9/58
第2話☆9☆
第二話
〜フォーチュンクッキー事件〜
☆9☆
放課後、炎華が、
「オヤツが食べたいわね」
すると竜破がニヤリと笑い、
「なら軽食部で3時のオヤツと洒落こもうか。食べ盛りの炎華なら、きっと軽食部も大歓迎だろう」
炎華が小首をひねり、
「軽食部って何なのかしら?」
竜破がしたり顔で、
「ぶっちゃけ、お菓子作り部だな。だけど、その名前じゃ部活として通らないんだとさ。ロック部じゃなくて、軽音楽部と言うのと同じようなもんだろ」
炎華が眉をひそめ、
「名前一つとっても、意外とややこしいものなのね、ねえ、ユキニャン」
「ニャウッ!」
我輩は肯定した。
炎華が軽食部へ向かうと、竜破もついてきた。
炎華が皮肉たっぷりに、
「保護者か何かのつもりかしら、竜破? 校内の事は巡に教わったから、私に案内は必要ないわよ。それにユキニャンもいるしね。ねえ、ユキニャン」
「ニャフッ!」
我輩は背筋をピンと伸ばす。
竜破が苦笑いしながら、
「俺だって、たまには、お菓子を食べたくなるぜ。炎華をダシに使って悪いけどな」
炎華が、
「竜破の魂胆は見え透いているから、すぐに分かるのよ。でも、正直に話したからいいわ。一緒に行きましょう」
竜破が、
「さすが美少女名探偵☆炎華ちゃんだ。話が早くていいや。アッハッハ」
と、カラカラ笑う竜破であった。




