プールなう
青い空!たくさんの人!
俺たちは今、プールに来ているのだっ!
「すごーい! 私、ここの存在は知っていたけど始めて来たのー!」
露出度高め、白黒のビキニ姿の恵が目をキラキラと輝かせて辺りを見渡している。右手を日除けとして額のあたりに構えてキョロキョロとする姿がとても様になっていた。
「……アメリカンドッグ、美味、美味。」
左右に一つずつアメリカンドッグを持って一心不乱に食べるほたる。こちらは白のワンピースタイプの水着である。可愛い。
「俺だって挑戦してみたんだよ……」
昨日の夜、こんなことがあった。
「姉ちゃーん! 水着ある?」
「なに? プールでも行くの?」
「うん、だから、水着ある?」
「あるにはある。でも……」
「その先は言うな。言われるだろうなとは思ってたんだよ。でも、ある程度は何とかなるだろ?」
「まぁそうね。ある程度は大丈夫ね!」
って会話をして、姉ちゃんが出してきた水着を今着ている訳なんだけど……
いろいろスカスカだった。
んで、姉ちゃんにいろいろ詰められた。
恵にも負けないぐらいのサイズになった(擬似的に)俺は、ピンクのビキニ姿だ。せめて今日一日は胸をはって生活しよう。そうしよう。
「うーっす、遅くなってすまん!」
青い水着をはいた寄土が姿を現した。
浅黒い肌が健康的だった。俺とは大違いだ。
特に運動をしているわけでもない寄土の腹筋が割れているのにはとある事情がある。
簡単に説明すると、遊びすぎた、ということになる。
寄土が、女3、男1でプールに来れるほど肝の据わった奴ではないことは俺がよく知っている。
寄土が今回誘った男子は俺たち二人の共通の友達である遠藤と志水。二人とは小学校の頃から仲が良い。
「さて、遊ぼうぜ!」
さっさと歩いて行く寄土。
俺は寄土に駆け寄って並んでプールサイドを歩く。
「なっ、なんだよ霜北。」
「……ほう。照れておりますな〜?」
「照れてねぇよ! にゃんで俺が!」
「ふふっ。噛んだ噛んだー!」
「うっせ!」
久しぶりに二人で話した気がした。何だか新鮮だ。




