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70・ベテラン。

 覚悟しやがれ!!! 

とは言ったもののオレが勇者達に戦闘で付いていける訳も無い。

俺の担当は偵察の魔道具の操作とアリィ達のお守りだ。


「アレラが手配犯の男の作品だとすると素材が『人』の可能性があります。

ソレを確認したいんです」


人!? 人なのか!? アレが!? 


「人じゃあ無い可能性も勿論あります。

魔物なら処分すればいいだけですが人だったら厄介です。

元に戻すのに手間がかかるんですよ」


戻せるのか? 


「人なら……ですけどね。

でも完璧に人に戻れるかどうかはまだ運次第なんです。

姿は戻れても中身は魔物のままだったり記憶が飛んでしまって赤ん坊並だったり

体質が魔物と混じったままだったりするんですよ。

まあ、神さま方が元に戻す方法を研究中なんですけどね」


お前らで元に戻せるのか? 


「神官のイケメンなら成功率は高いです。

なのでオレ達で一頭拘束して試してみます。

人なら反応するでしょうから」


他のヤツはどうすんだ? 


「人なのかどうか分かるまで殺さないでほしいです。

分かるまでは時間稼ぎで人なら拘束、魔物なら処理ってコトで」


どれくらいで分かるんだ? 


「今までの例だと最短で三分、最高で十分くらいですね」


勇者二人と魔法戦士と神官で一頭を捕獲して『人』か確認。

チビドラゴンの相棒、ケンジ、脳筋勇者で1頭ずつ。

残りの1頭はキティ達の担当ということになった。


「倒すのが目的じゃあありませんから捕獲確認の妨害をされないように

ヤツラを抑える感じで行って下さい。

よろしくお願いします」


そうして紫色のオーガの1頭はあっという間に捕獲された。

勇者が二人がかりで魔力のヒモを掛けたんだ。

オーガは切ろうともがいていたが切れなかった。

魔法戦士はアイテムボックスから出した銀色の変な首輪をオーガに嵌めた。

そうしておいて神官がブツブツと意味不明な呪文を掛けた。


驚いた! 人かもしれない……とは聞いた。

だが大きな上位種のオーガが七転八倒してもがいたかと思ったら本当に

『人』に戻ってしまった。

自分の目で見てるハズなのに信じられなかった。


残りのオーガも段取り通りに捕獲することになった。

回復力が異常だという隣町のギルマスの情報は正しかった。

キティたちは魔法で攻撃しまくってたんだがギルマスの言葉通りダメージはすぐに

回復してしまう。

多少は怯むので怯んだ隙に勇者達がやっぱり魔力のヒモで捕獲した。


チビの相棒はどうやら一番強いみたいだな。

手足を切り飛ばして動きが鈍ったところを捕獲。

まあ、手足はすぐに再生してしまったけど。

他の連中は仲間と連携で捕獲したのにコイツ一一人でやっちゃったよ。


人に戻った連中の正体は砦から避難した連中が知らせてきた。

中継してる映像を殲滅戦に参加した連中に見せてたんだ。

ダンジョンに潜っている冒険者たちの中で一番と言ってイイほどの

ベテラン達だそうだ。


「もうじき最下層に到達するハズだったパーティだ。

もしかしたら最下層まで行ったのかもしれない。

最下層でなにかあったのかもな」


最下層にソノ手配犯で愉快犯なヤツが潜んでいるかもしれないな。

オーガを人に戻して終りって訳には行かないのか……と思うレオ君なのでした。

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