


 時々会う、高級娼夫のお父様は本当に教養豊かでおしとやかで色っぽいし……あの人の場合、バケモンだから、お母様はじめ、たくさんの人が身請けしようとしても、お断りなのよね……とうに借金は返済して、自分の楼を持てるくらいあるのよ。


 だからって没落したら、お父様のところにいらっしゃい、母子共々養ってあげるわってなに?


 たぶん、あの人(お父様)、お母様のことが大好きで、お母様を手に入れるために大兄様の婿入り先の当主様、あおって政敵にしたみたいな噂が……


 本当にお母様が大好きならおとなしく身請けされればいいのに。


 まあ、お父様はともかく、前世と女男の役割が逆だけど、没落したら、売られちゃうと困るので生計立てられるように頑張ってるんだけど……本当に道は遠いわ。


 ちっちゃい手を布団から出してため息をついた。

 ちなみに私の部屋は淡い色の花が描かれた壁紙で猫脚のベッドとか、猫脚机とか猫脚椅子、ドレッサーにクローゼットも猫脚で大変かわいいのよ。


 お母様が、頑張ってるんだからとご褒美で入れてくれたの。

 本当にお母様大好きだわ。


 引退したら冒険者になって一緒に迷宮(ダンジョン)攻略でもするか? とこの間もお酒を飲みながらくつろいでた時にお膝にのせてくれて頭をなでてくれたの、たとえたわむれでも嬉しいわ。


 インテリアはもともとはナチュラル系だったのよね、それでも素敵なんだけど、かわいいは正義です。


 「お坊ちゃま、宰相王女殿下が……」

 いつも冷静な執事が戸惑いを浮かべて開けた扉の開く音に目が覚めた。


 えーと、宰相王女殿下は、私でなくお母様のところだと思うのだけど。


 そんなことを思ってると足音が複数聞こえてなんか騒がしい。


 「あ、困りま……」

 「エリゼ君、倒れたと聞いたよ」

 優秀な女性執事の黒服姿の後ろから黒い長い髪を政治家らしく一部まとめた中年の美丈夫な女性……紺色の長衣と片眼鏡(モノクル)をつけたこの国で上から数えた方が早い方が侍女をおしのけてにっこりと微笑んだ。


 侍女と侍男がいるんだけど戦闘力のある侍女が止めようとしたみたい。


 そのまま優雅に部屋に踏み込まれた。

 あの、私、寝間着よ。


 「ああ、可愛い私のエリゼ君、転んだなんて、ここは危ないから私の屋敷においで」

 ベッドサイドに置かれた猫脚椅子に堂々と腰をおろして殿下は私の両手を握った。


 え、えーと、私のエリゼ君ってどういうわけですか?


 困って視線を麗しい宰相王女殿下に向けると妙に色気のある顔でうっすらと微笑まれた。


 ほ、捕食されそうだよ。


 「ご、ご心配をおかけいたしました」

 「可愛い未来の第二夫のためなら喜んで駆けつけるよ」

 顔を近づけられて怖くなって目をつぶった、首筋になんか生暖かいもんを感じる。


 いや、食べられちゃう〜


 バタバタと音がして勢いよく扉が開いた音がした。

 蝶番さん酷使されてるなとちょっとだけ思った。


 「アリシオン王女殿下! 兄は病床でございますので、ごむたいはご容赦を! 」

 「殿下〜兄は純情なんです〜」

 「レイモンドちゃん〜オーランドちゃん〜」

 私は目を開けたとたん美丈夫のアップって何よー

 「おやおや、ずいぶん過保護だね、オルニウスの娘たち」

 無理はさせないよと王女殿下は目を細めて私を横抱きにしました。


 「あ、あの殿下? 」

 「少し話そうか」

 君はよく()()をしてるとオルニウスから聞いてるよ、でも私の花婿になるのだから、おしとやかに……と頬にキスされてしまったわ。


 ええ? 私、殿下の花婿なんて無理よ……冗談よね?

 美しく整えられた中庭のベンチで王女殿下に膝の上に抱きかかえられながら冷汗が背中に伝わったのを感じた。


 「エリゼ君はかわいいね、いっそこのまま……」

 「アリシオン殿下、ようこそいらっしゃいました」

 武人らしく金の髪を一つにまとめた長身筋肉の美丈夫が息を切らして足早に中庭に入ってきたわ。


 「お母様」

 「オルニウス、なんの用だい? 」

 「アリシオン殿下、ご冗談がすぎます」

 エリゼは頑張り屋で純情可憐なんですとお母様が私を殿下の膝の上から抱き上げようとした。


 「この間、()()()君ならもらっていいと君に言ったはずだよ」

 「エリゼはアリシオン殿下の第二夫は荷が重すぎます」

 ウエリス家のご子息とかイルファ家のご子息とかが殿下をおしたいしてると聞いたことがございますとお母様がアリシオン殿下の前に片膝ついて目を伏せた。


 「オルニウス、高位貴族……とくに王族は、第一夫は家や国のために娶る……本当に愛するものは第ニ夫からだ」

 「……アリシオン殿下……」

 お母様が痛ましいように殿下を見上げた。


 「私は今まで、国のために第一夫だけだった、ああ、何人もの恋人が……でもやっと第ニ夫を娶ることができる……エリゼ君は、アーレンシアの息子だ」

 アリシオン殿下がうっすらと微笑んだ。


 どこか寒気を感じながら噂を集めた事を思い出した。


 確か、アリシオン殿下の第一夫は外国の王子殿下で、政略結婚だったけど第一夫の人が嫉妬深いので幾人もの殿下の恋人がいろいろと被害にあったって……わー無理よ、私この、武家生まれだけど非力だもの。


 アーレンシアは私の娼夫のお父様で……アリシオン殿下と面識があるのかしら?


 「私、無理ですわ」

 「大丈夫、第一夫には何もさせないし、かの国は黙らせるから、安心して婿入りしておいで」

 シオンと呼んでとアリシオン殿下は私の首筋に口づけた。


 その日はお持ち帰りされなかったけど……結局、宰相王女殿下の第ニ夫として婿入りすることになりそうだわ。


 嫌だわ、私、今世はともかく前世は超庶民よー

 王族のお婿さんなんて無理よ。


 でもお母様が持参金が……と白目向いててたの、やっぱり稼がないとよね。


 レイモンドちゃんは結納金がすごいからってエリゼ兄上を売らないでくださいって言ってたわ。


 売られたくないから、私、頑張るわ。


 アーレンシアお父様はあの腹黒王女〜となんかいって、お父様が絶対に婿入りしないようにしてあげるわとか言ってくれたり、でも、なにか因縁ありそうよね、お母様がなんか涙目で手酌で酒盛りしてたりしてり、なんかもう、婿入り避けられそうにないのね、でもお金がぁとおもってたら、次男、三男(へニュラルド)なお兄様たちがなんでこんなのが王女殿下のお婿さんに〜と騒いだりいろいろあったわ。


 お兄様たち、私より先に売られちゃうわよ、お母様があいつらでも売れるか? ってこの間顎を撫でて見てたもの。


 お買い物に街に行ったらゴロツキに襲われて、ちょうど巡回してて通りかかったオーランドちゃんと同僚の騎士さんに助け出されて、その同僚の騎士さんのかっこよさにときめいてみたりしたけど……それより頑張って稼がないとよね。


 結局、ゴロツキ雇ったのはアリシオン殿下の第一夫のお付きの男性だったらしいけど、第一夫が指示出したという証拠がないんですって……本当にアリシオン殿下に婿入りしたらいろいろとこわそうだわ。


 やっぱり、冒険者になって世界各地を飛び回った方が、宮殿より安全な気がするわ……やっぱり、自立よね


 そして、今日も私は斧を振るうわ。

 

 ああ、ちい兄上〜また転んで〜


 大丈夫よーレイモンドちゃんと手を振りながらも青い空を見上げ……る前に抱き上げられたわ。


 もう、全然、訓練にならないわ。

 本当に私、自立できるのかしら?

 やっぱり、婿入り? ああ、なんか過保護すぎる。


 ちょっとエリゼ、ずうずうしいですわ

 そうよ、そうよ


 今日も次男、三男(へニュラルド)がうるさいわ。

 

 でも、せっかく生まれ変わったんですもの、幸せになるために頑張るわ。

読んでいただきありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ

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― 新着の感想 ―
[一言] スルスルと読めて面白かったのですが、男女逆転の題材としてはただ男という字を女に、女という字を男と変えただけという印象しか無いので小説の表現をもっと活かしてほしかった残念さがあります。 短編の…
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