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暗殺者の愛すべき日常  作者: へーがたくちくかん
ちゅうとりある
4/5

警視庁特務課の男、敷波優

サブタイトルのキャラは新キャラです。

ほぼタイトル詐欺ですが、どうぞ!

次の日の昼。玄関のチャイムが鳴り、ある男が現れた。

「任務だ。至急頼む」

着崩さずにスーツを着ているこの男は、警視庁特務課の敷波優。

「至急……?」

「ああ。今回はちょっと重いぞ」

中身を取り出し、内容を確認する――と、

「優、ちょっと待てって」

「なんだ? 必要なことはいったぞ」

「そーいうことじゃねえって、詳しく説明しろよ」

どうもパッと見た感じだとどこぞやの暴力団関連らしいが、正直こまごまとしすぎてわからん。

「……簡単に言うと、潜入任務だ」

「すまんが断る。てかお前らのほうでなんとか」

「ならん。だからこうしてきている」

とは言え。俺たちは潜入任務にはかなり向かない。

装備もあれだし、非常識すぎるしな。

「じゃあ、潜入以外の方法でやってもいいのか?」

「――可能ならな。ま、せいぜい頑張れや」

とか言ってやつは去った。

まったく、勝手な奴らだ。まあ、こういう仕事だ。仕方もない。

「ましろ、起きてるか?」

ああ、そういえば自己紹介とかしてなかったか?

俺の名前は、漆原猛。そしてあいつは、長雨ましろ。

装備は名前の通りってやつだ。

「ん。起きてるよ」

「かなりのデカ物だな今回は。まあ、簡単に言うなら――とある暴力団の麻薬入手ルートをぶっ壊すってとこだ」

「わかった。じゃ、ごはん食べてから動こう」

でしょうね。まだ朝だし。


今回の任務は長期間の物になる。

それゆえ、いつも生活がギリギリな俺たちには日当で報酬が入るようになっている。

ありがてえ。

まあ、八割方やつの食費で消えるがな。


三十分後。昼間から真っ白な服を着るのはさすがに嫌なのか、普通のセーラー服に着替えた奴とともに街へ出た。

いや、嫌ではないか。あいつの今の人格は、そういう趣味だもんな。

ん? 今の人格ってなんだ?

そう思った人のためにここで説明。

あいつは、そのときの装備によって人格が変わる。

この前のメイド服なんかは割と真面目な性格をしている。

今回のは、ただの女子高生みたいな性格だ(もちろん戦闘はできる)。

ま、簡単に言えば服装をスイッチにした多重人格者、ってとこか。

まあ、困ることもないしな。


「んじゃ、行きますか?」

「おっけー」

任務開始だ。

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