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44・実家。

神殿から使いが来た。

神託の儀式を一月ほど延ばしたいと。

まあ、理由は分かる。王の死がおおやけになったからだ。

リリアーナ、いや王にとってはリリアだったが彼女にかかずらってただけかと

思ってたがちゃんと引き継ぎのための準備も進めてたそうで思ったよりも

混乱は少なかったらしい。


今度の王は王妃の産んだ王子で暫く前に正式に王太子となっていた。

神殿はこういうときは儀式がオンパレードだからな。

ド平民は後回しで当然だろう。


久しぶりの王都なのでのんびり遊んでようと思ったのにおっきな邪魔が入った。

最強闘士の勇者だ。

脳筋でバトルジャンキーで退屈が一番嫌いなヤツだもんな。

ケンジってオモチャをわざわざ王都まで追っかけて来やがったから。

ほっといてくれるわけが無い。


もっと高級な宿に泊まれるはずなのにオレの実家に居座ってやがる。

朝から晩までケンジの周りをウロウロしてまるで

「遊んで遊んでかまって構って」と親にまとわりつく子供みたいだ。


ケンジは邪険にするでも無く一緒に基礎訓練やら初級訓練、そうして模擬戦と

なんだか楽しそうだ。

仲間がいるらしいからソイツらとこういう訓練をしてたんだろう。

コレをやってたら思い出すってなればイイんだがな。


サスガに勇者なせいか初級は軽くこなした。

中級……手こずっては居たがクリアしてみせた。

上級はサスガに苦労してるな……

初級でまだヒイヒイ言ってるオレごときは口出しなんかできない。

でも、勇者が苦労してるのを見るとなんかちょっと嬉しい。

でも顔には出せないよな(笑)。


しかしコノ訓練って一体誰が何のために造ったんだろう? 

兵士じゃあ強い方だと自負してたはずのオレでも初級で苦労するんだからなぁ。


「模擬戦は仲間ともやってたみたいなんですがどうも師匠がいたようです。

なんか勝てたことって無いようなんですよねぇ。

最強さんならイイ線いくかもしれないんですけど」


「お前の記憶が戻ったらソノ師匠さんとってみたいもんだな。

これだけの訓練メニューを造れるんだから期待できそうだしな」


まったくコノ勇者は戦うことしか頭にないのかね?

よくこんなんであんな美人が嫁に来てくれたもんだ。

アレ? そう言えば嫁さんはどうしたんだ? 

闘技場の街に置いてきたのか? 


「アイツはお前と同じで王都ココに実家があるんだよ。

兄貴(首輪の魔術師)もココの神殿に居るしな。

暫くは実家で羽を伸ばさせてやろうと思ったんだよ」


アンタは嫁さんの実家には行かなくてイイのか? 


「あー、実はもう行ったんだ。

義父オヤジに体よく追い出された。

まあ、今回はお前らと遊ぶのが目的でココに来たからな。

女房の実家はオマケだよ、オ・マ・ケ!」


う~ん、婿とはいえ勇者を追い出せる義父……ねぇ。

ある意味最強かもしれねぇな(笑。)


まあ、婿ってのは女房の実家じゃあ肩身を狭く感じるもんだそうだからな。

案外と追い出されたと言うより逃げ出して来たのかもしれない。

……美人の嫁さんが怒ってないとイイんだがな。

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