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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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過ぎ去ったハロウィン

作者: 衛府 恵
掲載日:2026/11/01

どうしよう……マジでこんなことになるとか、無理ゲーすぎん?


◆


ハロウィンの街がめっちゃ盛り上がってたころ、クラスのえっと……名前出てこねぇわ、あのムカつく陰キャにばったり会った。


「これ、あんたのだろ? 持って帰りなよ」


あいつが差し出したの、確かにあたしが植え込みに押し込んだゴミだった。 ゴミ箱見つかんねぇし、中に缶チューの空き缶入ってるし持って帰れねーから、しょーがないじゃん。


だからはっきり言った。


「話しかけてくんな! キモいんだけど」


そしたらあいつ、すっごい目で睨んできてさ。


「そのピエロみたいな化粧、洗っても落ちない呪いかけたから。 せいぜい後悔しろよ」


「はぁ? 呪い? バカじゃん? ウケるんだけど」


マジで引いたんだけど、そのとき友達に呼ばれてさ、気付いたらあいつ、どっか消えてた。


◆


それで今朝帰ってメイク落とそうとしたら、落ちねぇんだわ……


コットンにメイクは付くのに、拭いても拭いても全然なくなんないし。 もう顔グチャグチャなんだけど、どうにもなんなくて意味わかんない。


さっきからシャワー浴びながら、洗顔料じゃ無理だからシャンプーでゴシゴシしてるのに、ドロドロ流れていくだけで洗っても洗っても落ちない。


「イヤ……イヤ……マジでイヤだぁ……」


シャワー止めたけど、かわりに涙が止まんなくて、涙とメイクが混じってポタポタ落ちるの見て……もう無理って思った。


こんな顔でどうやって生きてけばいいの……?


「何してるの道子……キャアアアアッ!!」


服着たまま扉開けっぱなしでお風呂にいたあたしを見て、ママが叫んだ。


気付いたらあたし、自分の顔をかきむしってて……お風呂の床、真っ赤だった。


「え、嘘……あたし……」


さっきまで服とか床とか汚してたメイク、なんで消えてんの? 全部、血じゃん……


鏡見たら急に気持ち悪くなって、その場に吐いちゃった。くっせえなこれ、と思ったのがあたしの最後のマトモな意識だったってわけ。

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― 新着の感想 ―
物理のざまぁですね。 直接的で私は面白いと思うんだけど、好き嫌いが分かれそうな作品ですね。
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