表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と私は紙一重  作者: ねむ44
14/23

まさかの〝あれ〟

「私は私じゃない。俺なんだ。」

「……ど、ど、どういう意味?」

「俺は霜北 柚姫としての姿になってしまっているんだよ。中身はそっくりそのまま霜北 柚春なんだ。」


あーあ、言っちゃった。

でも、秘密を打ち明けたことで少しは楽になった気がする。ここで日尾に何を言われようと正面から受け止めてやるよ。


「霜北……」


顔を赤らめて身体を小刻みに震わせる日尾。

怒りの感情。男子である俺が女子と同じ部屋で着替えていたという『変態』のレッテルを貼られても言い返すことが不可能な、紛れもない事実に対して、日尾はどのような感情を抱くのだろうか……。


「萌えるっ! 萌えるわよ!」

「……は?」

「まさか柚姫〝ちゃん〟が俺っ娘だったなんて!

わざわざ霜北の名前まで出して言い訳しなくても大丈夫よ!? 私、そういう娘が好……全然気にしないタイプだから!」


ふんふんと鼻息を荒げる日尾。

まさか。まさかのまさか。


「日尾って……もしかして……?」

「私、腐ってるわよ。」

「はいさよならー!」


俺はその場から逃げ出した。

無理無理無理!変な勘違いされた上にまさかの日尾が腐女子だったことを発覚させちまった!

あーあ。せっかく秘密を明かしたのに、秘密でもなんでもない、ただの勘違いから『変態』のレッテルではなく『俺っ娘』のレッテルを貼られてしまうという緊急事態だ。


「狙った獲物は逃さない!」

「ぎゃーーっ! 来ないで〜っ!」


なかなか入り組んだ細い路地を逃げたんだけどなー。なんか走るの速いし、おまけに手が怪しく『わきわき』と動いて……もとい蠢いている。


「げっ……!」


これはあれだ。行き止まりだ。


「捕獲、完了。」


この後、どうなったかは言うまでもない。

ちなみに友達になってほしいって頼みは全力で取り消しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ