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62・偵察。

てっきり街は魔物に取り囲まれてるのかと思ってたんだがまだ周りには影も

形も無かった。

はて? 


代官になってるガリィ様の所に行って詳しい情報を聞くことになった。

「ダンジョンの前の砦は一応こういう事態のための物なんだが途絶えていた連絡が

入って来たんだ。

砦の外に居た者は残念だが犠牲になったようだ。

ダンジョンの中に居た者がどうなったかは分からない。

何処かの部屋な所にでもこもることができていれば助かるのかもしれないが。


砦の連中は上部から多少の攻撃を試みてはいるようなんだが魔物が多すぎて

焼け石に水だそうだ。

それもいつまでできるか分からないと言っていた」


う~ん、助けたいところだが転移魔法でも無理な話だな。

アレはかなりの魔力というか聖力がいるんだそうでオイソレとはできない。

ソレなのにコノ脳筋勇者はホイホイ使ってやがる。

神殿に貸しがあるらしいけど一体何をしたんだか。


しかしなんでまだ街まで魔物が来てないのかね? 


「人が通る道は付いてるんだがその周辺は移動が簡単にはできない岩だらけの

荒野だからな。

それに両脇はちょっとした断崖になっている。

コノ街に向かって一本道みたいなものなんだが。


魔物といえども移動に時間がかかるのは当然だろう。

魔物の数が多ければ余計に時間がかかると思うゾ。

コッチの準備の時間が多少は稼げたってトコだな」


この王領や周りの領地にも避難命令が出ているという。

なるほど。

オレ達が冒険者登録をしたアノ街みたいなマニュアルがちゃんとあるらしい。

だが避難場所となるとコノ街のような街々しかない。

魔術師の切れ目があるアノ山の向こうまで逃げられるヤツはそういないだろう。

スタンピードの規模がどれくらいなのかもまだ分からないしな。


「偵察の魔道具を飛ばしてみましょう。

ドコまで来てるか確かめたいですし。

魔術師の切れ目で待ち人さんたちを探るのに使ったアレです」


なるほど! アレなら速いし向こうも警戒しないかもしれない。

小さいし飛んでるだけの代物だからな。


代官の執務室の壁の一面に飾ってあった絵を片付けてソコに映像を映し出した。

すげぇ! 

見渡せるところは全て魔物で埋まっていた。

道はあるが岩で所々が塞がれている。

ガリィ様によると逃げられた冒険者達が周囲の岩を幾つか転がして塞げるところは

塞いできたんだそうだ。


「微々たるものでもよくやってくれたと思う。

だがいずれココに到達するのは確実だ。

アノ数に対抗できるだろうか? 

王都から軍隊が来るまでには時間もかかるだろうし」


幸いなのは空を飛ぶ魔物がいないことかもな。

街に皆が逃げ込んでも上空から攻撃されたらどうしようもない。


アリィは大人しかった。

ギルの背中から降りてキョロキョロと執務室を見て回っていた。

いつのまにか歩けるようになっていた。


壁から下ろされた絵は大きかった。

ソレに興味を引かれたらしい。

絵とはいっても石版に刻まれたもののようでナニカの記号の組み合わせが踊ってる

感じというか……

模様のようにも見えるし何かの地図のようにも見えた。


そうしてアリィはぶっ倒れた。

ちょっとつつくようにその絵に触れたようだったが。

まったく! 何やってんだか。

ホント、連れてきてよかったのかねぇ。


でも、ソレが解決の一助になるなんてオレには分からなかったよ。

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