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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

真実のアメちゃん

作者: 靫 マギー


(東視点)

「あぁ!?誰に言ってんだコラァ!」

「んだとこらぁ!?」


今日も怒鳴りあい。

これ以上嫌な事、言いたくない。

嫌そうな顔も見たく無いから銃で黙らせた。

香山の事はキライじゃネー。

ただ、この口は毒ばかり吐き出しちまう。


(香山視点)


「あー!腹立つ!」 

いっつも偉そーに!

素直にお願いしてくりゃ可愛げもあんのによぉ!

…。ん?いや、野朗が可愛いくてどうするんだよ。しかも、アイツは可愛いより綺麗な方だし、て、違う違う!

しっかし、あの口の悪さ、どうにかならねぇかなあ?

無理に嫌われようとしてんだろうが、一緒にいて疲れちまう。

いや、一緒にいなくていいんだよ!


「ちょっと、そこの悩めるお兄さん。」

胡散臭い占い師みたいな婆さんに呼び止められた。

あ?なんだ?は?素直になれる飴ちゃん?なんだそれ。まあ、いいか、アイツ甘いのキライそうだったしイヤガラセになるか。



(東 視点)

「ンンッ、けほん!」

チッ、風邪か?喉が変だ。今日は早めに寝るか。

「あ?風邪か?」

チッ。目敏いな。弱み探しか?

「これ、んな甘くねぇし。やる。」

そう言ってポケットから何かを引っ張り出してオレの方に差し出す。

「は?お前が、オレに?」

思わず手のひらを出せば、置かれたのは飴。

「んだよ、飴玉一個くらいで、ンな驚かなくてもいいだろ。」

「…激辛飴とか」

「お前なぁ!喉痛がってるやつにンなん渡すかよ!イヤならいい!返せ!」

「…いや、まあ、もらっとく。(パクリ)甘っ!」

「そんな?」

「…甘いの。得意じゃネーんだよ…」

「飴玉程度で?じゃあアイスは?」

「…夏バテした時は、食う。」

「お前、食細くなったらヤバそうだもんなあ。」

「っ!気にしてんだから言うな、バカ!」

「ハハッ、そりゃ悪かった。さて、調子今ひとつならさっさと帰って寝ろよ。ほら。」

そう言って香山はバイクの後ろを叩く。

「えっ?」

「どーせ、乗ってくだろ?早くしろよ」

「あ、ああ。うん…。」

なんで、こんな、ドキドキしてんだ?オレ。


バイクから降りる時「…ありがと」と呟けば

「んだよ急に。まあ、調子、早く戻せよ?」と笑って返されて、心臓が跳ねた。

手を振られて、思わず振り返した手をギュッと握りしめた。


普通に、話せた。

香山が、普通に話してくれたから?

優しくしてくれたから?

自分の体調が悪過ぎた?

「…。まあ、悪く、ネーな。」

着信音が鳴ってる?

「ンッ、…もし、もし?」

『あ、寝てたか?悪い!』

「?こう、やま?なに?」

『あー、いや、調子大丈夫か?風邪ぎみだっただろ?』

「…大丈夫、今、何時だ?」

「8時だ。もしかして今日部活休みだったか?」

「ン。休養日。」

「あぁ、そりゃ悪かったな」

「問題ネー、…なあ、今日、ヒマ?」

「買いもんが一つだけあるが、なんか用事か?」

「…用っうか、買い出しに行きたくて、だな…」

「なら9時に迎え行くわ。あんま重いもんは無理だぞ?」

「えっ?あ、うん。」


(香山視点)

「好き」

ぽとりと雫が落ちるように囁かれた言葉に目を見開いたら

「ごめっ、俺!」

泣きそうな顔で謝られて、逃げる腕を掴んで腕の中に閉じ込める。

「俺も、東が好きだ。」

「…俺の、好きは、特別な意味だぞ?」

好きの意味を説明してくるから、顎を掬ってキスした。

「!」

真っ赤な顔して声に成らずに驚いてる。

「俺の好きは、こういう事したい好きだけど?間違ってるか?」

東の目からポロリと涙がこぼれた。

は?え?あの、東が泣いてる!?

「わ、悪い!」

「ふっ、ち、ちがっ、うぅ」

顔を手で覆ってうずくまってしまった。

しゃがんで背をさすってやれば、抱きつかれた。

「きら、われ、たら、ど、しよ、て」

切なげにそう囁かれて、強く抱きしめた。

好きな人に、嫌われる。そりゃ怖いよな。

まして野朗同士だ。

普通はありえねぇよな。

「あの、日。」

「ん?」

「香山が、風邪、心配してくれた日から、ずっと、好きが…隠せなくて、知られて、キモがられたら、どうしようって、ずっと怖かった!」

俺が、あの飴をやったから!?

素直になるって事は、隠し事はしにくくなるよな。

てことは、ずっと片想いしてくれてて、隠してたのか?

んだよ、それ。

あぁ、もう、なんでそんな可愛い事言うんだよ?ギャップ萌えにもほどがあるだろ!

「すげぇ、不安だったよな。それでも、言ってくれて嬉しい。ありがとう!」

そう言ったら、東はまた泣いてしまった。


恋人になった東は可愛いすぎた!





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