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10・見習い冒険者。

 初ブックマークをいただきましたよ。

ありがとうございまーす。

やっぱり嬉しいですねぇ。


ケンジ君は自覚は無いですが「勇者」です。

でも本人が気付かなくてもそのパワーで周りにいろんな影響を及ぼしてます。

のほほんとウロウロとコノ世界を歩き回る予定ですがお供(?)なレオさんは

頭のイタイことでしょうねぇ。(笑。)


ノンキな異世界散歩……といきますかね? 

 ケンジを連れて神殿に行った。

大枚のお布施を差し出して神官にケンジののろい(?)を診てもらった。

だが、どうにも見えないと言う。


他の神官達を呼んできて入れ替わり立ち替わり診てくれたのだけれどみんな

どうにも判定が付かないと言う。


「確かになにか『有る』と感じるんですが呪いと判断できるほどハッキリとは

していないみたいなんです。

何か二段になってるみたいにも感じますし。

神殿長さまは王都の大祭にお出かけされてますからこれ以上は……」


ケンジはどうも神官への敬意が強いようで丁寧な礼と多人数で診ていただいた

からと追加のお布施なんかを差し出していた。


オレ達がこれから王都に向かうと聞いた神官は王都の神殿への紹介状を

書いてくれた。

「王都のほうが位階の高い方は多いですから判定できる方がきっとおられると

思いますよ。

どんな呪いか分かるようにお祈りさせてもらいますね」


判定できなかったことを詫びてくれた神官はまだ若かった。

ケンジは祈ってくれるという言葉になぜか感激したようで何度も頭を下げた。

コイツは何か神官に思い入れでもあるのかね? 



王都までは乗り合い馬車を乗り継いで二週間ほどかかる。

次の街までは三日ほど。

途中は宿場町というか村がポツポツと道沿いに並んでいる。

道もソレナリに整備されている。

まあ、王領だからな。田舎だけど。


途中の村はなんてことはなかった。

問題が発覚したのは次の街だった。

乗合馬車の他の乗客は街に簡単に入れたのだけれどオレ達は入れなかったんだ。

うっかりだが身分を証明するモノを持ってなかったんだ。


アノ街に行くときはオレは兵士だった。

ちゃんと身分証明書もあった。

クビにされたからそんなモノがある訳も無い。


冒険者ギルドはこういう時のために登録所を街の門外に設置している。

モチロン登録料を払わされるんだが。

そうして新人はしばらくの間見習いの名目で依頼を受けるのが義務になってる。

面倒くさいんだが仕方ないよな。


ケンジと二人で登録した。

これでオレ達は冒険者ということになる。

登録カードは魔法具でもあって偽造のできるヤツはそう居ないし

やったら重大犯罪ということで死刑になることもあるらしい。


四・五日ココで見習いをすることにした。

たいした依頼は無かったよ。見習いだからね。


なのにケンジのヤツと来たら……

見習いなんだから……おとなしくしとけよ! 見習いなんだから!! 

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