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63・起動スイッチ。

ケンジが抱き起こしたらアリィはすぐに目を覚ました。

『あー、ビックリしたぁ!。

この絵って何なんだろう? オレの魔力を吸い取られちゃったよ』


「魔力を吸い取る絵なんて聞いたこと無いんだけど……」

そう言ったケンジも触れた途端メマイを起こしたようにフラついた。


「何だろう? ホントに魔力を吸い取ってる感じがする」

周りの連中も触れてみたけど結局吸い取られたのは三人の勇者達だけだった。

神官も魔術師も魔法剣士も反応無し! 

その他大勢なオレやギル、ガリィ様や警護の兵士も反応は無かった。

何なんだ? コレって……


だが結果はすぐに現れた。

ソレは窓の外、街の周囲の城壁の外に現れたんだ。

城壁よりもわずかに高い別の城壁がゆっくりと伸び上がってきたんだ! 


ケンジとキティが風魔法で飛んでいった。

幅が10ひろほどの城壁がずっと続いているという。

何で突然こんな物が、、、と思ったらアリィが絵が変化しているという。


『タダの絵だと思ったけど向きが逆さだったんだよ。

コレってココの地図なんじゃないかなあ? 

ほら!ココにラインが浮き上がってきてるんだよ。

コレはアノ城壁だと思うんだけど』


ということはコノ絵は勇者の魔力だけに反応する起動スイッチみたいな物でアノ

城壁を出現させる為の物ってコトなのか?。


「どうもそうみたいですね。

城壁を魔力で探ってみたんですが魔術師の切れ目のあるアノ山の上の壁と同じ感じ

がするんですよ。

多分同じ人達が設置したんじゃあないでしょうか」


勇者の魔力だけに反応するって手が込んでるなぁ。

こういう事態に勇者が居なかったらどうするつもりだったのかね? 


「普段からこんな大きな物があったら邪魔でしょうからね。

簡単に起動するんじゃあ困ることでもあったんでしょう。

代官の執務室に有ったってコトは代官になった人はコノコトを知ってたのかも」


「申し送りには入ってなかったな。

勇者の認定は神殿の役目だと思ったが……

神官殿はこういうのを聞いたことがあるだろうか?」


「残念ながらありませんね。

書庫の奥とかにはあるのかもしれませんが王都の神殿も創建以来何度か火事に

遭っていますからね。

記録が残っているかどうかも怪しいところです」


「絵のライン通りに城壁が出現したとするとコレで魔物どもを

食い止められるだろうか?」


「どうでしょうね。

出現した城壁だけでなくアノ山の上にも壁を設置したんだとするとココでは

食い止められない可能性もあります。

城壁の上からの攻撃だけで全部殲滅できるとイイんですが」


ケンジは土魔法で城壁の上まで上がれる階段を設置した。

城壁は石の荒野の出口を塞ぐように扇状にカーブを描いてできていた。

やっぱり城壁コレはスタンピードに備えて造ったヤツみたいだな。


殲滅できるかどうかは分からないけど暫く食い止められそうな気がしてきたよ。

アリィが興味を持たなかったらコノ城壁は出現しなかったってコトか……

連れてきてよかったか? と思ったけどやっぱりガキでも勇者なんだなぁ。


タダの元兵士の自分の方が役立たずなのかも……と思うレオ君なのでした。

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