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暗殺者の愛すべき日常  作者: へーがたくちくかん
ちゅうとりある
5/5

調査一日目

久々にこれ書いた気がする。メインヒロインがちゃんとヒロインしてくれるかがあやしいですねえ。

果たして二人の関係はどうなるのか。

あと今思いましたけど、何がコメディなのか?

さて、と。もう一度指令書に目を落とすと、そこには、こんなことが書いてあった。


――麻薬・人身売買ルートの特定。至急。


こんなん別に探偵でいいじゃねえか。俺たちにはまず関係ないだろう。

普段だったらな。とはいえ、だ。これをコンプしなければ俺たちの生活はなくなる。やるしかないのである。はあ。ため息がでる。

「ましろ?」

「んー?」

制服を着ているときはただの女子高生のようなモードだ(もちろん着ているセーラー服の中には多数の武装が隠されている。)。とはいえ、さすがに雀とたわむれるのはいかがなものか。むしろすごいが。

「そろそろ行くぞ」

「わかった」

もちろんこの二人で潜入捜査だとかに興じるつもりはない。

とにかく行き当たりばったりに近い捜査になるだろう。仕方がないことだ。

とりあえずはそいつらのアジトとみられる場所は書かれていたのでその辺りを真白に歩かせることにした。

「とりあえず、これつけろ」

「ういうい」

もはや別人である。いやまあ人格が違うから当然なのだが。

それにしてもこの豹変具合はすごいとよく思う。

服装によってはなにが「純白の道化士」だと言いたい外見だが、中身(下着)は白いらしい。

「変なこと考えてない? 口、少し緩んでるけど」

「い、いや何も?」

「ふーん」

目が冷てえ。しかしまあ、聞いたはなしだが、こいつと戦闘し、無事生き残った奴はこう言うらしい。決まって。


――二次元から出てきたような天使ロリ


だとさ。まあ正直美少女だとは思うさ。あまりにも生活能力が普段はないがな(なぜかメイドモードの時だけ生活能力が向上する)。

「ま、とりあえず俺はそこのネットカフェで情報を探しとく」

「ん。おっけー」

とりあえずお開きだ。

さて、と。ネカフェに入り、まず目についたニュースは。

「日本を代表する探偵が行方不明」

だった。彼女の名は有栖川惟。「平成のホームズ」の異名を持つ。

そして何より、俺の知り合いだった。勘ずかれてなきゃいいが。俺たちの組織。

しかし何よりも目を引いたのは。

その行方不明になった時刻と、優から任務が来た時間が、あまり変わらないということだった。

というわけで俺はそれについて情報を調べ始めた。

ああそうか、割とあいつもしっかりしていたんだな――と過去に解決した事件を調べて思った。

一瞬笑いそうになったのは、未解決事件はすべて俺たちが先にコンプしていた任務だらけだった。

もしかしたら彼女も優と協力関係にあるのかもしれない。

そうすれば、理論的な説明はつく。あいつが至急、と言ったのにも、な。

まあ、今回は面倒な任務になるだろう、ということは確定した。


その頃ましろはというと。

「そこのお嬢ちゃん? いいこと、しない?」

下品な笑みを浮かべた男どもに囲まれていた。ふん、馬鹿どもね。私があんたらになびくわけないじゃん。もしかして、体を手に入れれば心はどうにでもなると思ってるのかなあ?

まあいいや。私は爆弾を投下することにした。

「そんなことより、お兄さん方、クスリ、もってない? 切らしちゃってさ」

ごみ箱で拾ってきたビニール袋をこれ見よがしにかかげてやる。

「クスリ? あああるさ。あげるから、いいこと――がっ!?」

トランシーバーのボタンを押し、戦闘を開始した。

あいさつ代わりに男の股間を蹴り飛ばし、左袖から鞭を取り出し、距離を取る。

さて、と。

こいつらは本当に情報を持っているのかしら?

表情がひょうひょうとしたものから、暗殺者のそれに代わる。

チンピラどもは雰囲気に圧倒されたか、何もしていないのに後ずさる。

連絡されたりしたらめんどうね。そう思ったので、彼らのスマホを鞭で奪ってあげた。

「なっ! お前っ!」

こいつら、力量差すら測れないの? あきれた。

一応挟撃する形にはなってるけど、遅い。

「時間ね」

戦闘開始してから30秒。彼は必ず駆け付ける。

チンピラどもの関節を外すだけにとどめ、意識を奪う。


結局戦闘(というか一方的な蹂躙)は五分もかからず終わった。

「で、結局クスリなんざなかったってわけか」

「うん」

「まあいい。こんなやつらが持っていたらそれはそれで問題だ。帰るか」

「その前に、ご飯」

はいはい、わかってますよって。

その後彼女は俺の分の半分と二人前を食し、ご満悦の様子でした。

ああ、明日はちゃんとご飯を食べないと。

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