表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と私は紙一重  作者: ねむ44
9/23

姉としての気持ち

柚姫本人は明るく振舞っているけれど、心の中ではかなり混乱していると思う。

今まで仲良くしていた友達には他人のフリをしなければならないし、性別が変わったんだから生活も変わってくる。

心と身体が曖昧な状況だし、恋愛だって難しいと思うのよ。

でも、私にできることはとにかく明るく、姉として柚姫に接することだけ。


「姉ちゃん姉ちゃん!」

「んー?」

「次はどこ行くの?」

「なんか欲しいものとかないの?」

「待ってて! 案内図見てくるから!」


後ろ姿にも柚春の雰囲気はない。

足は内股になってるし、走ってる時の手の動かし方も随分可愛らしい。


「他人から見れば、普通の女の子なのに……」


私もあの子が女体化した経緯については知らない。

これも運命だったのよ。きっとそう。

同性だからこそ共有できる情報もある。

同性だからこそ教えることができることもある。


「おーい、姉ちゃん?」

「お、早かったわね! いい店あった?」

「いやー別になかったー。」

「そか。じゃあ帰ろうか!」


今は口調がよそ行きになっている。

本人曰く「女の見た目で男口調は変」だそうだ。

精神的な部分に男が残ってはいる。

でも、それも時間の問題で、完全に女子化してしまったときはどうなるのだろうか。


全ては運命に従っている。そう信じたい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ