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50・S級依頼。

公爵邸の訓練場で色々やってたんだが実を言えば少し飽きてきた。

勇者達は脳筋入ってるからもー飽きたなんて言葉は辞書に無いらしいけどね。

べ、べつに初級で苦労してるからじゃあ無いぞ……うん、ちくせう。


まあ、ケンジに借金も残ってるから稼ぎも少しはしないとな。

ということで冒険者ギルドだ。

王都のギルドは神殿とは反対側にある。

王都のギルドだけあってデカイ。

オレ達のランクは下から二番目だから大して威張れないし特別大きな依頼が

受けられるって訳でも無い。


ところがねぇ……A級どころかSもSSも飛び越したSSS級なヤツがね……

付いてきちゃったんだよ。

何で付いて来てんだよ! 脳筋勇者! 


「あー、だってケンジがオメェと一緒に依頼を受けるって言うから……

一人じゃ模擬戦なんてできねぇじゃん。

ギルドの依頼なんて久しぶりなんでちょっと面白そうかなぁ……って思ってさ」


新人冒険者の依頼なんかに付いてきてドコが面白いんだよ!   

アンタはそれこそドラゴンの討伐にでも行ってろよ! 

ハッキリ言って迷惑だから付いてなんか来んな! 


「えぇー……保護者……ってダメ?」


保護者付きの冒険者なんてドコに居るんだよ! 

オレ達が受けるのは初心者用の依頼なんだ! 

アンタが受けてるだろうそれこそSSS級の依頼なんかじゃねぇんだよ。


脳筋勇者とヤイヤイ言い合ってたらなぜかココのギルマスが登場した。

どうも知り合いみたいであっという間に奥に拉致された。

結局、勇者に依頼が来たんだよ。


なのでソレに勇者を行かせてオレ達はノンビリ初心者用の依頼を! 

と思ったんだけどねぇ。


「コイツラはオレのパーティってコトで!」


とまあ、脳筋なくせに妙なところで頭の回る勇者だったんだ。

ズルズルと引きずられるようにS級な依頼のお供に行くハメになった。

まあ、ドラゴンじゃあなかったけどな。


ギルマスはなんだかオレ達をかわいそうな子でも見るような目で見てた。

勇者の正体を知ってるくらいだからどういうヤツなのかも理解してるらしい。

どうみても初心者なオレ達がSSS級のパーティの訳もないのに何にも言わず

送り出しちまうんだもんなぁ。


ケンジは実力はあっても記憶も常識も無いヤツだから初心者から始めて丁度だと

思うんだけど。

ともかくちょっとでもオレで補えるコトは教えとかないとな。



依頼は魔物……いや魔獣の討伐だった。

だけどコレって……いや、確かにデカイけど……

スライムって魔獣でイイのか? 

最弱の魔物じゃあなかったのかよ?! 

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